10 CLOVERFIELD LANE (2016)
『10 クローバーフィールド・レーン』ブログ✑3⃣/6
【ネタバレ含みます】
ハワード(ジョン・グッドマン)が交通事故のことを自ら謝罪してきたことで、
やっと 彼を信頼できる気持ちになったようなミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)。
エメット(ジョン・ギャラガーJr.)と、過去の後悔について語り合うシーンは、一見 退屈なシークエンスに見えなくもないけど、実は このシーンが非常に重要だったところも、脚本が上手いポイント。
お互いに信頼関係が生まれ、シェルターでの生活が少し楽しそうにすら見えたのも束の間‥。
観客にホッと安堵させる時間をほとんど与えない展開で、サスペンス映画として一級品です!
低予算でもアイデア次第で面白い作品が作れるという、お手本のような映画。
ほぼワンシチュエーションでここまで見せる、ダン・トラクテンバーグ監督の手腕は見事!!
動きがあった モキュメンタリータッチの前作とは全く違う方法論なのも面白い!
ボクはモキュメンタリーが苦手やから、この方向転換は嬉しかったですね^^
空調の調子が悪くなるというのも、シェルターならではのトラブルやから上手い展開。
地下に隔離されたシェルターの怖さの表現としても重要。
シェルターは決して安全ではなく、逆に恐ろしい面もあるということ。
この恐怖はクライマックスに向けて更にジワリと忍び寄ってくることになる…。
このシーンが、『ダイ・ハード』のパロディになってるところがニクイ!!
だって、ウィンステッドちゃんはマクレーンの娘ですからね!!!^^
ハワードとの信頼関係ができかけた矢先での 恐ろしい発見‥。
外の世界より シェルターの中が危険なんじゃないか?
まさに、残るも地獄、逃げるも地獄の、極限の状況に一気に引きずり降ろされる恐ろしさ。
ここから、終盤のサスペンスへ、緊張の糸はさらに張り詰めていきます―。
つづく✑