[深雪荘日記]
●[連載第248回]
「我らの世代を看取る我らの世代の墓碑銘」
「」
佐藤ブライアン勝彦●作品&文章
届き次第、
アップします。
■HIRO(湾岸の羊、カイキゲッショク)責任編集ムック『Street BURST』(コアマガジン発刊/2,500円)発売中。曽根は新作詩2篇を寄稿しています。
11月8日(日)鬼子母神は曇り。
日本では、ブルースとブルーズは、意味がはっきりと違う。
なんで、私はブルースとしか言わない。
ブルーズなんて恥ずかしくて口にできない。
(音楽誌で「ブルーズ」と表記し始めたのは90年代後半からだと記憶する。当時、私も『BURST』で1度使ったような?)
それとは別の意味で、私はレコードを「ヴァイナル」とはいわない。
昭和39年生まれが口にしちゃいけない外来語だ。
恥ずかしい前に、私が言ったら、ダサい。
いや、日々、反省しながら生きてるってことです。
「所作が悪いやつは、それこそ悪だ」と断言したのは山口瞳だった。
「ダサいは悪だ」と、つねづね私は思っている。
ま、私の生き方も人間性も「ダサい」のだが。
つまり悪人である。
「ダサいは呪いである」とも理解している。
なんで、
「呪いを解くには、欲望の土俵で血達磨になるしかない」
と、いま推敲している詩に書き足した。
が、さて、私には無理だろうな、もはや血達磨になる体力がないし。
土俵の引きこもりではあるけれど。
ひとり相撲は得意であるけれど。
性根が「芋を引く」男だし。
[朝食兼昼食]
●バナナ
●蒸篭(せいろ)で蒸かした、小ぶりのじゃがいも4つ
(塩胡椒、バター、アンチョビガーリック・ソース、タバスコ)
●温泉卵2つ(自家製)
●豆乳ヨーグルト(3割引き)グラス半分ほど
●熱いミルクティー
●板チョコ少量
※蒸篭はシギー吉田にもらったもの。
※以上の「病人老人食」をいっぺんに食べるのではなく、あいだをあけて食すのである(計1時間ほど)。
先日、包丁を買った。
4,000円のやつである。
ひとり暮らしになってこれまで、100円ショップで買ったものを使ってきた。
これだけ自炊しているのに、ずっと切れない包丁を使ってきたのである。
(むかしは、柳刃包丁、菜っきり包丁、出刃包丁の3種を、マメに研いで使っていた)
今回買った包丁は、ドラッグ・ストアで見つけた。
「よし、これを買おう」
と、決めたのが2年半前である。
つまり、手に入れるまで2年半かかったというわけだ。
別に、余裕ができたわけじゃない。
毎月、3週目からはかつかつだ。
まさに、今回は、清水の舞台から飛び降りたのである。
墜死したら、その死に顔は爆笑しているだろう。
「関孫六 匠創」(具印株式会社)
名前は仰々しい和風だが、実物は、洋包丁に近い。
長めの刃と、柄(え)が一体となっており、刃先がとがっている。
確実に、殺(や)れる。
築60年の、深雪壮を狙う、センスのとんがった泥棒は気をつけてほしい。
この「関孫六」を手にした途端、
「刺してみたいな、なるたけ、深く」
と、思ったゆえに。
[今週の曽根のお勧め作品/]
書き次第、
アップします。
(月曜日中)
先週金曜日(10月30日)の『Street BURST』発刊記念[BURST公開会議]のあとから、ひどく体調を崩した。
なんせ気圧と気温の寒暖差に、すこぶる弱いのだ。
自律神経失調症の百花繚乱、雨あられである。
で、今週水曜日から3連荘で病院通い。
金曜日の、やはり『Street BURST』発刊イベントも、前日に(HIROさんに)勘弁してもらった。
(あとで聞くと、嫌いなやつが出演していたので、お互いよかったよかった)
金曜日の病院帰り、万年布団の寝たきり暮らしを耐えるため、古書店『往来座』へ寄った。
■三田村鳶魚;著/柴田宵曲;編『侠客と角力』(ちくま学芸文庫)
1,300円のとこ、常のごとく1,000円にまけてもらった。
万年布団で「100円老眼鏡」をかけて文庫本を開く。
神経障害の全身刺痛は、会話したり読書することで、つまり何かに「集中」することで、痛みに「気がつかなく」なるのだ。
※以下、旧かな使いを読みやすく直し、改行もした。
「ここで思いだしますのは、明治の政党のはじまりの時分、私どもも自由党のトッタリ(たぶん捕手のこと)を務めたことがありますが、やはり牢に入った方が幅が利く。
言論文章で政治に反抗するだけでは、何だか食い足らないという風があった。飛んだ事がはやったものです。
そんな事をいうと、政党史を調べる先生たちに叱られるかも知れないが、たしかにそういう風がありました」
司馬遼太郎の『竜馬がゆく』の中で、才気煥発な合理主義者の若造へ、竜馬が説教する場面があった。
