『女子とお金のリアル』
(小田桐あさぎ著 すばる舎)
各章の初めにマンガが挿入されているので、それだけ見ればいいやと思ってたのに、あれ、面白そうと、結局何度読み返したでしょう。
しかも、読んでるそばから実践しなくちゃ!と血沸き肉躍った本は、これが初めてかもしれません。
大絶賛です。
女子限定の本にしとくのはもったいないです。いやもはや小学生から必修で読んでいただきたい。
まずはこれ。
お金持ちとそうじゃない人というのは、具体的に持っているお金の額が違うのではなく、お金に対するマインドや物事の捉え方がまったく違ったのです。
・お金持ちは、同じ価値のものに対しては一番安いものを選ぶ。
・貧乏人は、価値が違うのに安い方を選ぶ。
お金持ちは、その金額からのリターンでまず考えます。
・千円で1回使ったら終わりなのか?
・1万円で100回使えるのか?
・その1万円が別の利益を生む可能性はあるのか?
・もし転売したらいくらくらいになるのか?
お金持ちのケチポイントは、
金額だけをみるのではなく、本来は、その後ろに隠れている価値をみないと、それが実際に安いか高いかというのは判断できない。
そして価値が変わらない場合は安いものを選ぶ、です。
もともと仕事と育児の両立を模索するブログを立ち上げ、その両立には、まずは良好な夫婦関係が必須だという結論に自分の中で辿り着き、
まずは「良いパートナーの選び方」から書き始めたあさぎさん。
非モテからモテる自分に変わり、理想100%の男性と結婚していたことから、このノウハウを知ったら幸せになる女性がたくさん増えるんじゃないか?
そしたら!!
その恋愛論が話題となり、たちまち人気ブログに。
ブログ読者の方から毎日のように恋愛相談が届くようになりました。
長文で届く相談に、こちらも長文で真剣に返信していたら、何度かのやりとりのあとに大抵、こう聞かれるようになりました。
「有料でもいいので、直接会って相談できないですか?」「セミナーを開催する予定はないですか?」
そしてセミナーを開催し、セミナーの動画も販売したところ、結果的に10万円ほどの収益を得ることができました、と。
今やあさぎさんはドバイに住む年商4億円のバリバリの成功者です。
そしてこうも言っています。
私のお金と人生が激変した一番のきっかけは、手帳に「自分の理想の人生」を描いてみたこと。
実際に紙に書いてみることで、自分でも「え、私こんなことしたかったの?」と思うようなことがたくさん出てきて、とてもびっくりしました。
そして書き終えてからはリストの存在などを忘れ、いつもと変りない日常を送っていたのですが・・
半年ほど経った頃、ふと思い出して見返したら、たくさんの項目が実現していて、再びびっくりしたものです。
というのも、その大半が、自分で「叶えるために頑張ろう!」と努力したわけじゃなく、毎日を普通に過ごしていたら自然に叶っていた!という感じだったから。
ここで私は「自分の希望を紙に書き溜めておく威力」を知りました。
書いておくだけで神様だか潜在意識なんだかに勝手にインプットされ、勝手に叶っていくのです。
そんなわけで1~2年に1回、このリストを最新版に書き直すということを10年続けてきました。
そして実際に、いろいろなことを叶えてきました。
これは本当におすすめなので、ぜひみなさんにもトライしてみていただければと思います。
うまく書けなくても全然構わないので、「私の人生、こうだったらお金にノーストレス!」ってことをぜひ妄想しながら、書いてみてください。
自分は何が好きで、何が幸せで、何に価値を感じるか、お金があったら何がしたいのか。
それが今後の人生を豊かに変化させていく大きな鍵になります。
「夢リスト」と呼んでいたこのリスト、数年前からどうも「夢」というのはしっくりこないなと感じてきました。
どちらかというと、自分の下世話な欲望をただただ垂れ流しただけの、単なるわがまま放題なリストだったから。
頭で考えた綺麗な理想はあまり叶うことはなかったのに、心から湧き上がってきた謎の欲望っていうのはびっくりするほど叶っていたんです。
世の中の多くの人は「理想の人生を送りたい、でも叶わない」と思いながら生きています。
でも、実は本心で思い描いていることは全て叶っているのが「今の現実」
今の人生が全て自分で望んだことだなんて、驚きじゃないですか?
