ブッダが悟りを開く直前に登ったとされる仏跡、前正覚山(ぜんしょうがくざん)まで、ブッダガヤ駐在同期のY師と共に、ブッダガヤの村から、歩いて参拝したことがある。
車でなら、尼蓮禅河(にれんぜんが)沿いの旧道からガヤ寄りの橋を渡って行くのだが、それでも決して便利な道ではない。
ましてやブッダガヤから歩いてだと、時間がかかる上に、知らない人には道も分かりにくい。大塔から尼蓮禅河をスジャータ村の方に渡って野道に入るのだが、途中、小さな集落があるだけで、季節によっては腰くらいまである小川を越えねばならないから、万人にお勧めできるコースではない。
それでもブッダが歩いた当時を彷彿させる、良き巡礼路ではある。