こんばんは。

ご訪問くださり、ありがとうございます。


9/19〜25は秋のお彼岸

です。

お彼岸とは、この世とあの世の距離が近づく時期だそうで、先祖や亡くなった方はこの期間に回向してもらうと非常に喜ばれるのだそうです。


特定のお寺の檀家などになっておられない方が、亡くなった親族や先祖のお供養をしたい…というときに、一見さんであっても気持ちよく、お安い価格で回向を受けられる京都の有名なお寺を以前からご紹介して参りました。


今回は、そのまとめとして、2024年の秋のお彼岸の、お寺別の回向の日程を整理してご紹介させていただきます。


それぞれのお寺の回向の具体的な様子については、春彼岸やお盆のときの模様をレポートした過去記事をリンクしますので、そちらをご参照くださいね。


1  比叡山延暦寺 

東塔 阿弥陀堂

9/19〜25まで毎日、予約なしに一座回向が可能です。

但し9/22は時間に要注意です(後記)

(一座回向とは、当日行って申し込んで、その日1回限り、お供養をやってもらうパターンです。)

料金は1霊位あたり5000円です。


時間は、春と同じなら

9:30

10:30

11:30

13:30

14:30


の5回です。

広報が出たら加筆しますね。


こちらが春の回向のレポートです。

 ↓


ただし、

9/2211時から天台座主(延暦寺トップ)による

阿弥陀堂秋季彼岸会中日総回向

という大きな行事がありますので、この日は一般のかたの回向は1回ぐらいしかしてもらえなさそうです。ご注意ください。


2  東寺 大日堂

東寺も、延暦寺と同じく、

9/19〜25まで毎日、予約なしに一座回向が可能です。

但し9/21は時間に要注意です(後記)

料金は1霊位あたり5000円です。


時間は、

9:30

10:30

11:30

12:30

13:30

14:30

15:30

の7回です。


ただし、

9/21はお大師様の命日で御影供という行事があるため、回向は、

11:30

13:00

15:00

の3回のみとなりますのでお気をつけください。


東寺の回向の様子はこちらをご覧ください。

 ↓



3  三十三間堂

三十三間堂では、お彼岸の中日である


9/22


限定で、真ん中の大きな観音様(中尊様)のところで、卒塔婆を使ってお坊さんが1組ずつ回向をしてくださいます。

料金は1霊位あたり1000円

です。

お時間は10時から15時まで、随時(来た人順)となっています。

 ↓



4 蛸薬師堂


9/23の10時から12時まで


奥の阿弥陀堂で彼岸法会です。

料金は1霊位あたり3000円

です。

上記時間内に先着申込順で1組ずつ回向をされますが、お寺の方が卒塔婆に戒名などを書く時間が必要ですので、できるだけ事前に申し込んでおいたほうがよいです。


具体的には、こちらの記事をご覧ください。

 ↓



5 積善院準提堂

9/23の11時から

回向の法会があります。

1霊位あたり500円です。

こちらも、卒塔婆のご用意の必要がありますので、事前にお申し込みください。

こちらの回向は一回お経をあげて、途中で順番に故人や◯◯家、の名前を読み上げる方式なので、上記時間に全員分が一斉に始まります。

回向の進行などについて、くわしくはこちらの過去記事をご覧ください。

 ↓

積善院準提堂の回向の模様



6  醍醐寺三宝院


こちらは、三宝院の玄関を入ってすぐのところで、

時期を問わず、申込から1週間の間毎日2回(10:30と14:00)の観音経読誦会の際に、卒塔婆を立てて、故人の名前を上げて回向してくださいます。

料金は1霊位あたり1000円です。

彼岸の入りである9/19にお願いすれば、ちょうど彼岸の期間いっぱい、お供養していただけます。


三宝院の読誦会場はこちらです。


参列するかたは、この写真の左側、富士山の前あたりに椅子をおいて座らせていただけます。
お坊さんが故人の名前を読み上げるときに、真ん中で焼香させてくださいます。

なお、通常はこんなに大勢のお坊さんはおられません。写真向かって右側の鐘のところにおひとり、ということが普通です。

申込は、三宝院の御朱印をくださる窓口で用紙をもらって記入してください。上記時間の30分前頃に行って申し込めば、読誦会に参列して焼香できます。御朱印係の方が卒塔婆を書く時間が必要ですので、時間には余裕を持って行くようにしてください。
その際に別途申し込めば、自分の病気平癒や心願成就などのご祈祷をその読誦会で併せてしていただくこともできます。現世利益のご祈祷は確か3000円です。終了後に金色の御札がいただけます。


