『シン・ゴジラ』は怪獣映画としての見せ方が素晴らしい!庵野秀明監督らしいゴジラ映画!! | 【映画とアイドル】

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『シン・ゴジラ』 (2016)

 

 

 

 

公開中の『ゴジラ -1.0』が最高だったので、

日本製作のゴジラ映画の前作『シン・ゴジラ』のDVDを買って観ました!

 

7年前に映画館で観た時のブログ✑⤵

この時は劇場公開が始まったばかりで

“ネタバレしてはいけない映画!”と書いてますが、

今回はもちろん【ネタバレ】で書きます✑

 

まぁ もうみんな知ってるでしょ?(笑)

 

 

 

 

 

本作は〈ゴジラ映画〉という以前に

ボクにとっては、【庵野秀明監督】というブログのテーマを作るほど

“庵野秀明監督の作品”として重要です。

 

ゴジラという東宝の宝、日本映画の宝、

今や世界的な人気怪獣の歴史的なシリーズでも、

自身のスタイルを完璧に貫いた庵野監督はさすがです。

 

ただ、『マイナスワン』があまりにも王道のエンタメ映画に仕上がっていたので、

今回久しぶりに『シンゴジ』観たら、

庵野監督特有の手持ちカメラ・スマホカメラで撮ったと思われる映像や

ひっきりなしに出てくるテロップが 最初はノイズに感じてしまいましたが、

作品に入り込むうちに気にならなくなしました。

 

『エヴァンゲリオン』の音楽かかるとこなんかいやが上にも上がるし⤴

クライマックスはまるで《ヤシマ作戦》やしね^^

 

一見 庵野監督が好き放題やってるように見えて(まぁそうなんやけどw)、

庵野監督は【怪獣映画】でいかに観客を引き込むか、

怪獣映画ファン以外の一般客を引き込むべく

観客を飽きさせないテンポにこだわっていると思います。

 

 

もう、いきなりコレですから↑思わず引き込まれます!!

 

 

 

 

本作は政府の登場人物が多数出てきますが、

主役の矢口を演じた長谷川博己さんの熱演が素晴らしいです!

 

 

総理大臣がなんとなく情けなく見えるのは、いかにも日本のトップらしい(笑)

 

 

庵野監督が日本の政府を持ち上げているのか?それともその逆なのか?

微妙というか、ある意味絶妙に日本政府を描いているとも言えます。

 

それよりも、『ウルトラマン』も大好きな庵野監督が

怪獣の見せ方にこだわっているのは一目瞭然。

 

それにしても第一形態でのゴジラの登場には度肝抜かれました!!

 

決して潤沢な予算があったとは思えないんですが、

それでもこの迫力満点のシーンに驚きましたね!

 

そして第一形態!!

なんじゃこりゃぁ~~~(!!!)ですよwww

 

ナニ?! このキモかわいさ!!(笑)

 

ほんで エラみたいなとこから体液みたいなんがブシャ~って‥(;'∀')

 

 

キモかわいいと思ったのも束の間―

怪獣に倒されるマンションの中の住人を見せる恐ろしさ。

 

 

それにしても、この第一形態はホンマに衝撃的でした。

天下の東宝がよく許可を出したな、と(^^;

ローランド・エメリッヒ監督のハリウッド版ゴジラでは

鳴き声とか背びれの形とか条件を出してたそうなんですが、

今回は庵野監督に好きに作らせてるように見えるところが凄い。

 

 

 

 

 

ボクは知らない役者さんやったんですが、

この 國本鍾建(くにもとしょうけん)さんの面構え最高です^^

 

 

 

小出恵介くんは『初恋』が素晴らしかったので、また第一線に戻ってきてほしいです。

 

 

 

 

本作はゴジラを明確に‘災害’として捉えて、

それに対応する政府の姿を克明に描くことで

ボクが見てきた怪獣映画では感じることがなかったリアルさがあるのがミソ。

 

