七曲り荘の終焉を告げるのか、カラフルなドーナッツよ | 曽根賢(Pissken)のBurst&Ballsコラム

曽根賢(Pissken)のBurst&Ballsコラム

元『BURST』、『BURST HIGH』編集長の曽根賢(Pissken)のコラム

 

[七曲り荘日記]

 

巻頭連載[第115回]
「我らの時代の墓碑銘を描く画家――その淫蕩する光線」

 

「友人たち」
佐藤ブライアン勝彦●作品&文

 

 

先日、秋田から友達が遊びに来て盛り上がり、晩御飯を食べ始めたのが夜中の1時。

ふと、テレビをつけると「衝突の根源は何が」という番組をNHKでやっていた。

 

ダンをゲージから出すと、クッションに体を沈め、寝ぼけまなこで、ずっとこの番組を見ていた。

動物には、この世界はどんなふうに映ってるのだろう。

 

たぶん「人間ってバカだな〜」かな……。

俺はこの様な番組見ると凹んでしまう。

 

そして今日(2月4日)も、友達と2時まで呑んでいた。

彼は代官山で美容師をやっていて、結婚を機に仙台へ移住したO君。

俺より年下だけど話しが凄く合う。

アートから歴史、絵本、ボルダリング、将棋の話までできて楽しかった!!

 

今では地元で唯一心を割って話せる友人で、その存在がありがたい。

 

(曽根注/2枚の写真とも縦に出来なかった、すまん)

 

 

 

1月29日(月)鬼子母神は晴れ。

 

昼過ぎ、宅急便が届いた。

河出書房新社『スピン』編集部から、今回のゲラであった。

ぱらっと見ると、校閲部の鉛筆と、編集長ともう一人の朱が、いっぱい入っていた。

久しぶりに見た、文藝編集部らしいゲラである。

 

 

午後3時に阿佐ヶ谷のギャラリー「白線」へ着く。

すでに、前田くんと釣さんが作業していた。

そそくさと自分の作品を梱包し、

「すまん、体調が最悪なんで、お先に」

と帰ろうとしたら、前田くんに呼びとめられた。

ぎく。

「曽根くんだけ、作品と写真撮ってないから、そこ立って」

作品の脇に立ち、前田くんに写真を撮られる。

 

「あのとき、末井さんと帰ればよかったのにな」

釣さんが苦笑いで言い、私は同意しながらも、末井さんが帰ったことで緊張がとけ、酒が一気に回って悪い酔いしたようだと弁明した。

「そうか、緊張がとけちゃったか」

釣さんがまた苦笑いを浮かべた。

ふ~、こっちは大丈夫か。

 

「んじゃ、お先に」

重い額をひっつかみ、出口を開くと、また前田くんに呼びとめられた。

ぎく。

「例の高円寺オリエンタルフォースの朗読会、3月16日に決まったからね、よろしく」

「おう、了解、よろしく」

そのまま外へ出た。

ふ~、どうやら今回も、切られずに済んだようだ。

 

例の中華チェーン店の前を素通りする。

そこで酢豚定食か八宝菜定食でも食べようかと、前回のブログに書いたが、やはり「鬼門」をくぐっちゃいけない。

「2度あることは3度ある」のは、宇宙物理学的に必然である。

 

アーケード街の出口に、おでん屋を見つけたので、思い切って1,500円分みつくろってもらう。

で、タクシーで鬼子母神まで帰ってきた。

次に乗った客は、おでんの匂いを嗅いで、どう思っただろう。

 

●今回のBURST参加アーティストの面々。私は不在。

左から宮川ひかる(ジュワイユーポノポノ)、TSOUSIEMotoyanNFK)、釣崎清隆、ケロッピー前田。 

 

●1月27日の朗読セッション後に。左が私の師匠である末井昭さん。カメラの背後に30人ほどの客がいる。

末井さんのサックスで朗読したのはこれで3度目だが、その音は素晴らしく、毎回、その音のエモさにつられ私もたかぶる。前田くんのディジュリドゥ(アボリジニの楽器)との相性も抜群で、これから何度でもセッションしたい。

朗読した「20世紀の戦争が女の顔をしていないのなら21世紀の戦争は兄弟の顔さえ剥ぐだろう」の生原稿が額装した作品が、前田くんの背後にわずかに見える(茶色の額縁のやつ)、

 

 

 

1月30日(火)鬼子母神は晴れ。

 

午後3時、3週間ぶりにテストステロン注射を射ちに池袋のクリニックへ。

ところで、松っちゃんの性欲過剰は、テストステロン注射のせいだという説を唱えている医者のユーチューバーがいたが、さて、どうなんだろ?

