観劇にも、もしも…の備えを! の件 | 笛吹きの備忘録

笛吹きの備忘録

おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!

「避難訓練コンサート」に参加しました。

会場は、所沢ミューズの小ホールです。

ホールでの災害を想定して、観客の入っている状態で避難訓練をします。

観客は通常どおり、チケットを購入(無料だけど)して、開演に間に合うようにホールに行きます。


…で、ホールで遭遇する災害って、何だろう?

・時限爆弾を仕掛けた、と謎の通報があった!

・すでに舞台裏で爆破が起きた!

・出演者の1人が銃で撃たれた!

・複数のテロリストが客席に侵入していて、お客さんはみんな人質にとられた!

などなど、毎夕『相棒』で学習してますので妄想は止まらず…。

しか~し! チラシをよく読んだら、

「もしも、コンサート中に地震が発生したら、あなたはどう考え、行動しますか?」とありました 。
そうですね、地震が最も現実的ですもんね…。特に、私のような芝居通いの頻度が高い人間は、「もしも…」というやつを考えておくべきですね。

どこのホールでも、開演前には必ずアナウンスがあります。「この建物は、地震に対して安全に設計されていますので、慌てず、着席のまま、係員の指示があるまでお待ちください」と…。
ホールは通路が狭いし、階段だし、我先に逃げ出そうとしたら危険です。そうならないように、避難行動では、スタッフの誘導に従うことが重要かな…。

着席したら、まずはホールを見回し、非常口の確認しました。各ドアに待機しているスタッフさんたち、緊張気味のご様子でしたよ。

コンサートは山下愛陽(かなひ)さんのギターソロで、客席は、ほぼ高齢者で満席です。白杖の方、車椅子の方もいらっしゃいましたよ。

2曲目「アルハンブラの思い出」が始まったところで、ピヨーンピヨーンピヨーンの緊急地震速報が流れ、避難訓練の始まりです。
すぐに立ち上がって、周りを見回す人が多かったですね。実際の地震では、大揺れしてるのですから、それは無理かも…。
スタッフさんから「席に座ったまま頭を保護してうつ伏せに!」と声がかかり、私はコートを頭から被りました。天井の塗装が剥がれて降ってきたりするかもしれませんからね。(自分で考えて行動しました エヘン)
しばらくして、ステージにスタッフさんが登場し「ただいま震度6.5の大地震が起きました。被害状況を確認したところ、建物の窓ガラスが割れるなどの損壊がありましたので、航空公園に避難してください」と拡声器で伝えました。
ミューズって、ガラスが多く使われている建物なので、ありそうな設定です。
でも、1年半かけて耐震改修工事をしたはずなんだけど…。

観客たちはゆっくり支度して(外は寒いですからね)、ゆっくり階段を登って(ほぼ高齢者ですから)、外に出ましたよ。
皆さん、沈着冷静…。
航空公園は、所沢ミューズの裏にある広い公園です。ゆっくり歩いても3分ほどで着きます。
⤵️この白ヘルチームのいるところが避難場所でした。看板あるでしょ。
近いし、広々してるし、廻りに危険なものもなさそうだし、避難場所としては適当だと思うけど、雨天とか、寒風吹きまくりなんてときは、そのままホールで待機がいいなー

…で、避難訓練はつつがなく終了し、ホールに戻って、コンサートは再開♪♪♪
『アルハンブラの思い出』byタレガ
『魔笛の主題による変奏曲』byソル
『リュート組曲G-moll BWv995よりプレリュード』by J.S.バッハ
の3曲とアンコール曲(同じくリュート組曲からジーク)を聴いて閉幕となりました。

愛陽さんは、ギタリスト山下和仁さんのお嬢さんなんですね。4歳からギターの英才教育を受け二十数年、ひたすら美しい音を追い求めてきたのでしょう、低音も高音も純度の高い音でした。
いつも、夫の雑味あふれる音を聴かされてるので(それはそれで味がありますが)、心洗われました。
機会があれば、ちゃんとしたコンサートで、たっぷり聴きたいです。もちろん、もしも…の備えをしてね♪♪♪

⤴️愛陽さんは『現代ギター』1月号の表紙を飾ったそうですよ♪