 

でも、リアルに描いているようで

石原さとみのキャラが妙にしか見えないチグハグさは今回も解消されませんでした。

コメディリリーフにも見えないし、

このキャラ造形は明らかに失敗やと思う。

 

まぁ本作は登場人物が多い分、

人間は記号的な扱いに見えるので、

個々のキャラに感情移入する間もないですけどねw

 

そのせいもあってか、ボクにとっては心には残らない映画でした。

観終わった直後の満足度は『シン・仮面ライダー』より高かったと思うし、

映画としてもよく出来てると思うんですが、

愛おしいと思えるのは『シン・仮面ライダー』の方なんですよね^^

 

でもそれは庵野監督が意識的にやってることで、

本作はとにかく怪獣=ゴジラの見せ方が肝なので、

ボク的に本作のハイライトは

ココから↓のシークエンス!

瓦が揺れるところとか、

ミニチュアに見えるところとか、

 

CGであえて着ぐるみ感を出してることも合わせて、

怪獣映画として素晴らしい完成度!!

 

ここからの自衛隊による攻撃シーンは燃えます!

ここらへんの見せ方がカッコイイです!

 

 

自衛隊に指示を出す政治家たちには全く心は動きませんが、

実際にゴジラに相対する自衛官の姿には燃えます。

 

 

 

今回のゴジラは溶岩みたいで、

マグマみたいな生命力を感じます。

 

 

ここから東京が地獄絵図と化す凄まじさ。

もう ゴジラが完全にエヴァなのも庵野監督好きにはたまりませんが、

初見時は驚きましたね。

まさかここまでやるとは(!!)と^^ゞ

 

 

 

怪獣映画はこういうベタなくらいの見せ方が盛り上がる!

 

 

 

 

 

 

 

矢口率いるチームの面々が個性的で、俳優陣もみんな好演。

 

 

本作は敢えてドラマ的な盛り上がりは排除してるので

この二人のラブストーリー的な要素もなし。

それは本作らしさとして良かったと思います。

この二人がこれから成功した後、

総理大臣とアメリカ大統領になってからの続編が観たいかも^^

これだけ世界情勢が混沌としてくると、

日本とアメリカの関係性についても再考する時期に来てるんじゃないかと思うんですよね。

もちろん今まで通り友好的であってほしいんですが、

それでオールオッケーみたいな時代ではもはやないと思う。

 

 

 

竹野内豊もさすがの存在感でした。

まずはこの赤坂が総理大臣になった続編かな^^

日本を復興させるためには世界の同情が必要と言ったのには説得力があった。

良し悪しは別として。

 

 

 

 

《ヤシオリ作戦》という名前も《ヤシマ作戦》っぽい^^

 

 

 

 

ここで電車をミサイル替わりにするのが面白かったですね!

 

 

 

ビルでゴジラを倒すのも面白かった。

 

終盤はシーンによってはCGが粗くなる欠点がありますが、

庵野監督やからわざとアニメっぽく見せてると解釈できるシーンもあります。

 

日本のゴジラ映画は明るい昼間のシーンが多いのがいいですね!

明るいほどCGの難易度は増すはずです。

 

 

案の定ヤラれてまうけどw

既存のもので何とか対応しようとするところがいいです。

安易に核を使わないところがいい。

アメリカの核の傘に守られている事情があるにせよ、

唯一の被爆国である日本は明確に核反対の意志を国際社会で示すべきなんです。

 

 

 

 

ゴジラに火の海にされた東京の街を活かした作戦がよかったですね!

 

 

 

あくまでも凍結しただけやから

いつでも続編は作れるはず^^

 

でも、矢口が総理大臣になってからの話になったら

ニッポン賛美の話になってまうか‥?^^;

 

 

 

 

なんとも庵野監督らしい不気味さを感じるラストシーンに、

ゴジラとはあらためて“世界の終末”を象徴するかのような怪獣であることを感じました。