 

まず、もともとのポテンシャルが高く、そこに男性ホルモンを射てば、確かにあの齢(私のいっこ上)でも、性欲過剰になることはあるだろう。

(クスリは簡単に精神に作用する)

しかし、今回の問題は、自分のポジションを過剰に利用した心根そのものが下衆なのでは? を問われているのだから、注射はまた別の話だ。

 

プーチンも明らかにテストステロン・ジャンキーだが、だからといって奴の戦争がクスリのせいだとは言えないだろう。

ちなみに、私は、性欲を感じる機能そのものがやられているかもしれない。

だれか、背中をさすってくれないかな。

優しい女、優しいオカマがさ。

その細い指で、みかんをむいて口に押しこんでくれよ。

 

 

クリニックの帰り、隣室の兵庫くんへのお返しと、明日の大家さんへの差し入れに、ドーナッツ専門店で買い物をする。

また、遅い昼食用に、和菓子屋でみたらし団子を2本と豆大福を1つ買う。

 

そのあと古書店『往来座』へ寄る。

ここ10カ月、ずっと買おうかどうか悩んでいた文庫本セットを、思い切って買う。

やはり負けてくれて、結局4,000円だった。

岩波のボルヘスの文庫9冊セットである。

 

悩んでいたのは、そのうち1冊は持っているし、1冊は読了しているので、貧乏性からぐずぐずしていたのだ。

10カ月前、バラで買えないかと店主に頼んだのだが、9冊セットってとこが売りなんでと、やんわり断られていた。そりゃ当然だ)

 

しかし、ボルヘスの文庫が9冊で4,000円とは、そもそも破格なのだ。

(新品と言ってかまわないピカピカの状態だし)

ホント、貧乏性とは知的に危険だ。

(今回だって、都から特別給付金が振り込まれたから思い切れたのだし)

 

 

●ハーヴァード大学詩学講義録『詩という仕事について』(鼓 直――つつみただし訳)

●短編集『アレフ』(鼓 直訳)

●後期短編集『ブロディ―の報告書』(鼓 直訳)

●評論集『続審問』(中村健二訳)

●ブエノスアイレスの大学での講演録『語るボルヘス』(木村栄一訳)

77歳の七夜連続講演録『七つの夜』(野谷文昭訳)

●吉良上野介も語られる悪党列伝『汚辱の世界史』(中村健二訳)

 

●代表作である短編集『伝奇集』(鼓 直訳)

●詩文集『創造者』(鼓 直訳)

(読了済みと持っているもの)

 

いやあ、こう書き記すと、これで4,000円とは、負けすぎだよね。

読了済みの『伝奇集』だって、読んだのは遠い昔なのだし、改めて読む時期なのだろう。

これら文庫9冊は、ななめ読みせず、半年かける気持ちで、楽しもうと決めた。

 

いや、100円老眼鏡だと、今年いっぱい楽しめるかな。

そろそろ、ななめ読みの時代を終えよう。

ヒモ時代など、毎日図書館から7,8冊を借りてきては、全てその日にななめ読みしてきた。

数だけなら、1年に2500冊くらいの本に眼をやっていたわけだ。

が、もちろん、何一つ憶えちゃいない。

晩年の読書こそ、言葉を、噛みしめ噛みしめ、おしみおしみ眼を通そうじゃないか。

この100円老眼鏡で。

NMIXXつれづれ草 リリー

 

●グループの長女リリー(21歳)は以前、テレビ番組でホストから好きなロック・バンドを訊かれ、レッチリと一緒に上げた名がグリーンデイだった。

なるほど、いろいろと合点がいった。

グリーンデイはかつて『American Idiot』で、アメリカの馬鹿にはなりたくない、体制側や多数側には決して与しない、移民の国の全域でイラク戦争に熱狂してる、そんなアメリカの馬鹿になんてなりたくない、と歌った。

 

そしてNMIXXの全ての歌の芯にあるメッセージは、ひとつの思想を強要することのない、多様な人種の多用な思想を尊重しあう国、そんなミクストピアを私たちの手で作り上げよう、というものだ。

