[深雪荘日記]
●[連載第229回]
「我らの世代を看取る我らの世代の墓碑銘」
「」
佐藤ブライアン勝彦●作品&文章
届き次第、
アップします。
●今週の表紙代わりのNMIXXソリュン(左/22)とジウ(21)。確か去年の写真だが、Xに回ってきて、あらためて2人の美少女っぷりが表紙にふさわしいと思い採用。
■NMIXX)'Crecendo' 'Heavy Serenade' | KBS 260531
●両曲とも、このライブ・ステージが初パフォーマンス。女子大の学祭らしいが、このあと3曲目に大ヒット曲「ブルー・ヴァレンタイン」で〆た。初めて舞台に下ろし、へウォンはさすがに「緊張した」と漏らしたが、そんな初々しいパフォーマンスこそ愛おしい。
6月12日(金)鬼子母神は晴れ、のち、雷雨。
もし私が、アート&エンタメ表現(つくること)に興味がなかったら?
つまり、小説や絵や音楽や芝居や映画等の表現に興味がなかったら?
当然、自分で商売をするだろう。
DNAに「鶏口となるも牛後となるなかれ」と刻まれているからだ。
プロスポーツ選手、政治家、宗教家、弁護士etc.
そんな個人商売もある。
最初(小学生)の夢はプロ野球選手だった。
小学生から中学生のころ、私の「建設的意見」と「根回し」のうまさから、政治家に向いていると、同級生たちや教師から、ちょくちょく言われた。
中学生のころ、私は「催眠術」が得意で、もしかしたら「洗脳」にも長けていたかもしれない。
子どもっぽい正義感から、小学生のころは、弁護士や刑事にも憧れた。
(ほら、『太陽にほえろ』のマカロニ世代だから、あんな死に様こそカッコイイと摺りこまれたのだ)
しかし、それらの興味も、16歳の思春期に突入するまでだ。
具体的にいえば、15歳の初恋と失恋、そして、吉行淳之介の作品を知り、文学と「自意識」に目覚めるまでだ。
あとは滅茶苦茶なスプラッター・ホラー。
午前6時半、目覚める。
いそいでPCを開き、昨日書きあげた連載詩の「助詞」を直す。
(〆切りは15日月曜日の昼まで)
夢の醒め際、間違いに気づいたのだ。
数秒で直し、クスリを飲むと、また布団へ倒れこんだ。
先週からつづき、気圧の変化に過敏なからだは、変調をピカピカ奏でながら、万年布団に寝たきりのままである。
しかし、二度寝の前に、便所へ立つ。
古今亭志ん生の晩年は、酒だけ呑んで生きており、なぜ大便がでるのか不思議がったという。
が、便の大半は水分と、腸内細菌&腸壁細胞の死骸だから、酒だけでも立派なものが出来上がる。
今日も快便である。
神経障害&自律神経失調症と、快便が両立するほうが不思議に思える。
便秘が睡眠の質に悪い影響をあたえるのは間違いないが、快便であっても、私の睡眠はズタボロだ。
用を足すと、やはり、何か食べなきゃまずいという気になった。
昨日は1食しか口に入らなかった。
さすがに腹がへっている。
[朝食]
●バナナ1本
●トースト1枚(ピーナッツバター)
●ミルクティー
これだけ具合が悪いと、YouTubeやNETFLIXで映画を観る気にはならない。
しようがないんで、YouTubeで「米60年代女性ヴォーカル選集」をかけながら、布団の中でもんもんとする。
で、ときどき起き上がっては、シギーと計画しているAI映画(スプラッター・ホラー)のシナリオを書き進める。
布団の中でもんもんと妄想しながら、場面の細部までヴィジュアル化し、忘れないうちにコツコツ文章化しているのだ。
「ある暴政者の墓碑銘」 W.H.オーデン
それぁ、或る種の完全なら、あいつだって求めたのさ
それにあいつの発明した詩なんぞも、とっても解りやすくって
人間の馬鹿さかげんなら、手の甲のように知ってたし
陸軍と海軍には、ひどく関心をもっていた
あいつが笑うと、しかめっつらしい元老たちもどっと笑ったし
あいつが泣き出すと、小さい子供らが往来で死んだ。
