思考の元になった経験に向き合う | Cherish a feeling

思考の元になった経験に向き合う

感じ方や受け止め方が自分自身を苦しめることがあります。

認知の歪みとも、 思考のクセ(習慣化される思考)とも言います。



感じ方や受け止め方にも、良い・わるいはなく、

自分を苦しめたり辛くさせるものであれば、

自分を大切にできるように、修正していきたいですよね。



経験から、何をすればいいかというと、

まず今現在の思考の元になっている原因を探す事かと思います。



「こんなふうに思うからダメなんだ」ではなく、

「私はなぜ、このように思うのか」

「この感情の裏側にあるものは何か」ですね。



思考のクセや認知の歪みには原因があります。

人を信じるのが怖いのは、

人間関係において傷つき体験が重なったから。



自分を信じられないのは、

自分は信じるに足る人間で、信じても大丈夫、

と思えるように尊重されてこなかったから。



不安が高いのは、核となる心の基盤がないから。

言葉などの暴力で安心を奪われているから。

批判や比較で、自信を奪われているから。

支配(パワーやコントロール)を受けて自由を奪われているから。



しかし、奪われたものは取り戻すことができます。



それらは、自らの乳幼児期~児童期の親(保護者・教師など、他者)

との関わりをひも解いていく中で明らかになっていきます。



親(教師などの他者)にどのように言われて来たか。

その時、自分はどのように感じたか。

その時、本当は誰に何を言いたかったか。

親(他者)はなぜそう言わなければいられなかったのか。
(相手の背景を理解することで気持ちが落ち着いていく)



傷つき体験の感情を引き出し、共感し受け止める。




現在の感情を過去と繋げていくことは専門知識がないと

難しいと思いますし、思い出すと辛いこともあるでしょうし、

時にはパニックに陥る可能性もある作業ですから、

専門家のカウンセリングが必要かと思います。



・・何より、生きる力(安心・自信・自由

を奪われている状況で、「自分のありのままを受け止める」

と言われても、まず、ピンと来ないと思います。

「それって、どういう感覚?」という感じ。

ありのままを肯定されなかったからの現状なので、

しっかりと受容肯定のできる人に、何度も何度も

「あなたはあなたのままでいいんだよ」と

言ってもらうことが最初だと思います。

言ってもらって、栄養が溜まって来て初めて、

心から、自分のままでいいんだ、と思えるようになる、と思います。




このように自分史をひも解いていくこと、

ありのままを肯定してもらうこと、が、

認知や思考の歪みの修正や、脱学習(すでに学習した

考えを捨てて新しく学び直すこと)に繋がっていきます。




また、本やセミナーなどで学んだ知識が、

これまでの経験に向き合うことで初めて活きてきます。

知識を得ると共に、それをサポートを受けつつ自分に照らし合わせて

実行することで、辛いこと、悲しいこと、苦しいこと、悔しいこと、

すべてが、意味のあるものとして昇華していきます。

学んだことが「こういうことだったんだ」

という実感として結びつき、一本に繋がっていきます。

急に視界が開けて見るものすべてが新鮮でクリアに

なっていく、最初のあの素晴らしい開放感は、

今も幸福な体験として鮮明に覚えています。




少しずつ、ゆっくり、気長に続ける事、

適宜休む事、などペース配分も大切です。

体力も消耗するので、なるべく身体に負担がかからないように、

ぜひ、助けてくれる人には助けてもらって欲しいと思います。

それも、人を信じる、支え合うといった、

心の栄養となる経験へと繋がっていくんですよね。