STAR WARS THE LAST JEDI ⑤
【本作がお嫌いな方はスルーお願いします】
『ジェダイの帰還』が公開された時、ルーク(マーク・ハミル)とレイア(キャリー・フィッシャー)が双子の兄妹という設定に、最初は若干の違和感が無くはなかったと記憶していますが、
本作ではその設定が上手く活かされていると思います。
‘弟子の寝込みを襲うなんて、ジェダイとしてあるまじき行為’という類の批判も多く目にしましたが、
弟子を殺めようと決心した時点で、あとは確実に事を成そうとするのはまっとうな行動やと思います。
むしろ、一瞬の躊躇で仕留め損ねたルークにはやはり優しさがあると感じます。
ルークはジェダイマスターという立場上、銀河全体のことを考えて行動したと言えるでしょう。
レイ(デイジー・リドリー)の両親が誰なのか?というのは前作から気になっている点ですが、
自分が誰の娘なのかも分からないレイの孤独感もドラマ的にはポイントになります。
レイとレンは敵同士でありながら、このやりとりを見ていると
実はお互いに補完し合える関係になれそうな可能性を感じるし、
そこが これからの物語の重要な焦点になりそうなことは
『スカイウォーカーの夜明け』の予告でも暗示されていますね。
この流れを明確に描写したライアン・ジョンソン監督は、
最終作へのバトンを、ベストな形とまでは言えなくても、たしかに繋いだと言っていいと思います。
レイがレンの【闇】の力に引き寄せられるのを恐れるルークは
二人のコンタクトにもちろん反対。
理由はどうあれ、ジェダイマスターと戦おうとするレイには気持ちの強さと同時に、
後先考えない危うさも感じます。
ルークもそんなレイの気性に不安を感じていたのかも?
弟子で、しかも甥っ子を始末しようとした自分自身の中にも
ルークは【闇】を見てしまったのかもしれません。
ルークの心の葛藤を見てとれば、寝込みを襲う云々は問題にはならないと思います。
レイに見えた レンの未来が気になります。
序盤こそ、辺境の惑星の偏屈なジイさんみたいなwキャラに見えましたが(^^ゞ
いつの間にかジェダイマスターのオーラを感じさせるルークを見せるジョンソンの演出はなかなかです。
ここでヨーダが登場!
『帝国の逆襲』の頃のヨーダを彷彿とさせる姿を見て嬉しくなりました(^.^)
ここが パペットを使っているようで、感動しました♡
今ならCGで描くほうが簡単なハズやのに、敢えてこう描いたジョンソン監督は
明らかに『帝国の逆襲』へオマージュを捧げていると思います。
旧三部作時代からのファンは、先のR2のシーンと同じく
この ルークとヨーダのやりとりにも胸が熱くなったと思います。
「失敗こそが最高の師」とは、
ボクみたいな しがないサラリーマンにも響く言葉です。
前半は、楽しみながらもツッコミどころも多かったんですが(^^ゞ
R2-D2とルークの再会のシーン、そして ここでのヨーダの描き方に
ジョンソン監督の旧三部作への愛が感じられて、ボクは心底嬉しくなりました。
本作が嫌いな方にも、この2つのシークエンスだけでも愛してほしいと思います。
いや、映画の好き嫌いなんて人それぞれやから、別にボクが好きでいればいい話ですね。
ただ、本作を好きだという気持ちを人に批判されることには納得できません。
同じSWファン同士なのに批判するなんて、それこそ現代の【闇】を感じてしまうからです。
Star Wars@starwars
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2019年12月11日 02:00