私はこのことを知ったとき本当に驚いたというか、絶望しました。
理想が叶わない人には特徴があります。それは、「頭で考える理想」と「心に浮かぶ欲望」がまったく一致していない、ということ。
過去の私は「たくさんお金が欲しい」と頭では願いながらも、心では「安定を失いたくない」「失敗したくない」という心を優先していたから、お金がなかなか増えないという状態が実現化していました。
でも、「お金がたくさん欲しい」に心から変わったからこそ、たくさんのお金を得ることができたのです。
まずは、今の人生は自分の頭で思い描いたものではなく、心で願っていたことが叶っているんだ、ということを知り、自分の心で願っていることが一体何なのか?ということに、自分自身で気がつくことが重要です。
そのために作るべきは、夢リストではなく欲望リスト!
心の中から勝手に湧き上がってくる欲望は、頭で考えただけの理想とは違い、ものすごいパワーを持っています。
だからこそ、実際に人生が豊かに変わっていくのです。
そしていよいよお金の稼ぎ方です。
まず、あなたには「自分は自分の夢を叶える事に、自分の時間と労力を使っているのか?」ということを、一度考えてみてほしいです。
自分でビジネスを考えて起こして動ける人だけが、利益を全部貰えるのですから。
いま私達が暮らしている世界で「お金持ち」というのは、いわゆる「資本主義ゲーム」に勝っている人達のことを言います。
スポーツやチェスなどのゲームにルールや勝敗があるのと同様に、資本主義には勝ち抜くための明確なルールがあり、そこには勝者と敗者がいます。
つまり稼ぐというのは、スポーツやゲームに限りなく近いものなのです。
でも、この資本主義ゲームのルールや勝ち方は、学校でも家庭でも、場合によっては会社内ですら誰も教わってきていません。
だからこの「資本主義ゲーム」のルールも勝ち方も、知っている人が本当に少ない。
それゆえ、多くの人は「自分には稼ぐ才能がない」と勘違いしているわけです。
本当は単にルールを知らないだけで、他のスポーツと同じように、ルールを知り、練習すれば、意外と簡単に勝つことができるようになるんです。
練習すれば大半の人はできるようになるのに、この知識がないために始める前から諦めている人がとても多い。
これは本当にもったいなさすぎます!
まずは知って試してみましょう。
仕組み①
資本主義は、実際に自分の手を動かして働いた人ではなく、人が働ける状態を作っている人が、大きなお金を得られる仕組みです。
なぜ、手を動かしていないのに大きなお金が得られるのでしょうか?
理由は、リスクを負っているからです。
まず「リスクを負う人が勝つ」というのが、資本主義の一つ目の特徴です。
仕組み②
資本家は先に労力や時間を先行投資して、後からお金を回収しています。
この「先に出す」が資本家と労働者の違い。
いくら高収入な会社員であっても、労働者は自分よりも資本家を豊かにするために働いています。
労働者は資本主義ではわき役でしかなく、「資本家が主役の社会」が資本主義社会なのです。
つまり、資本主義ゲームで勝つためにはまず「資本家として生きる」ということが必要不可欠。
そのためには、労働者から少しずつでいいので資本家にシフトしていくことが重要なのです。
仕組み③
当たり前ですが、お金は一人では歩いてきません。基本的にお金は、人から貰うしかないのです。
では、どんなときに人からお金を貰えるでしょうか。
答えは、その人が喜んだり幸せになったり、欲が満たされたとき、ですよね。
なのでまず「人を幸せにする」、という発想をインストールしましょう。
そうすると、あとで必ずお金をいただくことができるようになっていきます。
繰り返しますが、たくさんお金を稼いでいるというのは、その分だけ人を幸せにしたという証です。
仕組み④
経済学の父と言われているアダム・スミスが、1776年に出版した『国富論』のなかで「強欲は善、裕福になるのはみんなの為」と唱えているのをご存じですか?
