映画「パラダイス 愛」 | 渋谷宙希のブログ

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「パラダイス 愛」
★★★☆☆

【公開】2012年
【製作国】オーストリア、ドイツ、フランス
【上映時間】120分
【監督】ウルリヒ・ザイドル
【原題】PARADIES: LIEBE



「インポート、エクスポート」(感想はこちら)のウルリヒ・ザイドル監督のパラダイス3部作の1本。



「パラダイス 愛」を観ました。


おもしろかったです。



おもしろかったんですけど、前に観た「インンポート、エクスポート」に比べると少々物足りなさを感じたのもまた事実なのですよ。




ウィーンで暮らす50代のシングルマザー、テレサは高校生の娘メラニーを姉の家に預け、ケニアのリゾート地へバカンス向かう。


楽園のように美しい場所に心躍るテレサ。


そこでは、ヨーロッパのマダムたちが現地の黒人男性たちをお金で買いに来ていた。


最初は抵抗を示すテレサだったが、心を許せる男性ろ出会い・・・・




といった内容。


男性を買いに来ているマダムたちの姿がある意味かわいい映画です。



しかし、主人公のテレサだけは他のマダムとは少々感覚が違うようで、いちいち相手の男性に愛を求めてしまうのですよ。


体だけの関係で軽くすませたらいいのに、なぜか愛を求めちゃうんですよ。




現地の男性からしたら、白人のマダムなんて金づるにしか見ていないので、当然なんだかんだと理由をつけてお金をねだられるわけです。


しかも、現地の男性の住んでいる家まで行ってしまったりして、観ててハラハラしました。


おいおい、そんなところまで1人で行って大丈夫かいな?



って思ってしまうんですよ。


凄く危険な気がするんですけどねぇ。


「インンポート、エクスポート」に比べるとちょっと単純な内容な気がして、いまいち深みが足りない気がしてしまいました。



映像的にはこの映画もかなり良かったです。


前にも書きましたが、「散歩する惑星」のロイ・アンダーソンのようなシュールな映像がところどころに入ってきてかっこいいんです。


特にオープニングの遊園地のシーンはかなりシュールでかっこいい。



写真のようにピタっと止まってるシーンがあるのがおもしろいんです。


動画なのに、止まってる感じがおもしろい。




次は「パラダイス 神」を観てみたいと思いました。



パラダイス3部作予告編






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