QUANTUM OF SOLACE (2008) ⑦/10
ここでセカンドボンドガール(という言い方していいんか知りませんが)の登場。
ストロベリー・フィールズという名前がいかにもボンドガール^^
演じるジェマ・アータートンは本作の後も順調にキャリアを築いてますね。
昔はボンドガールを演じた女優はその後パッとしないことが多かったような気がしますが、
この頃は007に出た後もけっこう活躍する女優さんが増えて嬉しいです。
ボンドたるもの こういうジョークがないと!^^
本作はハードなイメージばかりが取り沙汰された印象がありますが、
ちゃんとボンド映画らしいこういうシーンもあるのがいいです。
‘ボンド映画らしい’と言えば、極めつけはココ!!
これぞボンド!!!(≧▽≦)
ボクが本作の中で一番好きなシーンはここなんです^^
チップを渡すのが様になるのもボンド。
カギをポーンと放り投げるのはクレイグの十八番^^
まぁ こうなりますね(^^ゞ
フィールズはあっさり敵に殺されてしまう、いわゆる昔の典型的な二番手のボンドガールの扱いでしたが、そのシーンがもろに『ゴールドフィンガー』の有名なシーンをなぞっていたところに、
マーク・フォスター監督の本シリーズへのリスペクトを感じましたね。
やはり本作はちゃんと‘ボンド映画らしい’作品です!
いい場所をロケハンするのもボンド映画!
グリーン(マチュー・アマルリック)が表向きは環境問題に取り組む実業家という設定が今どきらしくていいです。
今の地球と環境問題は切り離せませんが、我が国もそうですが、その問題に対する取り組み方には疑問符が付くことも多いです。
環境問題に取り組む姿勢を見せて善人ぶるキャラクターのいやらしさをマチューは上手く演じています。
やってる感出してるだけ?の我が国の政治家ともかぶります。
ジェフリー・ライトのフィリックス・ライターもいいです。
クレイグの目にゾクッとします!!
セリフはなくとも、要所は押さえてる感のあるライターがいいです。
たまに見せるこんな表情がたまりません!
クレイグは表情のメリハリも素晴らしい。
こうやって観ると、やはり‘グレー’なのかな?
どちらにしろボクはマティスのキャラクターが気に入っていたので死んでしまったのが残念でした。
‘人を許せない’ということは自分にとってもしんどいですからね。
ボクは常に葛藤してるかも。
ここらあたりの描写も力が入っていたと思います。
モヤモヤ感は残りましたが、絵面的にはなかなかよかったと思います。
本作の展開とマーク・フォスター監督の演出は合っていたと思いますね。
ここらへんも長年シリーズをヒットに導いてきたプロデューサーのセンスやと思います。
意外な監督を選んでも失敗することがほとんどない。
そもそも、バーバラ・ブロッコリがクレイグを気に入ってたみたいやから、
女性プロデューサーの力で、‘男が好きなアクション映画’からの脱却が自然に成されたのかもしれません。
まぁ、男子が喜ぶギミックもまた出してほしいですけどね^^
続きます―✑