Spring 2022
うちの学部、
Mortuary Science(死亡科学)は、
全てがNo Excuse。
どういうことかというと、
遅刻・早退・欠席などは、
どんな理由があっても
それらが免除されることはない。
例えは交通事故に遭って
遅刻してしまいました、
欠席しなければなりませんでした、
としても、
遅刻は遅刻、欠席は欠席。
当時ピークだった
COVID-19にかかったとし、
それで入院し
ドクターの診断書を出しても、
欠席は欠席。
それから、
例え親兄弟姉妹が亡くなっても
欠席は欠席である。
その流れから推測できる通り、
テストの日や
何かの提出日なども同様で、
どんな理由であっても
1分でも遅刻すれば
テストは受けさせてもらえないし、
課題の提出物もできない。
よって0点である。
ならばテストの再試は?
エクストラポイントで
なにか他の課題の提出は?
もちろんそんなものは
ありませぬ。
以前先輩が離婚した時、
色々精神的に大変で
クラスを落としてしまった時、
学部を牛耳っている
ランデ教授のところへ行ってみたけど
彼女は一言『No』と言って、
後ろの廊下で待っている生徒に、
『Next!』と言ったきり、
追いはらわれたそうな。
なぜなら、
No excuseといったら
No excuseだから。
そしてそれが
学部の規則だから。
さて、
そういった厳しい環境でも、
光というものはどこかに必ず
1,2本は射しているもの。
そのうちの1本が、
1丁目で登場したニコ教授。
詳しい事は1丁目をご覧あれ。
そしてこの学期で我々生徒は、
2本目の光に出会った。
それがエンバーミングクラスを
教えてくれたおじゃる教授。
彼はなんと、
成績を少しでも上げられるよう、
学部では禁止されている
エクストラクレジット
をくれたのだ。
エクストラクレジットとは、
なにか課題をやって提出することで、
プラスαの点数を加算してくれる
ってことね。
で、その話を持ち出す前、
講義の前におじゃる教授、
こんな話をし始めた。
『誰かこの中で、Dr. デーモンが
Youtubeデビューしたのを
知ってる人いるか?』
デーモンは、
エンバーミング薬品などを
扱っている会社でも
仕事をしているので、
そこの宣伝だかなんだか知らんけど、
Youtube始めたらしかった。
で、とりあえず最初に
3本アップしたのだと、
おじゃる教授に話したらしい。
そしたら教授、そのうちの1本を、
今ちょっと授業の前に
観ようじゃないかと言って
皆で観ることになった。
出だしの挨拶に
全員で爆笑したりしながら
楽しくデーモンの
Youtubeデビュー作を観た
我々エンバーミング生徒たちに、
おじゃる教授が言った。
『そしたらあれだ、
今観た動画と残りの2本の動画
全てにコメントを残して、
そのコメントのスクショを
僕にメールした生徒に、
5点プラスってのはどうだ?』
我々生徒は、おじゃる教授の
その提案に大歓声をあげた。
私は帰ってから早速
その3本の動画を見て
コメントを残した。
私と仲良くしている
クラスメイトたちも、
みんなコメントを残した。
そして我々は5点を
ゲットしたのである
しかし話はここからが面白い。
後日、おじゃる教授が
Dr. デーモンと会った時、
彼はこう話してきたらしい。
『ヘイ、おじゃる!
俺がアップした3本の動画に、
思った以上のコメントが来て
驚いたよ!!!
Youtubeって凄いな~!』
と、それはそれは
大騒ぎで喜んでいたのだと
あの般若みたいな
怖い顔のDr. デーモンが、
自分のYoutubeに
いっぱいコメントがきたとかで
喜んでいるとか、
ちょっと可愛いとこ
あるじゃないか
そして
おじゃる教授は言った。
『もちろん、それらのコメントが
みんなエクストラクレジットだとは
言わなかったけどな』
と。
では最後に、
デーモン博士のそのYourubeを
載せときますね。
エンバーミングとはなにか、
それがなぜ必要でそして、
普及していったのか、のような
基礎的な内容です。
英語なので分からないかもだけど、
大学での講義も
こんな感じで教えていたし、
そういった面では
なかなか素晴らしい先生だと思います。
まぁ、実際Mortuary Scienceで
授業教えている時は、
もうちょいぶっきら棒だったり
早口だったりしましたけどね
それではみなさま、
また金曜日