不世出の漫画家・佐藤史生(さとうしお)が早逝して14年、今年2024年6月に河出書房新社から「総特集 佐藤史生」と「傑作短編集 夢喰い」という2冊の単行本が同時に出版されるそうだ。
私はこの作家が大好きで、インドのお寺にまで何冊かのコミックを持ち込んで読み返したという話は前にも書かせて頂いた。
有名作以外では「アシラム」「バビロンまで何マイル」が好きなのだが、中でもメタバース、生成AI、脳とAIを繋ぐBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)などといった現在の世界の状況のさらに先を行く物語である佐藤氏の遺作「魔術師さがし」の重要性を、いよいよ感じているところだ。
「魔術師さがし」に関しては下記のブログの記事が参考になるので、勝手にリンクを貼らせて頂くことにする。
いずれにしても、もはや新作が出ることのない佐藤史生の新刊が、こうして新たに編集されるということは、何より今の世界や人類にとって意味のあることだと思う。
おしまい。
※「ホームページ アジアのお坊さん 本編」もご覧ください