レイス大佐の思い出…アガサ・クリスティー「茶色の服の男」初読のこと | アジアのお坊さん 番外編

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旧作版の映画「ナイル殺人事件」(原作:アガサ・クリスティー「ナイルに死す」)が大好きで何十回も見直しているのだが、子供の頃に劇場で買ったパンフレットを今だに持っていて、脚本のアンソニー・シェイファーを始めとするスタッフや出演していた往年の名優たちの名前を当時熟読しては覚えたものだ。出ていた俳優や女優にはすべて思い入れがあるのだけれど、特にデビッド・ニーブン演じるレイス大佐とポワロの掛け合いが好きだった。

 

先日、レイス大佐の初登場作である「茶色の服の男」を初めて読んだのだが、レイスはその後、「ひらいたトランプ」でポアロやバトル警視やオリヴァ夫人と出会い、「ナイルに死す」でポワロと再会した後に、今度は単独で「忘られぬ死」事件を解決したりする。

 

実を言うと、後の3作は読んでいるのだが、レイス初登場の初期作品「茶色の服の男」を読んだのは今回が初めてだったので、彼は元々こういうキャラクター設定で登場したのかと、デビッド・二ーブンの顔を思い浮かべながら、感慨深く読了した次第。

 

                  おしまい。

 

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