笛吹きの備忘録

笛吹きの備忘録

おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!
母の着物をリメイクして、着る(ここ大事♪)ことを老後のミッションと決めました。

六月大歌舞伎を観てきました。


昼の部です。


萬屋さん三代の襲名披露公演で、昼の部では、梅枝改め時蔵さんが『妹背山婦女庭訓ー三笠山御殿』で、お三輪を演じています。御殿の官女たちに弄られる役ですね。
その官女たちを、歌六さん、錦之助さん、隼人さん、獅童さんなど親戚一同で演じていて、体格の良い立役さんたちが赤い袴姿でズラーッと並ぶと迫力ありましたよ。

⤴️襲名のお祝い幕は、日本画家、千住博さんの「紅白滝図」です。
千住博さんは小学校から高校まで、時蔵改め萬寿さんと同じ学校に通っていたそうで、子どものころから役者のオーラを感じていて「光が当たり、自らも発光する滝の姿」を描いた、と語っています。
なるほどー

向かって左端に、三人のお名前(萬寿・時蔵・梅枝)がローマ字で書いてあるのですよ。
お隣の席の方が「メリークリスマスって書いてあるのかと思った」と…。

その方、かなりの歌舞伎通マダムで、次から次へとおしゃべりが尽きません。しかも結構な毒舌…。役者や演目についてバッサバッサと斬り倒していくのですよ。
お友だちと二人で来られているのですが、私は、こういうタイプと一緒の観劇は苦手だなーと思いつつ、でも話は面白いので、つい聞いちゃうのね。

…で、染五郎さんの話になって「何だかヌメッとした感じで、いい男とは思えないのよね」とバッサリ!
するとお友だちマダムが「あなたの美意識には入ってこないのかもしれないけど、私は好きよ」とサラリ!

おー! カッコイイ! と、私は心のなかで拍手!

そうか、こういうふうに反論すればいいのか…と学んだ六月大歌舞伎なのでした。