Nightnoise 「The Cricket’s Wicket」(以前の記事から) | クル・クルリン小話

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 Nightnoise について

このユニットって少し変わっていてTrad.ファンからはあまり注目されていなかったり^^; するのですが環境音楽系?いわゆる ウィンダム・ヒル・レコード 系と言えば良いのでしょうか、の人たちからはかなり人気のあるグループ。

 

実際、ウィンダム・ヒル・レコード のアーティストですし。

 

中心人物はボシーバンドにいたギター弾きのMichael O Dhomhnaillです。

 

彼がボシーバンド解散後、アイルランドを離れアメリカのポートランドに移った後に結成したバンドなんですね。

 

当初のアルバムでは環境音楽系のノリでしたが最後には伝統音楽系のミュージシャンで固められTrad.系のバンドと言ってもおかしくないサウンドになりました。

 

でもトラッド勢(伝統音楽やってる日本の方々)にはあまり馴染みのないグループってのは変わりませんでしたが。

 

 Michael O Dhomhnaill のギター

 

みんな自分の好きなギター演奏者は居ると思いますが

 

私の場合、ギターに関してはもうMichael O Dhomhnaillが最高のポジションに居ます。

 

初めて彼の演奏を生で聴いたのは確か35年前だったかアイルランドのダブリンで当時、彼が妹のTRIONAさん達と組んでたリラティビティーのライブだったと思いますが実際のライブでは動画以上にタイトなギター凄かったのを覚えています。

 

 

その後、なんと日本で遊佐未森さんのバックで彼らが来られまして。

ホントにビックリしました。

 

 

 

今ってアイリッシュ系の音楽の伴奏をギターで行う場合、いろんなスタイルで演奏されていますね。

 

テクニックだけで言えば Michael O Dhomhnaill 等はもうかなり古いタイプの奏法になるかと思います。

 

基本的な事しかしませんし。

 

コードワークもメチャメチャ複雑というわけではありません。

 

でも、彼が弾くギターの音ってギターの弦、1本、1本に魂がこもっている様な音なんですよね。

 

この辺りは好き嫌いもあるかと思いますが。

例えばこの録音。

色々出ている The Cricket’s Wicket の録音の中では最高の出来かと思います。

 

ホントに感謝です。

 

3:48からコードストロークに入ったときのギターの音の分離とストロークのタイミング。

 

今、上手いって言われているプレイヤーでこういう音を出してくる人には自分は出会ってません。

 

テクニックのある人は一杯、居るけど。

 

多分、何度も書いていますがホント、簡単な事しかしていないのに自分も未だに何故かこの人みたいな音が出ないんです。

 

今は動画で右手のストロークの様子が見られるようになりましたがなんか変わった動きしていますね。

ボシーバンドやケビンバークとのデユオ動画観てもそうですが肘から先の動きと持っているピックの先の長さが独特といいますか。

 

かなりピックを出して弾いていますね。

 

ちなみに先程のNightnoiseのライブ音源。全編、聞きたい場合はこちらで。