タンと発音するとき、舌は、それが自分のことだと知って、慌てて上顎を突き放すのかもしれない…と、今日も、小川洋子さん風に書き始めてみました。小川洋子沼にまだはまっております。
…で、晩ごはんに作ったタンシチューの話です。
ときどき、焼肉屋さんを経営している友人から、牛タンの端っこをいただきます。
使わないところは冷凍しておいて、自宅で食べたりもするけれど、食べきれないし、捨てるのは、もったいないし…で、わが家は焼肉屋さんのSDGsにちゃっかり協力しとります。
細くてもタンに変わりはありませぬ。
半解凍で薄くスライスして、黒胡椒ふって、チャッチャと焼く「一口タン塩(わが家でのメニュー名)」は絶品です。
ただ…、半解凍のタイミングって難しいのよ…。完全解凍トロリ~ンとなってしまうと、素人にはスライスできませぬ。
そんな時は厚く(2~3センチ幅)切って、赤ワインに浸けておきます。
そして、冷蔵庫の余り野菜(半分切った残りの玉ねぎや人参、セロリの葉っぱ、ちょっと残ってるキノコなど)を粗みじん切りにします。
圧力をかけるのは15~20分くらいですが、加圧、減圧を入れると1時間くらいかかりますね。
圧力調理が終わったら、大きい野菜とタンを取り出し、残りのスープと野菜を、ミキサーでドロドロにします。
そこに、タンと大きい野菜を戻して、デミグラスソースを足して、表面が微笑む程度にクツクツ煮ます。
はい! できあがり♪
人参の手前にあるのがタンです。
口のなかでホロホロほどけて美味しいですよ。