心優しき、正に庵野秀明の仮面ライダー!『シン・仮面ライダー』は映画館のスクリーンが似合う作品。 | 【映画とアイドル】

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『007』『スター・ウォーズ』『エヴァンゲリオン』
『魔法にかけられて』

KRD8 菅原未結
叶星のぞみ(五代目KONAMON)
カラフルスクリームゆうか

『シン・仮面ライダー』全国公開中カチンコ

 

 

庵野秀明監督のエヴァにどハマりして、

実写映画は全て映画館で観て、

特に実写デビュー作の『ラブ&ポップ』と実写二作目の『式日』は大好きやったから、

この『シン・仮面ライダー』も 製作が発表された時はワクワクしましたが、

いざ予告を見ると、いかにも庵野監督らしいテイストがありながらも、

子供のころ仮面ライダーに感じたワクワク感はなくて、

TVで再三流れるCMを見てもちっともワクワクしませんでした。

 

 

 

 

公開直前に【PG12】指定になったことがわかって、

子供向け作品ではないことがハッキリしましたが、

庵野監督の作品なら予想し得ることやったとはいえ

自分が仮面ライダーに求める痛快な要素があまりにも無さそうで

この頃めっきり映画館自体に行かなくなったこともあって

行く気が失せかけていました。

 

しかし、行かなかったら行かなかったで

ずっと気になってしまうのは間違いないでの(笑)

観に行きましたが、

結果的には観に行って本当に良かったです!

 

 

 

 

 

 

 

【作風についてのネタバレ含みますが、

具体的なネタバレはなるべく避けてるつもりです】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冒頭のアクションから強烈に引き込まれて

(おっ!!)と盛り上がりましたが、

仮面ライダーが敵を倒すシーンがまさかのスプラッター描写で、

(ええっ‥)とさすがに引いてしまい、

(こりゃ賛否両論になるわ)と思ったんですが、

ほどなくしてその残酷描写にストーリーとしての意味があることが分かるので

ボクはそれなりに受け入れることができました。

 

 

戦って相手を倒す=人を殺すことであるという事実を明確に描くことによって、

主人公の本郷猛が自分の力に苦悩する姿に説得力が増しました。

 

 

この本郷猛がとにかく優しくて

戦うヒーローって感じじゃないんですが、

それこそが本作の面白さ、というか良いところです。

 

演じる池松壮亮さんも素晴らしくて、

新たなライダー像を作ったといってもいいと思います。

 

言いながら、オリジナルのTVシリーズは子供の頃に見たきりなので、

違いとかハッキリ認識できないんですけどね。

 

原作は読んだことないので、そことの比較もできません。

 

 

コレ↗買ったままずっと見てなかったんですが(^^;

とりあえず3話まで観たら、

庵野監督がTVシリーズを非常にリスペクトしてたことがよく分かりました!

特に第1話にはそれが強く感じられるシーンがあるので、

観れる方は 映画を観に行く前に観るのも良いかと思います。

東映特撮のYOUTUBEチャンネルで観れます↑

 

 

ABEMA TVで全話無料配信するそうです↑💻

 

 

 

 

ボクはそもそもV3世代やから、

この初期のライダーはそんなに馴染みがなかったんですが、

子供向け番組やのに けっこうグロいんですね^_^;

 

タイトルが『怪奇蜘蛛男』ですからねw

フツーなら『仮面ライダー誕生!』でしょうww

 

 

 

仮面ライダーのルックスにもリスペクトを強く感じましたね。

 

 

 

キャストの話に戻ると、

本作は とにかく出てくる役者さん全てが好演で、

浜辺美波ちゃんは好みのタイプではないから

ヒロインにこだわるボクとしては

キャスティングが発表された時正直ガッカリしたんですが、

実際に観ると素晴らしい演技で作品に引き込んでくれました!

 

 

あと、女優さん好きとしては西野七瀬ちゃんの登場が楽しみやったんですが、

あそこまで演技できる女優さんとは思ってなかったので

七瀬ちゃんが登場するところは目が釘付けになりました!!

 

七瀬ちゃんが登場するところに『キル・ビル』っぽいセンスを感じたのも面白かった!

 

 

 

ストーリー展開に話を戻すと、

序盤に、四体くらいの怪人を倒さないといけないことが示されるので、

対決シーンを楽しみにしながら物語を追うことができて、

退屈することはありませんでした。

 

 

それになにより

とにかく本作、

庵野監督らしさが全開で、

(ここまでやる?!)ってくらい

庵野監督テイストが溢れていて、

『シン・ゴジラ』はけっこう万人が楽しめる作りになってたと思うし

実際大ヒットしたし、

『シン・エヴァンゲリオン』は100億超えの特大ヒットを放って、

いよいよ庵野監督も誰もが知る巨匠になったと思ってたから、

まさかここへきて、ここまで独特の作家性を全面に押し出した作品を

しかもメジャーの全国拡大公開作品、

しかもしかも、国民的ヒーローの仮面ライダーで

庵野ワールドを全開させるとは嬉しい驚きでした!!!

 

 

庵野さんももう62歳ですが、

ここまで攻められると気持ちいいです!

 

仮面ライダーという誰もが知る題材なら、

それこそ万人受けするような作風にした方が無難やのに、

それはぜずに作家性を貫き通していた姿に感動すら覚えました。

 

これを作らせた東映のお偉いさんもエラいです^^

 

 

ロケ効果抜群の映像の数々も素晴らしいし、

音楽使いのセンスもさすがでした♬

 

ワイドスクリーンサイズで

映画ならではの美しいシーンがいくつかあるので、

映画館のスクリーンで観る価値のある作品やと思います。

 

 

 

肝心の対決シーンは、ハリウッドの某アメコミヒーロー映画をモロに彷彿とさせるシーンがあったりして思わず笑ってしまったんですがw

現代風にアップデートしようとしたのは良かったと思います。

CGはハリウッドに比べるとチャチいっちゃチャチいですが、

それがキッチュというか、漫画っぽい面白さにつながっていたので

庵野監督の確信犯的な映像やったと思います^^

 

もちろん実写による対決のシーンも多いので

これは今となっては日本のヒーローものならではの面白さです!

 

 

 

【クモオーグ編】が公開されるんですね~↑

 

 

 

 

 

怪人のデザインが、仮面ライダーみたいに

‘もとは人間’というところが強調されていて

本作のテーマとリンクするこだわりを感じました。

 

まぁそもそも怪人=改造人間ですからね^^

 

マスクがカッコイイし、

コスチュームもデザインもなかなか面白かったです。

 

 

 

 

 

 

現代を舞台にしながらも、映像は完全に昭和なのもよかったです。

 

 

 

 

 

 

 

このブログのテーマを

“庵野秀明監督”にするか? “仮面ライダー”にするか? 一瞬迷いましたが、

これはまごうこと無き庵野秀明作品です^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画観終わって帰る時に、

ネタバレ解禁されてたので↓このタイミングで観に行っといてよかったです(^^ゞ

 

 

 

 

 

 

 

新たに公開された予告は↓ワクワクしますが♡

けっこうネタバレあるのでご注意を。

 

 

カッコエエ~!!!!