(深瀬基寛訳を、新かな新漢字に直し、読点を一カ所入れ、行尻の読点を削った)
[今週の曽根のお勧め作品/Kane Pixels『The Backrooms』 YouTube]
●なにを今さらであろうYouTube作品だが、まったく知らなかった。が、A24が映画化し、現在全米で大ヒットをかましている。そんでようやく61歳の耳に届いたわけだ。もしかしたら、あなたも観たことがないんではないかと、老婆心からここに紹介する。
●これは『バック・ルーム』の最初のショート・フィルムで、4年前にYouTubeにアップされた。そのとき監督はなんと若干16歳。で、現在20歳という若さで映画を監督し、A24史上最大のヒットを記録している天才である。名はケイン・ピクセル。
●いやあ、観て、びっくりしたなあ、もう。こんな怖い悪夢、どうやって映像化したんだろう。まさか実際につくったわけはないから、CGなんだろうが、ビデオテープの画質だと、悪夢度が増すな。部屋や廊下のデザインが素晴らしい。さすがのデヴィッド・リンチもうなったんじゃなかろうか。
●私の妄想のひとつに、私がオーナーである巨大なホテルの廊下を、よく、オーナー室をさがしてうろつくクセがある。あまりにホテルが巨大で、何階のどこに部屋があるのか自分でも知らないのだ。その廊下にはけっこう人がおり、注射を刺したまま倒れこんでいるやからさえいるし、客室の中でパーティーが開かれていたりする。
●だから、淋しくも怖くもない。しかし、このバックルームは『シャイニング』のホテル並みに怖い。紹介した作品につづき、エピソードがいくつあるのか知らないが、まとめたものもYouTubeにはあるので、2005年生まれの才能に眼を見開いてみたらいい。
午後1時半、風が巻く音が聞こえはじめた。
「雷雨か……」
神経障害の全身刺痛がひどいので、痛み止めの「禁断」のオピオイドを、1錠のところ2錠のむ。
[昼食]
●冷たいとろろうどん(稲庭うどん2束)
●つけ汁(ミョウガ、ネギ、ショウガ、とろろ、胡麻油、ラー油)
●海苔(途中につけ汁へもむ)
●茹で卵
●煎茶
●珈琲ゼリー(30%引き)
プロ野球選手の夢は、全国の同い年の野球部少年同様、13歳で破れた。
政治家と宗教家は、生涯の「しかとう対象」となった。
弁護士と刑事には痛い目にあった。
商売は、高校3年間の炉端焼きのバイトで、社長の超人的仕事量をじかに見て、私にはとうてい無理であることを悟った。
(社長は数年で6、7店舗まで広げた)
それでも、商売しか、いや「サクセス」にしか興味がなかったとしたら?
スーパーの表で焼き鳥の屋台をかまえたか、NYへ飛び、寿司屋や鉄板焼き屋でまず修業しただろう。
商売を大きくすることしか考えず、搾取する快楽に溺れ、トランプタワー以上のホテルをおっ建て、福音派を扇動し、日本人初の米大統領候補になっただろう。
で、20歳のクルックスという小僧に、AR15型ライフルでこんどこそ頭を撃ちぬかれていたはずだ。
「よかった、よかった、そんな死に様をさらさないで」
万年布団の中でもんもんと妄想しながら、スプラッター・ホラーのシナリオを書き進める。
オピオイドをもう1錠。
[夕食]
●ゴーヤチャンプルー(ゴーヤ、豚肉、豆腐、生きくらげ、卵)
●カブとキュウリの浅漬け
●梅干し
●ホウレン草のおひたし(生姜、削り節)
●昨夜つくったあさりの味噌汁(生なめこ、ネギ)
●ごはん
●煎茶
●板チョコ少量
結局つくらなかったが、チャンプルー用の豆腐は、昨夜中に水切りしていた。
やはり、水切りは大切だ、旨い。
ここ1カ月、ホウレン草と小松菜のおひたしの旨さに開眼し、ほぼ毎日、食卓にあげている。
安いし。
あさりの味噌汁は、もう、自分でも「またかあ」と思いながらもやめられない。
(馴染みのスーパーが、安い大パックを売り出しはじめたこともある)
それにしても、これだけ具合が悪いのに、なぜ、今日にかぎって食欲があるんだ?
もんもんと妄想し過ぎか?