つまり、これまでフォーク・シンガーが、ロックシンガーが、パンクロッカーが歌ってきたメッセージを引き継ぐKPOPアイドル・グループがNMIXXであり、その長女が影響を受けたのが人種の坩堝の国のパンクロッカーだったのである。

 

しかし、彼女は映画紹介の生配信で、差別問題にふれ、現実は映画のように簡単に解決するんものではないと、クールにファンへ心情を吐露してみせた。

しかし、それでも私は歌うとクールに。

彼女は読書家だし、詩を書いているので、表向きは天真爛漫にみえても、十分に皮肉屋で、レトリックにたけているのだ。

 

(彼女は生配信で、チャットの質問へ律儀に答え、歴史上のユダヤ人差別についてや、金のない親が子どもを生んでいいのかとか、愛するひとの為の殺人を擁護するか、などと、話の流れからなのか、それとも、炎上を企てるファンを装ったクズからの質問なのか、アイドルに対する質問としてはかなりヘヴィーな問いに、平気で持論を口にしてきたし、喝采こそあれ炎上は未だない)

 

オーストラリアと韓国人のハーフであるリリーは、12歳でKPOPアイドルになるため韓国へやってきた。

二重国籍を持つ彼女はこれまで、多くの愛を受け取ってきたと語る。

彼女は決してネガティブな言葉を、他人にも自分にも吐かない。

 

しかし、デビュー1年目から「KPOP史上最高のヴォーカリスト」の称号を得た彼女は、メンバーの誰かが音程やリズムを外すと、言葉にならない苦しみを全身で見せるという。

そういう体質なのだ。

それが、どれだけグループ全体のスキルを底上げしてきたか、さすが「純粋狂気」と呼ばれる長女である。

 

その6オクターブの音域があるハイ・トーンは、どれだけハイ・ピッチになろうと柔らかさを失わなわず、真っすぐに客席奥まですっ飛んでゆく。

楽器としてのフィジカルが、決して黒人や白人に負けないのだ。

(このフィジカルについては他のメンバーも同じだが)

 

12歳で韓国の音楽オーディションで4位となり、そのままJYPに入所し、7年間本格的なレッスンを受けたボーカル・スキルは、最早われわれ素人には計り知れない。

そして、その歌声のいちばんの特色は明るさだろう。

まさに練り絹のように滑らかな光沢を持つ声質。

天才が7年以上訓練して出来上がった、まさにこれぞ本物の歌姫である。

 

また、そのダンスは、リズム感の良さからくる音取りが素晴らしく、根っからのポジティブな性格からか、厳しい振り付けの窮屈さを感じさせない、観る者に自由と楽しさを感じさせるものだ。

「表情管理」も素晴らしい。

(これまた他のメンバーも同様だが)

 

なにより、見よ。

めちゃくちゃ可愛いヴィジュアルと、美しいそのスタイルを。

何もかもが世界トップ・レベルだ。

今回のミニ・アルバム『Fe304:BREAK』も、米ビルボードにて、グリーンデイの新譜と並んで健闘しているのだし。

 

[聴くべきリリーYouTube3選]

●[JYPn] Survivor Cover | QUALIFYING

今やKOPOP界の伝説となった、デビュー直前のヘウォンと2人組での、デスティニー・チャイルド「サヴァイヴァー」のカヴァー。

このときリリー18歳、ヘウォン17歳。これぞ恐るべき子どもたちである。

 

●リムジンサービスEP.29 NMIXX リリー 

リリーの素晴らしいカヴァーが5曲と愛らしい会話が聞ける、これまたすでに伝説となった番組。

彼女のヴィーカル・コントロールがどれだけ凄いのか、素人の耳でも十分に聞き取れるので、是非。

 

●[MIXXTAPE] Track 03 | All I Want for Christmas Is You Covered by NMIXX LILY

3つ目は悩んだが、やはり公式から出たマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」のカヴァーを選んだ。

手垢のついた大ヒット曲を見事に自分のものとしているし、彼女の明るさに満ちた歌声と笑顔が一瞬で理解できるMVとなっている。

 

次回はそのNMIXXの絶対的リーダーのヘウォンを紹介したい。

 

3O4: BREAK Fe3O4: BREAK

 

1月31日(水)鬼子母神は晴れ。

 

