こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。

こちらでは、主として腎不全のかたの治療などに役立つ情報をご紹介しておりますが、病気平癒祈願との関係で、神社仏閣もご紹介しております。


お寺で平癒祈願などをするとき、お経や、その仏様のご真言を唱えると、仏様により一層喜んでいただける、といわれておりますので、これまでお経や真言についてご紹介してきました。


真言について

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般若心経について
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観音経について
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ガンや炎症が消えるという療痔病経について
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ただ、お経とか真言といっても、なんのことか意味わからないし、小難しい漢字の羅列や、わけわからんカタカナでしんどい…と思われる方もあるかもしれません。

そこで、今日は、最近わかって驚いた「お経の特徴」と、私が読んでみてこれはよかったー!というわかりやすい本と、買ってよかったCDをご紹介します。

お経に書かれた真言とごりやくについて
あとでご紹介する法華経(妙法蓮華経)の翻訳・解説書を読んだあと、あらためて、仏様ごとに分かれたお経の本

ア 比叡山三面出世大黒天神勤行儀
イ 無動寺弁財天勤行儀
ウ 毘沙門天王功徳経
エ 薬師瑠璃光如来本願功徳経
オ 仏説療痔病経

などを読んでいて、うわー、そういうことかー、と気付いたことがあります。

ほとんどのお経は、

如是我聞にょぜがもん
 =私はこう聞きました

で始まります。

これは、お釈迦様が亡くなったあとに、お弟子さんたちが生前のお釈迦様の教えが忘れられてしまわないように、書面に書き残そう、という集まりを開いた時、弟子の誰かが「お師匠様はこうおっしゃってました」と言って書き残したために、どれも書き出しがこうなってる、のだそうです。
第◯回仏典結集、というのがコレだそうです。確か、高校の世界史で習いましたが、そういう意味だったとは……←丸暗記組

で、多くのお経の構成は、

①如是我聞→

②どういう集まりで、どこに観客何人(八千人とか何万人とか)が集まったときに→

③弟子の◯◯がお釈迦様にこれこれこういう質問をしたら→

④お釈迦様がこう答えました
この仏様は、こういうごりやくがある、このような仏様です。こういう拝み方をしなさい。真言は「◯◯」です。これを唱えてこのようにお参りすれば、この仏様からこのようなごりやくを受けられます。」→
お釈迦様のことをインドの言葉でバカボン、というそうです。えっ、はじめちゃんのパパ?!という衝撃の名前です。お教にバガボン、とかバカボン、と出てきたらお釈迦様のことです。漢字の当て字(薄伽梵)で書いてあります。
世尊(せそん)、というのもお釈迦様のことです。

⑤お釈迦様の④の話を聞いて、そこに来ていた観客はみんな喜び、信心しました。(信受奉行せり

という形になっています。
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薬師瑠璃光如来本願功徳経の例です。
①如是我聞
②一時薄伽梵〜而為説法…場所と観客数
③爾時曼殊室利…質問者(マンジュシリ)と質問内容
④爾時世尊讃…(その時世尊はマンジュシリを褒めて…)
と続きます。


お経によっては、①の如是我聞がないとか、②の場所と観客数がないとか、いろいろ違うパターンはありますが、④はほぼ共通です。

真言宗や天台宗で
「真言は大事ですよ」
と言われるのも、そりゃあもっともだなあ、と思いました。
真言は、お釈迦様が教えた、仏様からごりやくやお助けを受けるためのサンスクリット語の合言葉で「わたしはその仏様を信心してますー!」という宣言…のようなものだったのですね。
この説明は、坊さんからみたら全然浅くてなっとらん解釈だ!と叱られそうですが、どうぞお許しください。


例えば、般若心経では、ラストの

羯諦羯諦ぎゃーていぎゃーてい
波羅羯諦はーらーぎゃーてい
波羅僧羯諦はらそうぎゃーてい
菩提薩婆訶ぼーじーそわか

が真言(陀羅尼、だらに)です。
真言登場の前には、ほぼ全て

即説呪日そくせつしゅわつ
=直ちにこのように呪(しゅ、真言)を教えてくれました

というフレーズが出てきます。
なので、このフレーズの直後に出てくる部分が真言です。


毘沙門天王功徳経は、私の持っているものは日本語なので、↑の①から④がすごくわかりやすいです。

また、後半には、
これこれのご利益が欲しい人は◯◯の方角、これこれのご利益が欲しい人は△△の方角に向かって、毘沙門天さまに、108回真言を唱えなさい

と書いてあります。


療痔病経にも、
このお経を信じてこの陀羅尼(真言)2種類を毎日唱えれば、直ちに腫瘍(内臓のガンや皮膚がんや痔)は乾燥して、枯れた花がポトリと落ちるように治る

と書いてあります。

 ↑
こちらは漢語版です。

 ↑
経本の裏面についている日本語版です。この次のページが真言になります。


…というわけで、神社仏閣参りに関して、ご利益めあての信仰はケシカラン、と言われるかたもあるのですが、仏教の教祖であるお釈迦様ご自身が、病気や障害、貧困などで困っている人たちに向けて、
どうしたら仏様に助けていただけるか
をものすごく具体的に、真言付きで説いておられて、それが千年以上もの間、お経として伝わっておりますので、
まずは仏様に、いま困っていることについてのお助けをお願いする
ところから入るのも、信心の在り方として間違いではないのじゃないかなあ、と思いました。
そのとき、お経の本があると、正しいというか、聞き届けていただきやすいお願いのしかたができる、ということになります。

