「認知行動療法」のプロフェッショナルが教える いちいち“他人”に振り回されない心のつくり方 1,620円 Amazon |
アルバイトでアホみたいなミスをしました。管理人です。
今日は認知行動療法の本を読みました。
認知行動療法とは、認知療法(自分の考え方の癖を知る)と行動療法(考えることよりも先に、問題のある行動に焦点をあてて治療してくこと)を合わせた治療法のことで、近年その効果に注目が集まっているのだとか。
「考え方の癖」とは例えばこのようなものです。
皆さんは「髪が綺麗ですね」と言われたらどう返事しますか?
素直にお礼を言うでしょうか?この発言には何か裏があると訝るでしょうか?それとも髪しか褒めることがないのかよと卑屈になるでしょうか?このように、同じ言葉をかけられても、認知の歪みによってこれほどまでに受け取り方が違ってきます。
考え方の癖にはいくつかあって、私は「全か無か思考」と「すべき思考」が強くて行きづらいのかもなという風に考えました。とくに白黒思考は前々から指摘されていたので「やっぱりな〜」という感想。「すべき思考」にも随分苦しめられています。「女性は結婚しなければならない」「もうこの歳では親元から自立していなければならない」等々、自分自身で自分の首を絞めているな〜と改めて思いました。
この認知の歪みの元は「信念」であると作者は言います。信念とは幼少の頃から形成されて来た生きる指針。例えば「勉強すれば褒めてもらえる」「努力は必ず報われる(報われねばならない)」というようなものです。これはある意味で自分の人生を助けてくれるものでもあるのですが、全てにおいてそうではないことに気づかなければなりません。自分を苦しめるような信念はないほうがいいのです。
本書で「なるほどなぁ」と思ったのは「怒りは二次感情である」というところ。私はよくイライラします。よく怒ります。しかし、怒っているのは結局「自分は大事にされていない。淋しい。悔しい」という感情が根底にあるからなのだということに気づくことができました。
怒りをコントロールする方法は「伝えたいことに焦点を絞って言う」ことと「具体的な目標を設定する」こと、そして「スモールステップからはじめる」ことでした。
本書の後半には自分の行動を記録して、満足度をふりかえり、気分に左右されずに行動できる療法が紹介されています。なんだか生きづらいなぁ、と思っている人におすすめの一冊です。