頭を撃ちぬかれてるしな。
寝たきりの私でさえこうだ。
さぞやあいつらは、24時間ずっと腹をへらしていることだろう。
餓鬼だ。
おやすみなさい。
ああ、今日も詩集用の詩の直しができなかったな。
スプラッター・ホラーのシナリオは、こんな状態でも書くくせに。
今日で3場面目を書き終えた。
映像が数秒ストップし、ここでようやくタイトルがバーンと出て、音楽がかかる。
(『パルプフィクション』調ね)
全然怖くない。
目指すは、派手でカッコいいスプラッター・ホラー。
ホント、能天気だ。
でも、齢をとったら泣いちゃいけない。
よい夢を。
[曽根の掌編収録アンソロジー文庫発売中]
■曽根の掌編「牛乳屋のおんちゃん」も収録されているアンソロジー文庫本『フッハッ!な純文 鴎外から棒一まで』河出文庫/1,210円
■鴎外、芥川、太宰、安吾、織田作之助、町田康、他全21編
[NMIXXつれづれ草]
●ブラジルの雑誌で表紙&独占インタビュー掲載。ブラジル人ドラァグクイーン、パブロとの、2曲のコラボゆえの仕事である。ブラジルにもオレのような編集長がいるのだった。
●英国在韓大使館と共催する「夢見る少女に不可能はない」キャンペーンの公式広報大使に任命されたNMIXX。
「多くの逆境の中でも、絶えずMIXTOPIAに向かって進み続ける6人のNMIXXのように、誰もが自分だけの夢を抱くことができます。そしてその夢に向かって一歩ずつ進む過程の中で、私たちは成長します」
■NMIXX 1ST WORLD TOUR EPISODE 1: ZERO FRONTIER IN BANGKOK
●欧米ツアーを終え、アジアツアー最初のコンサートはバンコク(6月13日)。だが、途中、ソリュンが脚(腰?)を痛め、そのあとは椅子に座って歌った。
●が、ときおり立ち上がって、歩いたり、軽く踊ったりと、観ていて思わず「お前は大谷(翔平)か!」と、突っ込む始末。ま、そこがアジアン・アイドルなのだが、次のコンサートまで2週間ほど空いているから、ソリュン自身の判断を信じよう。
●バック・バンドは変わりないが、なんと欧米ツアーではいなかったバック・ダンサーが登場。一泊だし、飛行機代も欧米へ行くより安いからだろう。なんて、金のことばかり考えてしまう61歳であった。
[処女詩集販売中]
『火舌(かぜつ)詩集 Ⅰ ハードボイルド・ムーン』
著者:曽根 賢(PISSKEN)
ドローイング:佐藤ブライアン勝彦
判型A5/平綴じ/96ページ
部数:300部
税込み価格1320円
さて、販売方法だが、以下の2つの書店で、通信販売、また店頭発売します。
2書店のサイトを検索してもらって注文してください。
ネット注文できない私のようなひとは、誰かに頼んで注文しましょう。
※詩集には私のサインが入っています。
「タコシェ」
http://tacoche.comであれば要注意(ボーダーライン)、8.5pg/ml以(シングル小説もセカンド&サードも注文できます)
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「阿佐ヶ谷ネオ書房」
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尚、くどいようだが、この処女詩集は、あくまで『火舌詩集』のⅠであって、今後あと2冊を発行します。
3冊合わせて『火舌詩集』となるので、ぜひコンプリートしましょう。
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[サード&セカンド・シングル通販中]
●A面「PISS(INTO)MY HEROES」
●B面「七曲荘二〇三号室」
●セカンドシングルのジャケット。被写体は細菌学者の志賀潔。撮影は土門拳。
(ファーストは売り切れ)
●1,600円(発送代込み)
●アドレス:pissken420@gmail.com
――以上へいったん、欲しい旨のメールをください。
(ファーストは売り切れ)
『キャンプ日和』(河出書房新社)
キャンプ小説&エッセイのアンソロジー。トリに曽根 賢の短編「二つの心臓を持つ川の縁で」が掲載されています。
『点線面』5号(ポンプラボ)
曽根 賢の特集と、論評風の新作エッセイが載ってます。詳しいことはネットで検索してください。















































