職場に届いた衝撃の差し入れ | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

私はランチタイムの時、
車で隣の墓地に行く。
 
 
いつも停める私専用の
スペースがあるので、
そこに車を停めて窓を開け、
エンジンも切って
のんびりランチを食べる。
 
 
日本の感覚だと、
墓場でランチとか強烈だろうけど、
こっちは木があって芝があって、
お供えのお花とかもあるので、
公園みたいな感じ。
 
 
そしたら先日、
ふと横をみたら、
ニワトリが供えられていたびっくり気づき
 
 
!?
なんでニワトリ??
 
 
思ってよく見たら、
 
 

 

白と赤の花?だった笑

 

 

目が悪いんでね、わたくし笑

遠くからだと

このカラーとフォームとサイズから

ニワトリに見えてしまいましたニヤリ汗

 

 

 

 

さて本題です。

 

 

先週のはなし。

 

 

午後も4時近くなって来たので、

仕事の区切りの時に

休憩室へ行った。

 

 

ドアを開けると、

そこにはすでに

同僚のエメルちゃんが

休憩していた。

 

 

我々は喋りながら、

エメルは珈琲、

私はバナナジュースを作っていた。

 

 

するとそこに、

葬儀のディレクティングを

やっているトニーというおじさんが、

『差し入れだよ!』

なにかいっぱい持って入って来た。

 

 

休憩室には

丸テーブルが2つある。

 

 

手前のドア側にあるテーブルには

エメルちゃん、

奥の壁側にあるテーブルには

私が座っていたんだけど、

トニーはエメルのテーブルに、

それらをポンポンと置いた。

 

 

エメルはいつものように、

のんびりまったり

『あ~、ありがと~』

とぽわぽわ言った。

 

 

私は冒頭述べた通り目が悪いので、

何が差し入れられたのか

その時点では見えなかったので、

『ありがとう、トニー!』

と言いつつ、

仕事の連絡アプリをチェックしていた。

 

 

トニーは、

『早く食べないと、みんな来たら

食べられちゃうぞ!』

とか言いながら

休憩室を出て行った。

 

 

なので私は『おーけい!』と言って
スマホをテーブルに置き、
立ち上がって
エメル側のテーブルへと
歩いて行った。
 
 
そしてそこで見た光景に絶句した。
 
 
以下は、
エメルちゃんが撮影して
インスタにアップした、
本物の差し入れ画像です。
 
 
 
下矢印
 
 
下矢印
 
 
下矢印
 
 
 

 

The leftover dessert they brought
 for the prep room, 
they love us here笑い泣き
 
 
因みに誤解ないように
ここで説明入れておきますが、
この画像は、
我々がその差入れを
”食べ終わったあと”
ではありません。
 
 
これが
”届いた時の状態”
です。
 
 
私とエメルちゃんは
こういったところで
感性が似てるのか、
とりあえずこの差し入れを見ても、
それについてのコメントは、
一切しなかった。
 
 
そして私が
『Alright, let's dig in Pepino!』
(さぁ、食べよう、ペピーノ!)
と言ってフォークを取ると
すかさずエメルが、
『オ~ケイ!私はここを食べるから、
ペピーノはここを食べてね~音譜
と、
どこかのアジアにある諸島的に
点在しているケーキの小さな塊を
指でクルクル指しながら言った。
 
 
当然私もそれに普通に答え、
『オ~ケイ、ペピーノ、
じゃ私が先に一口食べるから
ペピーノは後から食べてね!』
と言って、
ケーキプレート2皿、
ゼリープレート1皿、
合計3皿を前に、
ままごとして遊び始めた。
 
 
そしてエメルはこの時に、
この写真を撮ったと笑
 
 
するとそこに、
スーパーバイザーエンバーマーの
ゴリラ登場気づき
 
 
入って来るや否や、
テーブルに置かれている
この無残な姿の差し入れを
2度見ならぬ、3度見し、
『What the hもやもやもやもやもやもや!?ダッシュ
と言ったきり、
ケーキと我々ペピーノシスターズを、
目を白黒させながら
交互に見るだけで
完全に言葉を失っていた。
 
笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い
 
 
30秒ほど経った頃、
やっとゴリラが言葉を発する。
 
 
『今仕事してたらトニーが来て、
”デザートの差入れを
休憩室に置いたけど、
早く行かないとガールズに
食べられちゃうぞ!”
とせかしたから来てみたら、
残り物どころか、
残ってないじゃねーかむかっ!?
とか呆れ苦笑い笑い泣き笑い泣き笑い泣き
 
 
さらにそこに同僚のアリが、
やっぱりトニーに声をかけられ
休憩室にやってきたものの、
テーブルの上の
この差し入れを見た瞬間
瞬殺された笑い泣き
 
 
するとそこになんとっ、
トニーが戻って来たのであるDASH!DASH!DASH!
 
 
今度は彼、
休憩室に入ってくるや否や
数枚の紙ナプキンと
3つの赤いプラスティックカップを
テーブルに置き、
『これも持ってきたからな!
早く皆で食べちゃえよ!』
と。
 
笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣きドンッ
 
 
 
我々ケアセンターには
全部で6人いる。
なのになぜカップ3つ笑はてなマーク笑い
+たった数枚の紙ナプキン笑はてなマーク笑い
 
 
トニーが、シンクで
手を洗っているゴリラに
いつものように騒がしく話しかけて
2人で会話始めた。
 
 
その間、私の横に座っていたアリは
私の方に身体を向け、
手で口を押えて
必死に笑いをこらえているんだけど、
両肩がガクガクと揺れていた。
 
 
私はそんなアリの肩に
そっと手を添えて、
じっと目を見つめ
テレパシーを送った。
 
 
 
 
 
 
スタースタースタースタースタースタースタースタースター
耐えて、アリ!
あともう少しだけ
耐えるんだ!!!!
頑張れダッシュ
スタースタースタースタースタースタースタースタースター
 
 
アリが過呼吸になる5秒前、
トニーが話し終えて
休憩室を去って行った。
 
 
アリは涙を流しながら、
何かを言ってはいるんだけど、
誰も聞き取れない程の
震え笑いをしていた笑い泣き
 
 
ゴリラが言った。
『捨てちまえっ、こんなの!!
喰うとこなんて
ありゃしないっドンッ!!
 
 
私が言った。
『えー、だってトニーが
また戻ってきたら
マズイじゃ~ん。
今度はフォーク3本とか持って』
 
 
エメルとアリが
吹きだして爆笑
笑い泣き笑い笑い泣き笑い
 
 
するとゴリラ、
『知るかっ!!と言い、
自らその愛の差入れを
ゴミ箱に捨てていた。
笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き
 
 
私の考えでは、きっとトニーは
食べ物を無駄にするのが
嫌いな人なのだろうと思った。
 
 
で、自分はお腹いっぱいだから
食べたくはないんだけど、
どうにも捨てたくない。
 
 
そこで思いついたのが、
『あ、よし!Prep roomに
持って行けば、
きっと誰か食べるだろうひらめき電球
とか思っての
行動だったのかもしれない笑
 
 
無事にケーキとゼリーを
我々にデリバリーしたトニーは、
きっと大満足な
週末を迎えられたことでしょう。
 
 
一方私は、
エメルがその日のうちに
この画像とコメントを
インスタにアップしたもんだから、
家に戻ってからもまた、
呼吸困難になるほど
笑い地獄に陥ってしまった。
 
 
それでは皆さま、
最後にもう一度、
トニーからの愛の差入れを
ご覧になってお帰りくだされラブラブ
 
 
 
 
image
 
 
 
それではみなさま、
よい週末を飛び出すハート