心の構造を再構築するRCメソッド認定カウンセラー -337ページ目

悲しみからの逃避

人は悲しい感情が心にあるときに、つらくてそこから逃避したくなります。

それは妥協であったり、一種の逃げです。

 

しなければならないことがある、けれどすごく悲しい、悲しいからやっぱりやめた!!耐えられない!という逃げ。

 

悲しみというつらさから逃げ出したくなるのは当然のことかも知れません。

しかし、保留や抑圧とはまた違います。

悲しむという現象そのものから逃避するのです。

 

自分を傷つける存在がいる。

親などにつらく当たられる。

 

離れることは可能です。

しかし離れることが喪失になるときに、それが悲しすぎるので、妥協してつきあい続けようとする。そうしたら喪失しなくなるので、悲しまなくてすみます。

 

 

妥協することでさらに痛みを受ける可能性があるのなら、妥協しないことは決断です。自分で決めます。

 

 

決めたら、保留しながら少しずつ消化します。

ここで抑圧になってしまうと大変です。

 

 

私の場合、子どもの前で悲しまないようにします。

心配しますから。

まぁ大きい子なら事前に、○○の事で悲しんでるだけだから気にしないでね。と伝えることもあります。

 

悲しみが襲ってきても、ぐっとこらえて、そこから意識をそらして「あとでね」と認識させます。

そして一人になったときに、○○を失った状況などを思い描いて、悲しみを味わいます。泣きます。

 

思い描いても涙が出なくなるまで何度も味わいます。

 

 

昨日の記事にもあるように、悲しみの大きさに応じて、処理までかかる時間は差があります。

数日で済むものもあれば、年単位のこともあります。

 

 

どうしても出てこないときはあります。

そのときは、「今は自分の心が耐えられない段階」という事もあります。

耐えられないときは無理しない。

 

「悲しまなくては!」とプレッシャーに思うことも無いです。

一人で泣けないときは誰かに寄り添ってもらうのも良いですね。

悲しみを消化する

泣いていても
いつかは涙は止まります。

泣き続ける、とは不可能です。

ただ、泣き止むために、悲しみをしまい込むのか、悲しみを悲しんで消化して終わらせるのかには違いがあります。

しまい込めば、心の底で悲しみがくすぶります。
外に出たいと言います。
ずっと、影響されてしまいます。

でも、泣けないときもありますね。
お葬式のさなか、忙しくて泣けなかったり。

あとからでもいいし、少しずつでもいい。
ちゃんと悲しむ。


私は、子どもを亡くしたことがありますが、悲しみを悲しみ尽くすまで10年以上はかかりました。
悪夢にも悩んだし、何度も泣きました。


悲しみを、きちんと悲しまずにいると、憎しみや怒りになって出てきます。

悲しむことを抑圧してきた人は、なかなか悲しむことが出来ません。私もあまりうまくないです。我慢になれています。

悲しみは、悲しむことは、つらい。
でも、ちゃんと悲しむ必要があります。

子供のためによかれと思っても

10年ほど前に、親子の癒やしみたいな某セラピーがあり、体験したことがありました。

 

きちんとした正規の団体のは今でもやってますね。

私がやったのは民間で個人が勝手にやってるやつでした。

 

 

子供の気持ちを受け止めて自分のインナーチャイルドも癒やすみたいな事でした。

 

 

あれから10年…

娘たちはもう大きくなりましたが

ある日突然…

 

 

「小さい頃さあ、どっかに行って○○するっていうのあったよね。よく覚えてないけどあれさー大っ嫌いだったんだよねー」

って言われましたよ(笑)

 

当時娘らは1~3歳くらい?

覚えてないかと思えば意外と覚えてて、当時感じてた感想まで今更ながら知れるとは。

 

結果としては

親の自己満足に過ぎなくて

子供には癒やしどころか

遊びたかったというのが本心で

メンドクセ!みたいなことです…

 

 

下手したら自己を子供に投影して自分を癒やす行為なので

子供を癒やしの道具にしてますね。

どこが親子の癒やしなのかと。

 

セラピーに頼りたいくらいしんどいのは

子供じゃ無くて親のほう

 

 

それにしても、育った娘から感想が聞けたのはとても良かった。

一番上の娘は、昔から結構ドライ

当時の幼かった娘が、そんな活動しないで遊びたかったというのもごく当然の話。

 

子供によかれと思っても、本当にそれが子供のためになるとは限らない。

まぁ、そんなセラピーに2~3回参加したのも、今となっては知識と経験としての糧になるので無駄ではありませんが。

 

いまでもちまたには色々なセラピーが日々出ては消えていきますね。