【お彼岸にするとよいことについて
積善院準提堂のご住職から、春彼岸の回向のときに教わったお話です。
一部※で情報を足しております。

彼岸は7日あります。
真ん中の日を中日(ちゅうにち)といいます。
その前後に6日ありますが、これは仏教の六波羅蜜(ろくはらみつ)に対応しています。
初日から、六波羅蜜の修行を1日ずつしていくとよいです。

六波羅蜜とは、この世に生かされたまま、仏様の境涯に到るための六つの修行をいいます。

1.布施(ふせ)
2.持戒(じかい)
3.忍辱(にんにく)
4.精進(しょうじん)
5.禅定(ぜんじょう)
6.智恵(ちえ)

の6つです。
布施波羅蜜
布施という言葉は、他人になにかをあげる、という意味ですが、布施行というと、単にお金やモノをあげるだけではなく、
和顔施(笑顔で接する)
愛語施(優しい言葉をかける)
床座施(席を譲ってあげる)
といった行動によるプレゼントも含まれます。
 ↓
布施波羅蜜について


お彼岸初日は、まずこういう行動を心がけましょう。


持戒波羅蜜
戒律、というのはルールのことです。
お坊さんは何項目、在家(お坊さん以外)は何項目、とか諸説ありますが、お遍路のときなどにお経の前に唱える十善戒というルールは10項目です。

※人が死ぬと7日毎に裁判があり、生前の行いについて厳しく裁かれるとのことですが(仏様と御縁があると弁護していただけるようです)、その裁判日程とも対応している感じです。
※初七日は殺生の罪(弁護人は不動明王)、二七日は盗みの罪(弁護人は釈迦如来)…という感じで進むそうです。

不殺生(ふせっしょう)…殺さない
不偸盗(ふちゅうとう)…盗まない
不邪淫(ふじゃいん)…不倫しない
不妄語(ふもうご)…嘘をつかない
不綺語(ふきご)…話を盛らない
不悪口(ふあっく)…悪口を言わない
不両舌(ふりょうぜつ)…二枚舌で他人を不仲にしない
不慳貪(ふけんどん)…欲張らない
不瞋恚(ふしんに)…怒らない
不邪見(ふじゃけん)…偏見を持たない

ゴキブリや蚊を殺すのも不殺生戒にひっかかるそうでして、私はお遍路を始めて以降、必死で追い払う方向で対応しています(蚊は辛いです…)


忍辱波羅蜜
他人からの侮辱や迫害など、いろんな苦労にも耐え忍んで心を静かに保ちましょう、という修行です。

これは大変ですけど、不瞋恚と同じですぐカッカしない、という感じで(あまりにひどければ)逃げるのはありではないのかな?とか勝手に考えています。鬱になっては元も子もないですから…

精進波羅蜜
雑念を持たず、ひたむきに実践し努力すること、だそうです。

禅定波羅蜜
座禅、といいますが、精神を統一して安定させることだそうです。

智恵波羅蜜
上記5つの修行をして、仏様のように真理を悟る知恵を得ること、だそうです。
難しいですけれども…


ということで、ご住職のお話は、

その日にするべきことを何か一つでもしてみましょう。

というものだったと思います。
良いお話でしたのでご紹介させていただきました。

亡くなったご親族やご先祖様のお供養をされることで、皆様へのご守護が厚くなりますように。
いつもコメントやイイネをありがとうございます。とても励みになっております。