日本では、こんな思想を持っていたら冷たい目で見られそうですが、これは幸せになる方法なのだと、私は確信しました。
パン屋さんが1万円で花を買って、花屋さんが1万円で髪を切って、床屋さんが1万円でパンを買う。
この一巡の後に、最後に何が残ったと思いますか?
手元に残っているお金はみんな1万円で、最初の状態と変りません。
でも、得たものはプラスになっていませんか?
パン屋さんは美しい花が手元に残って、花屋さんは綺麗になった自分ができて、床屋さんは美味しいパンが手元に残る。
そう、最初の1万円に加え、さらに1万円分の他のものも得ているのです。
このように資本主義とは限られたパイの取り合いではなく、パイの大きさそのものを拡げていける仕組みになっています。
誰かがお金を払ったら誰かが損をするのではなく、拡大しながら循環していくことで全員が得をするのが、資本主義の仕組みなのです。
さて次は、お金がなくても資本家側になる方法です。
「資本家になりたいけど、今そんなお金ないし」
大丈夫です。資本は必ずしもお金である必要はありません。
自分が持っている時間や労力、知識・・・お金の代わりにそういったものを先出すれば、あなたも立派な資本家です。
ポイントは、あなたの好き・得意・ワクワクするもので、他の人を少しだけ幸せにすること。
最初に返ってくるものはお金ではないかもしれません。感謝されたり、口コミをしてくれたり、誰かに紹介してくれたり、といったリターンかもしれません。
でも確実に経験がレベルアップするので、あなたの資本が増えていることになります。
そして、その増えた資本を再投資。
すると今度は、最初よりもさらに大きなリターンが得られます。
これを何度も繰り返すことで、提供できるものや回収できるものが、次第に増加。
やりたいことをやり続けるだけで、どんどん知識もお金も豊かになるスパイラルに入っていくことができるのです。
まずは、嫌なことや苦手なことに自分のリソースを使うのを減らし、その分で自分の好きなことや得意なことに取り組みましょう。
自分が好きなことをとことん愛して、どんどんやる。
そして周りにも「自分はこれが好き・得意だ」と伝えてみる。
資本を積み上げる、資本家になる、というと難しく聞こえるかもしれないので、「自分の楽しさをシェアする」
そんな気持ちで考えてみると、動きやすいし、いいアイデアも思いつきやすいかもしれません。
さっき書き出した欲望を「こうなったらいいな~」と夢物語で終わらせず、大切な自分と周りのために、ちゃんと叶えましょう。
1年あれば人生なんてガラリと変わります。
ただし、注意したいのはこちら。
練習したものを先出する際、「何かモノになってから出そう」「完璧にしてから出そう」と思っている人は多いですよね。
でもそんなことを待っていたら、いつまで経っても上手くなりません。だから未完成で出す!これに尽きます。
私は何事も全部練習でやってきました。
上手くなってから出そうではなく、練習したい!から始めていいんです。
あなたも楽しいことをただただ続けて、それを気軽に出していきましょう。
ちなみに「一般的には、それでお金は貰えないだろう」と思われがちなレベルで稼いでいる人なんて、世の中にはたくさんいますし、なんなら一般企業でも同じことが言えます。
「しょうもないか、しょうもなくないか」
それは、「本質的に価値があるか、無いか」とはまったく関係ありません。
あと、よく自分と「自分がやろうとしていることを既にやっている人」を比べ、自分のクオリティの低さに悩んで始められない人が多くいます。
でもそれは要注意。
その時あなたの目は「お客様」ではなく「自分の同業者」を見てしまっています。
稼げるかどうかは「相手をどれだけ幸せにできたか」で決まるのですから、
「自分がどれだけ他の人より優れているか」を気にするのは、まったく本質的ではないのです。
多くの人は「知識や技術がハイレベルじゃないと、人を幸せにできない」と思いがちです。
でも実は、お客様になってくれる人は、「最初のステップ」で困っている人がものすごく多いもの。
なので、今のあなたが「人よりちょっとできること」で、幸せになれる人がたくさんいるのです。
例えば「着付け」。
「自分は自分の着付けが出来るけど、師範代のような資格はないので、人に着付けを教えるなんてとてもできない」と躊躇していた女性に、私はこう問いかけました。
「自分が着付けを習う場合、身近に着付けが出来る友達がいるのに、まったく知らない高名な先生をわざわざ探して習いたい?」
あなたはいかがですか?
