混迷 | 田島浩司と作品―表現する―

田島浩司と作品―表現する―

カタログ&パンフレット

こんばんは。

 

 

 

 

 

 

 

今、仕事に関しては、なにをどうしたらいいのか、さっぱり解りません。

 

 

チェンともう1度、しっかりと調べ直してから再度、行動に移します。

 

 

仕事は仕事でどうにもならないにして、今、体の疲れが尋常ではないので、しばらく休ませてもらうことを、みんなに伝えました。先日、1日、グッタリと眠り続けた日がありました。「静養って、こんなに気持ちが良くて体に響くんだなぁ…」と痛感しました。

 

 

無理もありません。5年半、実家の介護で肉体を酷使し続けてきて蓄積疲労が我慢の領域をとっくに超えてました。Gunさんから叱られました。『お前、死んだらどうする気だったんだ』とね。『無事でよかった』と最後にホロホロと泣いてました。お前の場合、重度の障害があるから2つの選択肢を選べない、究極の選択を迫られて実家の1択を選んだんだろう、少しはオレたちのことを考えてくれよな、と言われました。

 

 

…というワケで、しばらく、ゆっくりと静養させていただくこととなりました。

 

 

 

 

 

『オマケ』:

 

 

私がタバコを辞めた経緯ですが段階があったんです。

 

 

週に料亭を2箇所、かけ持って働かせていただいている時に、1流の料亭のほうで言われたんですが、料亭によく来られていた料理評論家のかたがいつものようにいらして、私がお座敷に呼ばれました。この鍋のダシをとって鍋を作ったのは君だということだけど、君はタバコを吸うね、と言われました。私はハイと答えました。うーん、調理の腕が絶妙だ、君はタバコを辞めたらもっと良いダシがとれる、もっと良い料理が作れる、と言われました。

 

 

総料理長が、田島は重い障害があるのですが健気に健常者と生活を送り苦労が絶えず可哀想な男で、と説明しました。

 

 

料理評論家のかたが言いました。本来、タバコを吸う者は1流の料亭では使えない、喫煙で料理人の命である舌がやられて味覚と嗅覚が衰えてしまう。海外ではウイスキーや香水の調合に携わる者はタバコを吸う者は職を失う、それほどに厳しいものなんだ、と言いました。君はタバコを吸うというのに調理の火加減・水加減のタイミングは絶妙としか言いようがない、と言われてタバコを辞めました。週に料亭を2箇所、かけ持っていて、1箇所で2日の勤務だったので2箇所で4日の勤務です。とても残りの3日でタバコの量を調整するということは不可能だったのでタバコは辞めました。そして支店代表者として鍋を作るイベントに出て周派と秀麗派をおさえて特選(最優秀賞のようなもの)をいただきました。

 

 

料亭を卒時してからNobuが道場に来た時に私は再びタバコを吸ってたのですが、ミルクを作る時にタバコを吸ってタバコの臭いが染みついた手でミルクを作るとNobuが嫌がりました。Nobuは私に抱っこされると不思議と泣き止んだのですが、ミルクを作る時だけタバコの臭いの染みついた手で作ったミルクを嫌がりました。それでタバコを完全に辞めました。

 

 

…という経緯が私にはあって段階的にタバコを辞めました。

 

 

お疲れ様です。

 

 

           田島 浩司