比叡山の三面大黒天様のお経は、
佛説摩訶伽羅大黒天神大福徳自在円満菩薩陀羅尼経、というのですが、漢語ではなく日本語です。
はじめて比叡山の大黒堂の法会に参加してお借りした教本でお坊さんと一緒に唱えてみたときに仰天したのですが、

貧乏で困っている人が、これこれのやり方でしっかり三面大黒天様を信心して供養(お参り)すれば、大摩尼宝珠を遣わして、珍しい宝物が湧いて出るように豊かにしてあげるよ

という内容が、ものすごーく具体的に書かれています。



以来、三面大黒天様にお参りする時は、できるだけ、お経の後ろの方にでてくる

珍菓美酒をもって供養
珍しいお菓子や美味しいお酒をお供えしてお参り

をするように心がけています。

豊臣秀吉さんは、この比叡山の三面大黒天様をめちゃくちゃ信仰していて、自分用の三面大黒天様の像を作って毎日拝んでいたそうです。
(秀吉さんの拝んでいた三面大黒天様は、いまは高台寺圓徳院にお祀りされていて、誰でも拝めます。)
なぜかというと、このお経の中には、サイズを具体的に3種類指定したうえで

この真言を唱えて、五尺か三尺か五寸のサイズの私(三面大黒天様)の像を作って、お寺か自宅におまつりして拝んだら、福の神を8万4000人派遣してあげるよ。もしそれが嘘だったら私が地獄に落ちる、というぐらい本当だよ

と書いてあるからなのですね。


ということで、それぞれの仏様に合ったお経の本を手に入れて、そのお経を御本尊の前で読んでお参りすると、よりお願いが叶いやすい…かもしれません。
漢語で読み方が難しいなあ、というときは、YouTubeでお坊さんがお経をあげてる動画や、後でご紹介するCDを聞きながら経本を見ているとだんだん自然に覚わってきます。

経本の入手方法】
①比叡山三面出世大黒天神勤行儀
 比叡山東塔の大黒堂で購入できます。通販はなさそうです。

なお、佛説摩訶伽羅大黒天神大福徳自在円満菩薩陀羅尼経自体は、漢文ではありますが、アマゾンで買えます。
②無動寺弁財天勤行儀


こちらも、比叡山無動寺谷の弁天堂で購入可能です。

【1/3追記】
無動寺谷弁天堂で確認した所、勤行儀の経本は現在品切れで、再入荷は2月頃とのことです。
弁天堂での御護摩に参加する際は、お堂に置いてある経本をお借りできますので、参拝の際はそちらをお借りしてください。
再入荷情報がわかりましたらまた追記します。
(追記は以上です。)


弁天様のお経自体は、アマゾンで買えます。
積善院準提堂のご住職のお話では、弁天様は金運の仏様だと思われているけど、病気平癒もお得意なのだそうです!
③薬師瑠璃光如来本願功徳経
アマゾンで買えます。
薬師如来様が御本尊のお寺でも買えるところはあるようです。

また、↑の療痔病経の記事でご紹介した藤井文政堂さんは、FAXかハガキ送付で通販をしてくださいます。
藤井文政堂さんにはたいていのお経の本がそろっています。
療痔病経はいまのところ藤井文政堂さんでしか買えなさそうです。

薬師瑠璃光如来本願功徳経はとても長いお経なのですが、読経するときは、最初から数ページの「薬師如来十二大願」のラストのところまででもよいそうです。
YouTubeなどのお坊さんの読経は、たいてい、そこまでで終わっておられます。

④毘沙門天王功徳経
アマゾンで買えます。

 

信貴山朝護孫子寺のように、毘沙門天さまが御本尊のお寺でも買えると思います。


 ⑤ 観音経(妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五)

アマゾンで買えます。ただし、世尊偈のみのものが多いので、フルバージョンかどうかはお気をつけください。

醍醐寺の三宝院や観音堂の売店で1000円で買える「観音経」という経本は、フルバージョンの観音経以外に

観音十大願

というお経や、准胝観音様や如意輪観音様の真言も載っていて、勤行に必要なお経がすべて網羅されており、文字の配列もすごくよみやすいのでお勧めです。

醍醐寺三宝院の毎日のお勤めは、この本のとおりに進みます。




わかりやすい解説書】


 

 

観音経は、法華経(妙法蓮華経)の第25章です。


法華経の全体はどうなってるのかなあ、比叡山の開祖の伝教大師最澄様は、法華経さえあればいい!という法華経一本主義だったそうだし…と思ってこちらを読んでみました。


すると…とにかくめちゃくちゃわかりやすいのです!