私だったら、本気でマスターするよりも、まずは自分の友達から気軽に習いたい。高名な先生は少し上達してからで十分です。
こんなふうに、自分に置き換えて考えてみると、「人よりかなり優れていることは、相手にとっていかに価値がないか」、わかるのではないでしょうか。
私はビジネスとは人間理解だと思っています。
・相手がどうしたら喜んでくれるか
・理想を叶えるため、何に悩んでいるか
・どこで止まってしまっているか
などをひたする理解して、相手を全力で幸せにできる人に、お金は集まってきます。
まずは身近な人へ「幸せ」というプレゼントを贈り、喜んでくれたら「お金」というプレゼントを受け取る。
そんな感覚でいきましょう。
そしてビジネス。
ビジネスは、手法を真似していいのです。
というか、うまくいっている人の真似をしない限り稼げません。
ビジネスは車の運転を同じ。生まれたときから運転できる人はいないですよね?
そこに才能や強運はあまり関係ありません。
ビジネスも練習して、出来ることを重ねていけば、いつか必ず出来るようになります。
ではなぜ「世の中で起業して成功出来る人は一握り」と思われているのか?
それはそもそもチャレンジした人の母数自体が少ないから。
ただ、私の元には、「起業塾に3つも通ったけど稼げなかった」という人も来ます。
そういう人の特徴はだいたい2パターン。
① 自分の実践を積み上げていないだけ
② 運転と同じで手順があるのに、その通りにやっていないだけ
なので最初は「自分にはムリ」って思わないこと!
ムリと思っていたらムリです。難しいと思っていたら難しいです。
まずは「才能はないけど、こんな私でも、もっともっといい思いをしたい」「自分は、もっともっといい思いをする価値がある」と考えるようにしてください。
全てはここから始まります。
最後に改めて。
稼げるのは、自分の労力をかけて誰かを幸せにしたとき。
最初にすべきは、今ある知識を「まだまだ」と思わず、放出すること。
人に話したり、文章で伝えたり、自分の手を動かすことです。
まずは、人に「しょぼい」と言われることを恐れずに出してみる。
これをせず、学んで、学んで、完璧になってからドーンと出そうとしてしまう人は大抵、結局ドーンと出せず、学んでも学んでもシーン・・・になりがち。
こんなんじゃまだダメと思わずに、小さくてもいいからまずは学んだことを全て出す。
それで少しでも回収できてから、その中で再投資。
このループを身につけましょう。
お金は、自分だけでなく、「人の記憶にも思い出を残す」という使い方をすると、幸せがさらに拡大していきます。
あなたが、自分自身や、大切な人と、人生で一番したい経験は何ですか?
この世に一人しかいない、大切な自分。その自分がやりたいと思っていることなんだから、それってとても大事なことなのです。
大切な自分い、大切な人に、素晴らしい経験をプレゼントしてあげましょう。と結んでいます。
私、これ読んでるうちから、お金を使う時に「これは投資だ」と考えるようになりました。
これを買って自分が何年後にどうなっているか、相手との関係がどう変わっているだろうか、何が戻ってくるんだろうか。
出て行く金額の多い少ないじゃないんだな。
すごい本でした!![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/079.png)