パイレーツDRの日常 -6ページ目

扶氏医戒之略

医師を志す者の緒方洪庵先生が訳された心得です。

ご興味ある方、ご覧ください。



扶氏医戒之略

一、医の世に生活するは人の為のみ、おのれがためにあらずということを其業の本旨とす。安逸を思はず、名利を顧みず、唯おのれをすてて人を救はんことを希ふべし。人の生命を保全し、人の疾病を復治し、人の患苦を寛解するの外他事あるものにあらず。

一、病者に対しては唯病者を見るべし。貴賤貧富を顧ることなかれ。長者一握の黄金を以て貧士双眼の感涙に比するに、其心に得るところ如何ぞや。深く之を思ふべし。

一、其術を行ふに当ては病者を以て正鵠とすべし。決して弓矢となすことなかれ。固執に僻せず、漫試を好まず、謹慎して、眇看細密ならんことをおもふべし。

一、学術を研精するの外、尚言行に意を用いて病者に信任せられんことを求むべし。然りといへども、時様の服飾を用ひ、詭誕の奇説を唱へて、聞達を求むるは大に恥るところなり。

一、毎日夜間に方て更に昼間の病按を再考し、詳に筆記するを課定とすべし。積て一書を成せば、自己の為にも病者のためにも広大の裨益あり。

一、病者を訪ふは、疎漏の数診に足を労せんより、寧一診に心を労して細密ならんことを要す。然れども自尊大にして屡々診察することを欲せざるは甚だ悪むべきなり。

一、不治の病者も仍其患苦を寛解し、其生命を保全せんことを求むるは、医の職務なり。棄てて省みざるは人道に反す。たとひ救ふこと能はざるも、之を慰するは仁術なり。片時も其命を延べんことを思ふべし。決して其不起を告ぐべからず。言語容姿みな意を用ひて、之を悟らしむることなかれ。

一、病者の費用少なからんことを思ふべし。命を与ふとも、其命を繋ぐの資を奪はば、亦何の益かあらん。貧民に於ては茲に斟酌なくんばあらず。

一、世間に対して衆人の好意を得んことを要すべし。学術卓絶すとも、言行厳格なりとも、斎民の信を得ざれば、其徳を施すによしなし。周く俗情に通ぜざるべからず。殊に医は人の身命を依托し、赤裸を露呈し、最密の禁秘をも白し、最辱の懺悔をも状せざること能はざる所なり。常に篤実温厚を旨として、多言ならず、沈黙ならんことを主とすべし。博徒、酒客、好色、貪利の名なからんことは素より論を俟ず。

一、同業の人に対しては之を敬し、之を愛すべし。たとひしかること能はざるも、勉めて忍ばんことを要すべし。決して他医を議することなかれ。人の短をいうは、聖賢の堅く戒むる所なり。彼が過を挙ぐるは、小人の凶徳なり。人は唯一朝の過を議せられて、おのれ生涯の徳を損す。其徳失如何ぞや。各医自家の流有て、又自得の法あり。漫に之を論ずべからず。老医は敬重すべし。少輩は親愛すべし。人もし前医の得失を問ふことあらば、勉めて之を得に帰すべく、其治法の当否は現病を認めざるに辞すべし。

一、治療の商議は会同少なからんことを要す。多きも三人に過ぐべからず。殊によく其人を択ぶべし。只管病者の安全を意として、他事を顧みず、決して争議に及ぶことなかれ。

一、病者曽て依托せる医を舎て、窃に他医に商ることありとも、漫りに其謀に与かるべからず。先其医に告げて、其説を聞くにあらざれば、従事することなかれ。然りといへども、実に其誤治なることを知て、之を外視するは亦医の任にあらず。殊に危険の病に在ては遅疑することあることなかれ。


 右件十二章は扶氏遺訓巻末に附する所の医戒の大要を抄訳せるなり。書して二三子に示し、亦以て自警と云爾。


     安政丁巳春正月

花粉症緩和米

薬事日報

農林水産省は、遺伝子組み換え技術を応用した、スギ花粉症緩和米を医薬品として開発するため、来年度からラットやサルなどを用いた動物実験を本格化する。既に今年度から、5カ年計画で研究に着手しており、事業が終了する2014年度までに、ヒトでの安全性と有効性の評価を終え、実用化に向けて製薬企業にも協力を求めていく。医薬品の承認に必要な実験や、審査を着実にクリアするため、医薬品医療機器総合機構(PMDA)とも相談しながら、試験デザインなどを検討しているという。スギ花粉症以外にも、気管支喘息や食物アレルギー、関節リウマチなど、自己免疫疾患の症状を緩和する米の開発に向けた研究も進めており、いずれも、最短で20年度の実用化を目指している。




花粉症治療のうちの、

減感作療法の原理を応用させた、

米の摂食による治療法です。


わざとアレルギーを引き起こすたんぱく質を、

遺伝子組み換えにて、米の中に作り出せるようにして、

それを摂食することで、

少しずつアレルゲンといって、

アレルギーを引き起こす抗原に対して、

体を慣れさせて、

つまり、

アレルギーに対して体を鍛えるというか、

体を慣れさせる方法です。


ある意味、

減感作療法というのは、

花粉症治療のうち、最も根本的に近い療法であり、

この試みには大変期待しています。


その他の自己免疫疾患と言われる疾患群にも、

効果があるかもしれず、

注目です。

認知症

介護に悩む夫の孤立鮮明、相談数は妻の4分の1「危険性高まる」/神奈川

2月19日15時0分配信

 県と横浜市が開設している認知症の電話相談窓口への夫からの相談が、妻の4分の1にとどまっていることが、運営する「認知症の人と家族の会」県支部のまとめで分かった。妻の介護に悩む夫の「孤立化」が浮き彫りになった格好。夫が妻を殺(あや)めてしまう事件が県内で相次いでいるが、同支部は老夫婦世帯の増加で「介護に疲れた夫が孤立するリスクが高まっている」と指摘、「事件の再発防止には認知症の正しい理解が重要」とコールセンターの利用を呼び掛けている。
[記事全文]


 厚生労働省が21日付で承認した新医薬品では、注目を集めていた新規アルツハイマー型認知症治療薬の「メマリー」「レミニール」、大型化が期待される直接トロンビン阻害剤「プラザキサ」、世界初の非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤「フェブリク」など、話題性の高い新薬が続々と登場した。特に「メマリー」と「レミニール」は、国内で久しぶりにアルツハイマー型認知症の新たな治療選択肢を広げ、「プラザキサ」は心房細動の脳卒中発症抑制では約50年ぶりの経口抗凝固剤、「フェブリク」も高尿酸血症治療剤として40年ぶりの新規作用機序を持つ薬剤となるなど、臨床現場を大きく変えるエポックメイキングな新薬の登場が目立った。

by 薬事日報





今回は2本立てです。

ミゼラブルな認知症の数々の事件が見られる中、

新薬が認可されました。


様々な問題点も提起されていくこととは思いますが、

まずは、

やはり期待をもって、

見ていきたいと思っています。

2月19日に投稿したなう



「医科麻酔と歯科麻酔」 http://amba.to/i3jixO
2/19 18:19

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