午後に突然、連載詩の担当Tが遊びに来た。

ハイライトを1つくれた。

座布団の上に置きっぱなしのゲラを見て、書けたようで安心したと、喜んでくれた。

 

彼の奥さんが、私の短編「二つの心臓を持つ川の縁で」を読み、こう言ったという。

「かっこつけるひとなんだね。でも私はブログの曽根さんのほうが好きだな」

ごもっとも。

 

(河出書房新社発刊のキャンプ随筆アンソロジー『キャンプ日和』の最後に、唯一私の小説が取り上げられ、その短編をTが奥さんに読ませたのである。よりによって1番甘い、当時の女用に書いた作品だ。著者用のゲラが出なかったから直しようがなかった)

 

30代前半の私の書くものは、今以上にカッコつけたものであった。

どうしても、ロマンチック&ヒロイックな文章が、ところてんを押し出すみたいに出てしまうのである。

それまでクールだったのに、最後になって歌い上げてしまうのは、私の中の小説家と詩人の分裂にあった。

 

30代後半から40代後半までの10年間というもの、私は精神的に分裂状態にあった。

どうにかそれを統合しようとあがいたが、どうにもならなかった。

で、とっくに統合を諦めたので、現在は精神的阿呆状態、つまり穏やかである。

ただし、ほら、悪酔いすると、キチガイが発動し、わめきだしてしまう。

それこそ、ところてんを押し出すみたいに。

 

で、今回『スピン』に書いたものはどうなの?

もちろん、カッコつけてますよ。

ただし、生地のままに。

もはや、自分の性根にあらがうことは止めたのだ。

奥さん、また読んで、感想ちょうだい。

 

 

夕方、家賃を払いに1階の玄関に立った。

いつものように大家さんと、ここ2年、大阪に家族を残して世話している娘さんが迎えた。

で、とうとう宣告が下った。

(実は数か月前から薄々感じ取っていた)

7月までに七曲り荘を閉め、その後、大家さんは施設に入ることを決めたという。

 

ふ~、気づけば、私はここに12年近く住んでいたのか。

大家さんの顔を見ると、淋しい気持ちで胸が濡れた。

カラフルなドーナッツもまた、やけに淋しい。

 

 

夜の9時になって、ようやく直したゲラをファミマから宅急便で送る。

(最初の宅急便に返信用の着払いの紙と封筒が入っていた)

 

ゲラには寄ってたかって鉛筆と朱の指摘がいっぱい入っているため、たった10枚の作品でも(直すのかそのままにするのか)久しぶりなので時間がかかったのだ。

 

文芸誌のゲラで、誤字や、てにをは、漢字や送り仮名の統一、ルビ等の指摘は当たり前であって、それより大事な疑問が問われる。

例えば、この3行は(こういう理由で)削ったほうがよいのでは? とか、

カギかっこで強調しないほうがクールなのでは? とかだ。

 

また、作品中に入れた某本の一節のページが、実際にコピーされて貼られており、それだと英数字になっているから、ゲラの漢数字を直すべきだとか、

実際には、彼は7階から飛び降りたのではなく、8階ですが、ここは会話文だからそれでもいいのか?

とか、創作でも、そこらへんは裏取りするのだ。

 

 

昔、仙台に住む義理の妹から、校正のアルバイトがあるんだけど大丈夫か? と相談を受け、そんなもん素人がやれるもんじゃないと、教え諭すのに苦労したっけ。

(ましてや大手なら、私の104000字の文章だって、プロが10人がかりで朱を入れるのだ)

 

案の定、そのアルバイトは詐欺で、その後、だいぶたってから全国ニュースに取り上げられた。

結局、そのバイトをするためにと、教材やら登録金やらをむしり取られる詐欺だったのだ。

義妹を助けられて、今でも嬉しい。

 

 

 

2月2日(金)鬼子母神は晴れ。

 

夜にシギーから宅急便が届く。

先日電話をくれて、以下のものを送るよと言ってくれてたのだ。

 

●ミュージック・マガジン増刊『パンタ/頭脳警察――反骨のメッセージと叙情が交差するロック詩人の航跡』

●「ハイジャック・クイーン」と呼ばれたPFLP(パレスチナ人民解放戦線)海外作戦部チェ・ゲバラ隊時代のライラ・ハラド(当時26歳)のTシャツ

 

 