損することがあきらかでも、たまに男はからだを張らなきゃいけない。
その後の、言葉の重みが違うからだ――こんな内容だったと思う。
この気風は、日本だけじゃなく、古今東西不変なことわりだと思う。
雑誌編集者時代、編集長自ら「からだを張る」とは、私にとって大事な「命題」であった。
ゆえに、エロ本時代から「顔を出して本番男優」をすることが、私にとっては「絶対命令」であったのである。
(警官2人を殴って牢に入ったこと、5年間「土方」だったこと、5年間エロ本男優であったこと、その後の『BURST』時代にしょっちゅうボコボコにされたこと、それらのおかげで、けっこう肩で風を切れたもんだ)
と、まあ、エロ本時代をかっこつけたが、それはやはり「風」であって、9割方は正直「やりたい」であったな。
露悪趣味もかなりのもんだろう。
じゃなきゃ、全国4万人に、毎月、自分の「体液」まで晒さないもの。
おやすみなさい。
現在、世界人口の74%にあたる60億人が独裁国家に暮らしている。
かつて、地球の6分の1を占める国で、たったひとりの男が、一世代の男たちを(ほぼ)皆殺しにした。
現在、同国で、同じことが進行中だ。
敗戦後、日本はアメリカによって「民主主義」を決定された。
その後もずっと、日本はアメリカにならって「正しい」民主主義への道を邁進してきた。
が、ここで宗主国のていたらくだ。
民主主義の底がぬけたその姿に、アメリカの背を追ってきた62歳はぼんやりするばかり。
金、金、金の合理主義。
政党政治のポピュリズムは、ギリシアの時代からつづく、民主政治の「かかと」だ。
が、日本と世界の違いは、「一神教」徒の数と、その文化の深さであろう。
それに対し、日本には天皇という「機関」がおり、その文化の深さがある。
ただし、どっちもどっちなこともある。
「愛国」なんて、空っぽで異常な、ぼんくら権力者どもの、「全体主義(神)へのロード」スローガンでしかないってことだ。
それは明確な詐欺だ。
(そもそも国家とか社会秩序とかは本質的に悪だ)
あれ、なんか、寝る前になって、話がきな臭くなってしまった。
つい興奮した。
コートの裏地がひるがってしまった。
ダサい裏地。
芋を引く姿。
関孫六で切ろう。
消灯後のブルースは御法度だ。
悪夢用に、枕元に関孫六を置き。
あなたの夢も夜開く。
カラフルでワンダフルな。
よい夢を。
[曽根の掌編収録アンソロジー文庫発売中]
■曽根の掌編「牛乳屋のおんちゃん」も収録されているアンソロジー文庫本『フッハッ!な純文 鴎外から棒一まで』河出文庫/1,210円
■鴎外、芥川、太宰、安吾、織田作之助、町田康、他全21編
[NMIXXつれづれ草]
■11月7日、国立代々木競技場第一体育館にて、日本デビュー記念コンサートでの、アンコール衣装。8日も同体育館で公演する。
書き次第、
アップします。
(月曜日中)
[処女詩集販売中]
『火舌(かぜつ)詩集 Ⅰ ハードボイルド・ムーン』
著者:曽根 賢(PISSKEN)
ドローイング:佐藤ブライアン勝彦
判型A5/平綴じ/96ページ
部数:300部
税込み価格1320円
さて、販売方法だが、以下の2つの書店で、通信販売、また店頭発売します。
2書店のサイトを検索してもらって注文してください。
ネット注文できない私のようなひとは、誰かに頼んで注文しましょう。
※詩集には私のサインが入っています。
「タコシェ」
http://tacoche.comであれば要注意(ボーダーライン)、8.5pg/ml以(シングル小説もセカンド&サードも注文できます)
「模索舎」
「阿佐ヶ谷ネオ書房」
※書店販売のみ
尚、くどいようだが、この処女詩集は、あくまで『火舌詩集』のⅠであって、今後あと2冊を発行します。
3冊合わせて『火舌詩集』となるので、ぜひコンプリートしましょう。
※「火舌」とは中国語で、火事の際、窓から吹き出し、壁を舐める炎をいう。
[サード&セカンド・シングル通販中]
●A面「PISS(INTO)MY HEROES」
●B面「七曲荘二〇三号室」
●セカンドシングルのジャケット。被写体は細菌学者の志賀潔。撮影は土門拳。
(ファーストは売り切れ)
●1,600円(発送代込み)
●アドレス:pissken420@gmail.com
――以上へいったん、欲しい旨のメールをください。
(ファーストは売り切れ)
『キャンプ日和』(河出書房新社)
キャンプ小説&エッセイのアンソロジー。トリに曽根 賢の短編「二つの心臓を持つ川の縁で」が掲載されています。
曽根 賢の特集と、論評風の新作エッセイが載ってます。詳しいことはネットで検索してください。

































