月9ドラマ『海のはじまり』第8話
【※ドラマのブログは基本ネタバレです】
予告見た時(誰?このオッサン)と思ったら
夏の実の父親が登場しましたね。
古川琴音ちゃん目当てで観始めたから、
夏と恋人同士だった大学時代の回想シーンは嬉しくなります。
切なくもなるけど。
かわいすぎる(*'▽')
そりゃ 忘れられんわ(´;ω;‘)
ここで夏君が海ちゃんともやってた
「半押し」のくだりを回収するとは‥📷♡♡
このドラマは回想シーンが肝になってると思いますね。
回想シーンってボクの中では物語の進行を停滞させるイメージがあるんやけど、
本作に関しては今の描写を回想シーンが補完する構図になってるのが面白いです。
水季と海ちゃんを重ねるシーンとか、
夏の気持ちになるとグッときますね♡♡
オープニングのタイトルの出し方と
エンディングの主題歌を流すタイミングも良かったです♪
夏が実の父親と3歳の時以来の再会を果たすのがメインのストーリーで、
展開は比較的地味でしたが、
その分じんわり胸に沁みてくる感じがしました。
また「男は産めないから」どうたらこうたらっていうセリフがあって
初回に感じた不快感を思い出しました。
まぁ 嫌な感じのキャラクターに見せるためのセリフでもありますが、
生方美久さんの脚本で‘男は子供を産めないから’というセリフが何回が出てくるのが気になります。
自分も父親やから、産めないから本当の親にはなれない的なセリフはやっぱり引っ掛かるし、
気分も良くないです。
しょせん子供の親としては母親には敵わない、という思いが日頃からあるからかもしれません。
だからこそ夏が海ちゃんの父親になっていくであろう
これからの展開に希望を託したくなります。
ここグッときましたね。
抑制の効いた演出もよかったです。
血がつながった父親の溝江基春は一見しょーもない人間に見えますが、
人間誰しもある負の部分や本音を隠さないタイプの人間に見えました。
ボクは常に明るくて爽やかな感じを出している人間が嫌いなので、
実はこの基春みたいな人間の方がしっくりくるところもあるかもしれません。
ボクは 常にまわりにイイ顔ばかりしてる人間は嘘つきと思ってるからです。
人間ってそんなおめでたいもんじゃない。
夏はガッカリしつつも、
やっと本音を吐ける相手を見つけたようで良かったです。
田中哲司さんは知らない俳優さんでしたが、
難しい役どころを絶妙に演じてて、いい味を出していたと思います。
この配役を失敗してたら、この回は台無しになってたはず。
ボクは月岡家の、理想の家族像を絵に描いたような描写が苦手なんですが、
海ちゃんの父親になる決心をした夏に大和が言った
この「おめでとう」はよかったですね!
このたった一言に本当の愛情を感じることができました。
それをちゃんと分かってる夏もよかった。
なんか、夏と海ちゃんのシーンを観てたら
キッズムービーみたいなのを観たくなります。
久しぶりに『スリーメン&ベビー』とか観たくなってます^^
この手紙にどんなことが書いてあるのか?
水季のキャラクターを決定付けるものになりそうです。
実はボクは水季のキャラクターをまだ100%は容認できなくて、
同じような人いると思うんですが、
それを限りなく100%に近付けるのが生方脚本の腕の見せ所やと思います。
あと肝心なのは弥生の描き方になると思います。
一番悩ましい立場にいるのは弥生でしょうから。
今現在の夏の恋人宛てにも手紙を書くなんて、
ひねくれたボクからしたら厚かましい行為にも見えてしまう。
だからこそ、ここに何を書いてるかがまた重要になるのは間違いないでしょう。
本当は笑顔でいれる気持ちじゃなかったはずです。
こうなるよな‥。
‘人間の優しさ’の本質というか、
それに対する是非も含めて、
生方さんは人間そのものの本質に迫ろうとしているのかもしれません。