7月7日にパンタが亡くなり、その追悼増刊本がミュージック・マガジンから発刊された。

その表紙から表2~表4まで、つまり表周り全てがシギーの写真で飾られた。

 

ここに、何度も書いているが、頭脳警察のオフィシャル・カメラマンとしてシギーが、そしてパンタの最期を看取った頭脳警察マネージャー田原が、同い年のダチというのは、パンタの死とは別の感慨深さがある。

BURST』を編みはじめた30代前半、われら3人は面識がなかったのだから。

ましてシギーなぞ、パンタも頭脳警察の名も知らなかったのだ。

 

 

また、日本初のハードコア・パンク・バンドと呼ばれた頭脳警察のパンタと、世界に誇る日本ハードコアの雄G.I.S.M.のフロントであった横山SAKEVIさんが、同じ夏に亡くなったことは、いっそう感慨深いことであった。

たぶん、これで『BURST』の亡霊は2度と、街や農道を彷徨うことはないだろう。

淋しくもあり、それがこの無常の世界だ、とも思い切った2023年の夏であった。

 

(頭脳警察の「新譜」である『東京オオカミ』の発売は2月5日である)

 

Tシャツは、パンタが歌った「ライラのバラード」(作詞/重信房子)のヒロインである、ライラ・ハラドさんが、60歳で来日したときに記念でつくられたもの。

前から欲しいとシギーにねだっていたらしく、追悼本といっしょに(わざわざ買ってくれて)送ってよこしたのだ。

嬉しい。

3月16日の朗読ライブで着よう。

 

 

[日を跨いだ夕食]

●鶏もも肉1本のタップナード(オリーブ・ニンニク・ケーパー・アンチョビ・バジルの調味料)ソテー

●つけあわせはインゲン

●昨夜の残りのワタリガニの味噌汁(大根、舞茸、ネギ、生ワカメ)

●カブとナスの糠漬け

●ごはん

●みかん

 

でかい骨つき鶏もも肉1本の値段は900円ほどだったが、むろん半額品である。

フライパンに入らず、焼くのに苦労した。

が、場所は失念したが、地鶏(?)なだけに、なかなか旨かった。

 

ワタリガニもけっこう入っていて380円だったので味噌汁にしたのである。

他にごたごた入れてしまうのは、一人暮らしが長いからだろう。

他人の眼を気にしないのだ。

ま、もともと性格がツーマッチなのだが。

 

 

さて、来週は生活保護課の担当さんに相談へ行かなきゃな。

ここらへんで、住人に問題のない、安いアパートは見つかるかしら。

 

おやすみなさい。

私は牢獄でも小さな楽しみを見つけては楽しむ男だ。

だが、暑いとか寒いとか、ごはんが固すぎるとか、布団が柔らかくなきゃ嫌だとか、わがままも人一倍である。

(小学生のころからキャンプは好きだがテントで眠るのは嫌いだった)

果たして、次の棲家の楽しみとはどんなもんだろう。

さて、この『七曲り荘日記』も、あと少しだな。

よい夢を。

 


2/29 トーク&朗読配信ライブ]

#BURST 公開会議 #37
#TSOUSIE #解体新書
#セルフポートレート #BURST展総括
#釣崎清隆 #ピスケン #ケロッピー前田

2/29(木)OPEN 19:30 START 20:00
¥1000
D @TABASA_asagaya
http://asagayatabasa.com

観覧できます! ぜひ会場で!

配信アーカイブ
https://m.youtube.com/@user-lf9ff9zw5v/streams

90
年代からゼロ年代にかけて、最も過激なストリートカルチャー誌として時代を疾走した『BURST』のオリジナルメンバーがお送りするネット配信トークイベント。


今回はBURST展こと「BURST on Fire」展(ギャラリー白線)にて、メインビジュアルを飾ったBURSTカバーガールにして、セルフポートレートのフォトグラファー、TSOUSIEを大特集してお送りします。
 

TSOUSIE自身の個人的な写真史は勿論、具対的なセルフの撮影方法や影響を受けたバックボーン、ブランク時の心境や作家としての精神と作品との関わり、さらには昨今のフェミニズムやジェンダー論にも踏み込みます。
さらには女性ファンも多いTSOUSIEが自分を「かっこいい」と言ってくれるファン達への強いメッセージも込めて熱く語ってくれます。
ご期待ください!