しかも、このわかりやすい現代語で解説していただくと、法華経の中に書いてあるお釈迦様の説明は


桜井識子さんやほかの霊能者のかたが霊界について言われてることとほぼ同じだ


ということがわかりました。


もちろん、お経は、千数百年前のインドの人向けに書かれた話なので、出てくる例えやモチーフは、宝石のネックレスと塔と象とライオンというインド式のマハラジャ風味なのですが、


・どうしたら私達が仏様を見ることができるか

・暗闇から救っていただくにはどうしたらいいか


など、桜井識子さんファンのかたが読まれると、


これって「神様霊能力アップ」や「霊格向上」の話だ!


と腑に落ちる点が多いのではないかと思います。

昔から、「見える」方が言われることは変わらないのですね。


法華経は、読むだけで徳になる、と書いてありますので、とりあえず読みやすい現代語訳で読んでみて、ヨッシャ!と思われたら、観音経などの経本を買ってみるのもよいのではないかと思います。


【お勧めのCD】

観音経や般若心経の過去の記事で、ふたつほどCDをご紹介しました。


①桜井識子さんの祝詞と真言と般若心経のCD

 

②高野山教学部のお経と真言のCD


今回は、その後買ってみて良かったー!というCDのご紹介です。



③理趣経、般若心経、観音経のCD

 

こちらは、同じ真言宗でも仁和寺の教学部です。

高野山の②のCDの般若心経は、イケボのリードボーカル君が自己主張しまくりだったのですが、仁和寺はみごとなユニゾンで一糸乱れぬ読経が聞けます。


また、理趣経は、高野山の奥の院で回向をお願いすると必ずあげてもらえるお経ですが、とても有難いお経らしく、とある霊能者のかたによりますと


亡くなった方が一番喜ぶのは理趣経

次は観音経


ということだそうです。


ただ、理趣経だけは読み方が漢音で、普通のお経と違うので難しくて、なかなか素人ではあげられません。


このCDには、付録として理趣経の経本もついてきますし、CDの読経もお上手なのでお勧めです。


高野山奥の院などで親や先祖の回向をしていただくとき、経本があると、いまどこを読んでおられるのかわかるので助かります。


お坊さんの声が綺麗で、読経が上手


というのは、清少納言も「いとおかし」と言っていたぐらいですので、ご興味があればぜひどうぞ。

観音経もみごとなユニゾン合唱です。


理趣経の解説書】

さて、その理趣経は、真言宗の曼荼羅とか宇宙観について書いてあるお経だそうです。しかも、男女の性行為は清らかだ、と書いてある箇所があります。


そのせいで、とかく誤解されやすいお経のため、真言宗ではちゃんと師匠から教わらないとダメ!なことになってるそうです。


素人にとってはナンノコッチャ感満点ですが、その真言宗の阿闍梨様が書かれた解説書だ、というので、取り寄せて読んでみたら、わかりやすくて、なんとなく、ドシロウトでも、曼荼羅や大日如来さまのことが少しはわかった…ような気がします。


阿闍梨様が書かれたわりには、手塚治虫の火の鳥のコミックスの話なども出てきて、わかりやすい例え話満載です。しかも、お坊さんが手で結ぶ「印」のやりかたの説明や、真言宗の数珠の使い方までついていますので、とても有難く、便利な本です。

CDもついていて、至れり尽くせりです。



 

高野山で理趣経を聞かれて、これは何だろう…と思われたかたや、曼荼羅世界について知りたい、弘法大師様のファンのかたにお勧めです。


理趣経は、途中で「せんざーい、せんざーいー」「ひろしゃーだーふー、ひろしゃーだふぅーー」という歌のような節回しのあるお経です。20分ぐらいかかります。

せんざーい、は「善哉(よきかな)」、ひろしゃーだーふー、は「毘盧遮那仏」だとわかって驚きました。漢音ってわけわからんです。


皆様がよいお参りをされて、病気平癒などのお願いが早く叶いますように。

いつもコメントやイイネをありがとうございます。

とても励みになっております。

 


【11/16追記】


読経や真言の声量(声の大きさ)について 


金剛念誦、というそうですが、唇だけブツブツとうごいてて口の中でお唱えする方法でよいそうです。


確かに、他の人がいるのにおかまいなしに大声で読経してる人って迷惑ですよね…

(集団でお参りして、先達さんが鐘を叩きながら読経するお遍路さんもおられますが、そういうときは私達は離れて終わるのを待ってたりします💦)


口角をあげて笑顔でお経を唱えるのが大事なのだそうで、次回から笑顔で読経できるよう頑張ります!