親友の悔しさ | 田島浩司と作品―表現する―

田島浩司と作品―表現する―

カタログ&パンフレット

お早うございます。

 

 

 

 

 

 

 

昨日、チェンが会社を終えたあと、電話をかけてきて優しい言葉をかけてくれました。

 

 

田島、作品にまったく手がつかないだろ、ちょっと作品から離れてゆっくりしたほうがいいぞ、という感じでです。

 

 

チェンは買い物をして帰ると言ったきり帰ってきませんでした。

 

 

ボロボロにお酒を飲んで居酒屋さんで倒れて部下のかたがお店に迎えに行ったそうです。

 

 

田島さんが実家に介護に行ったダメージで契約に行けない体であることを社長は自分のことのように受け取めていたと部下のかたから聞きました。

 

 

本当は今頃は世界に進出して仕事をしているはずだったと言っていたと聞きました。

 

 

チェンは会社でいつもと違うところはなかったんですか?、なにかに気づきませんでしたか?、と聞きました。

 

 

いつもと変わらなかったそうです。1つ、あるとしたら田島さんの作品を飾っているショーケースのある客間のオフィスで田島さんからいただいたロックのCD-Rをかけてチェンは仕事をしていたそうです。

 

 

チェンを病院に運ぶときにコブシを強く握りしめていて部下のかたの力では開けなかったので病院で薬を使ってコブシを開いたらこんなものが出てきました。これは田島さんのものではありませんか?、と画像で送ってきて聞かれました。

 

 

チェンが硬く握りしめていたものは私が最難関のテクスチャーをカットした時のカケラを握りしめていました。

 

 

 

 

 

 

 

チェン・・・。

 

 

オレは言葉が見つからない。

 

 

お前は酒に逃げたワケではない。

 

 

飲まずにいられなかったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

実はオフクロがアホ極まるヘマをして今回、大泉病院から痛み止めを出してもらえなかった。

 

 

奥歯が腫れたままで「つがい」がつっかえて痛くてご飯は食べれていない。

 

 

お茶だけ飲んでいる。

 

 

奥歯が腫れたままで仕事を続行して、重い絵を持って原宿まで搬入に行かなければならない。

 

 

踏ん張るから奥歯を噛むことになる。さらに腫れるだろう。

 

 

昨日、またオフクロが開き直って汚い言葉を平然と浴びせてきた。

 

 

オフクロの汚い口は止まらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

チェン、お前の悔しさ、お前の苦しさ、実家の連中に叩きつけてやりたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

チェンは1週間、入院することになりました。

 

 

今日、精密検査だということです。

 

 

オレは今、部屋で仕事をしている。

 

 

185cmのお前がいないと素っ気も無いものだ。

 

 

           田島 浩司