🎬『007 ユア・アイズ・オンリー』➂
FOR YOUR EYES ONLY (1981)
海中をイメージしたオープニングタイトルから
会場の漁船にカメラがいく出だしもスムーズ。
もう冒頭のここまでの流れだけで
(ジョン・グレン監督わかってるなぁ～！)って感じです^^
こういう舞台設定とセットも007らしくていいです。
この ミサイル誘導装置ATACの争奪戦になるわけですが、
イギリス軍のミサイルを操れる装置なんか本当にあったのかな？って
いつも考えちゃいます(^^;
ま、‘アイテムの奪い合い’ってのがいまだに続くアクション映画のお約束でもありますね^^
やっぱりミニチュアはワクワクします。
この 装置があるからストーリー展開がわかりやすくなってるとこもあるから
映画におけるアイテムとしてアリですね。
タイプライターみたいな見た目が80年代的なのもいい。
『ワイスピ』は似たような?アイテムでも球体になってたからね＾＾
考えたら、アクション映画でやってるコトは今も昔も同じ(笑)
ここからイギリスとソ連の対立になるのが分かりやすい場面展開。
ただ、ソ連が直接は手を出さないから
きな臭くならないのがいいです。
美人秘書には手を出しますが(笑)
ここからのギリシャのシーンが美しいです！
メリナの初登場シーンがメイクを直してるところっていうのが
これからのメリナのキャラクターの変化にメリハリをつけていると思います。
決して暴力的な女性じゃないんですよね。
メリナの本当の笑顔は少なかった。
ほんのチョイ役でもいい面構えの俳優をきっちり配するのがボンド映画。
撮影(アラン・ヒューム)が美しいし、
編集(ジョン・グローヴァー)もさりげなく上手いです。
メリナの満面の笑みはここが最後やった‥。
トビー・ロビンスとジャック・ヘドレイという俳優さんです。
メリナがみんなから慕われてることが何気に分かるシーン。
セスナが飛び立つところとメリナが両親に会うところを同じフレームで見せることで
流れが途切れない。
キャロル・ブーケは歴代ボンドガールの中でも屈指の美しさやと思います。
まさにクールビューティーで知的なイメージ。
オウムにもお土産を買ってくる優しさがメリナを救ったとも言える。
ここからの劇的な音楽にも感情を揺さぶられる。
ここで 観ている観客も一気に感情が高まります。
もう この瞳のアップのシーンだけでもキャロル・ブーケを起用して正解と言えるし、
ジョン・グレン監督の演出も最高と言い切れます。
ボクが本作が大好きなのは
“メリナの復讐劇”という軸がストーリーにあるからなんです。
JAMES BOND WILL RETURN