インド 仏跡 鶏足山…グルパ・ギリ、象頭山、その他の山 | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

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先日、インドの前正覚山について書いたが、私は当時、有名な仏跡であるラ-ジギルの霊鷲山や、手塚治虫の「ブッダ」にも出てくる象頭山(ぞうずせん。ガヤ・シーサー)を始め、コレシュリやマンガル・ゴウリといった、ガヤ近郊の仏跡、ヒンドゥー聖地の山々に登るのが好きだった。ちょうど10年ほど前には、ブッダの直弟子・ 摩訶迦葉(まかかしょう)が入定した、鶏足山(けいそくざん。グルパ・ギリ)を参拝することにした。

 

 ガヤからおよそ40キロメートル、日本寺のインド人スタッフから有志を募り、車で連れて行ってもらって、麓から歩いて登った。今回添付した、私の撮った写真が今一つわかりにくいと思うが、鶏足山の写っている英文のサイトの写真を見たら、似たり寄ったりだったので、ご容赦を。

 

 摩訶迦葉は未来に弥勒菩薩がこの世に出現する日まで、この山でブッダの遺品を預かって待っているという伝説があり、韓国の通度寺(トンドサ)にある摩訶迦葉の奉鉢塔は、この伝説にちなんだものだ。

 

 余談ながら、大本教の出口王仁三郎が自身を弥勒菩薩になぞらえるのにあたって影響を受けた神道霊学者の著作が、鶏足山の出てくる弥勒菩薩下生経に触れており、中にはそちら方面から鶏足山の名を知った人もおられるかも知れない。

 

 ところでインド専門のトラベルサライという大阪の旅行会社にはブッダガヤから鶏足山へ行く日帰りツアーがあるそうだが、何ともマニアックなオプショナル・ツアーのチョイスはさすがだと思う。

 

「アジアのお坊さん」本編もよろしくお願いします。