「ホームページアジアのお坊さん アジアの坐蒲」の中で、坐禅に使う坐蒲(ざふ)について、以下のように書かせて頂いた。
ー 天台宗のみならず、その後の禅宗の坐禅の規範ともなった「天台小止観」には坐蒲についての記載はまだないが、日本の道元禅師は「普勧坐禅儀」の中で坐蒲について記しているから、中国の宋代には既に坐蒲が使われていたことが分かる。
そこで、上記の「普勧坐禅儀」の曹洞宗における坐蒲の出典とされる該当箇所を引用してみることにする。
尋常坐処
厚敷坐物
上用蒲団
ー 尋常(よのつね)、坐処には厚く坐物を敷き、上に蒲団を用う。
「坐蒲」という言葉が使われていないのが、私としては残念であるけれど。
おしまい。