三橋ヴィプラティッサ比丘日本語訳によるプッタタート師の「仏教人生読本」(Handbook for Mankind)第1章より抜粋。
煩悩を消滅させる方法に気づいたのが発端で、仏教は誕生したのだ。つまり、仏陀は苦しみを完全に克服する「すべ」を見出した。苦悩を取り除く実践的方法をも体現した。そして以降、苦悩を消滅させる宗教、即ち仏教、と呼ばれるようになった。
ほんとうの仏教実践は、心の浄化に始まり、身体と言語を通して行為の浄化へと続くのが基本である。そして順次、洞察と正しい見解へと進んでいく。
高度な知識を必要とする見方が「真理」としての仏教である。表皮の下に横たわる深く隠された、そして、普通の人には見えない「真理」として、それが見えるということは、あらゆる事物の「空性」を知ることだ。つまり、あらゆる事物が無常、皆苦、無我であること、さらには、苦悩の本質、苦悩の完全な消滅、苦悩の完全な消滅にいたる道を理性的に知ることである。
宗教としての仏教は、戒律、禅定、智慧を基とし、最終的には解脱という洞察力を発揮させる実践体系である。つまり、これが達成されたとき、人は苦悩から解放される、という体系である。これが宗教としての仏教なのだ。
宗教としての仏教は、戒律、禅定、智慧を基とし、最終的には解脱という洞察力を発揮させる実践体系である。つまり、これが達成されたとき、人は苦悩から解放される、という体系である。これが宗教としての仏教なのだ。
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