『エヴァンゲリヲン新劇場版:Q』DVD鑑賞ブログ➁/3
渚カヲルが登場してからは 重要と思われるセリフが増えるので
字幕付きの画像にしました。
見苦しいところもあるかもしれませんがご容赦を<(_ _)>
‘♪’マークは音楽がかかっているということです。
荒廃してひと気もないネルフ本部へ向かって 下へ下へと降りてゆくシンジは
まるで自分自身の精神の深淵へと降りていっているように見えました。
実際ここからは『破』よりも前のエヴァ、つまり ある意味本来のエヴァの雰囲気に戻ることになります。
コアなファン以外も楽しませ得た素晴らしいエンターテイメントへと昇華した『破』が大好きやったボクは
(またこんな感じに戻るんか‥)と、最初は退屈に感じてしまいましたが、
観れば観るほど本作にとってはここからが重要なシークエンスであることが分かります。
レイもいわゆるクローン人間の感情の無いイメージに戻りました。
戻ったというより、レイは複製体やから『破』のレイとは違うレイということですね。
シンジが助けたと思っていたレイは初号機の中にいるという設定。
セリフをしっかり聞いていないと意味がよく分からなくなってくるのは面倒臭いとも言えますが、
こういうところこそがエヴァの面白さとも言えます。
だからひとたび入り込むとハマるんですよね。
加持はどうなったんでしょうか? シンジの孤独を感じて切なくなってきます。
絶望的な孤独の中にいたシンジがカヲルに惹かれていくのは極めて自然。
【同じことを何度も繰り返す=反復練習】は正にエヴァのイメージともいえます。
それによってもたらせられる最終的な着地点が シンジにとって幸せなものだったらいいんですが‥。
シンジのことを理解するカヲルは本作の語り部でもあると言えると思います。
作り手にとっては便利なキャラクターなのかもしれません。
ボクは言葉で説明する映画は好きではないんですが、
カヲルは魅力のあるキャラクターなので 言葉がスッと入ってくるんですよね。
ボクのブログでは声優さんたちのことにまでは触れていませんが、本当に皆さん素晴らしいです。
声優のキャスティングがみんな完璧ですよね!
トウジの名前を見てギョッとするシンジを見たら、旧版とつながっているように見えます。
カヲルは言葉を発するのが凄く上手いイメージがあるだけに、
ここの「元気 少ないね」という表現の違和感が拭えません(^^ゞ
14歳でこんな状況に追い込まれたら確かに怖いでしょう。
ただでさえ不安定な年頃やのに、その上にここまで追い込まれたら。
レイには全く人間味がないし、
カヲルと出会わなく一人のままやったら、精神が破綻していてもおかしくない状況です。
しかし、カヲルに聞かされた事実によってさらに精神が追い込まれるのがなんとも…。
レイを助けたい(!!)と思った気持ちと行動がサードインパクトの引き金になったなんて知ったら…。
また絶望の淵に追い込まれたシンジがいかにして前を向けるようになるのか?
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に求める答えはそこです。
「希望は残っているよ。 どんな時にもね」
【redo=再びする・やり直す】
続きます―✑