第1回球磨川リバイバルトレイル(KRT)(長文・駄文により閲覧注意) | 蛇足(ダソク)~アノ山岳レースの本大会出場を目指して~

蛇足(ダソク)~アノ山岳レースの本大会出場を目指して~

アノ山岳レース本戦参戦を目指すしがない市民ランナーの挑戦の足跡を綴っていきます。更新頻度は低いっす。

2022年3月5日()~6日(にかけて、熊本県球磨郡水上村(高城公園)をスタート、八代市(シー・湯・遊)をゴールで第1回球磨川リバイバルトレイルが開催された。

コロナ禍の影響で昨年の5月開催から延期になっていたもの。

欲張りな私はもちろん100マイルの球磨川コースに参加。

 

【3月4日(金)】

岡山のわが家を3:50、ジョージ宅を4:30に出発して、現地入り。

 

高速の途中でSAやPAに寄る度に、広島のシゲさんかおりんY中くんと遭遇キラキラ

みんな考えるところは同じか。

 

宮原SAで早めの昼食。レース前最後のラー活ラーメン炒飯セット。



ジョージはカレーカレー

 

一般道に降りて、地元のスーパーマルショク日奈久店で明日の朝食の買い出し。

おにぎりおにぎり2個(梅・鮭)とスイートポテトを購入。

 

受付会場の湯山小学校までは、シー・湯・遊からバスで。

12:30頃乗車場所の駐車場に到着。

トイレにより、受付を済ませ、バス(1号車)に乗り込む。

その後、スマホを見ると、広島組のY中くんからメッセンジャーに、オレンジジュースを買っておいてもらえないかと。。。ん?確かにスーパーに行くと行っていたのに、車がなかったなぁ。スタート前日からロストか笑い泣き

バスの車窓から広島組の3人が小走りに受付に向かっている姿を確認する。どうやら間に合ったようだ。

 

13:00バス出発。13:30八代駅に寄り、そのまま水上村を目指す。トータル2時間強の旅。

受付を済ませてからの装備品チェック。16種類だったかなぁ。サクッとパスして、パスした証のリストバンドを装着してもらう。



コーヒーコーヒーを無料で提供してもらえるそうだが、カフェイン断ちをしているので香りだけいただく。

ジョージを待っていると、丹羽薫さん川崎雄哉さんに遭遇。丹羽さんと会話を交わし、民宿までの回送バスの2便目に乗り込む。

 

今回のお宿は民宿おのやさん。例の広島組のみなさんもココがお宿。

部屋は相部屋だが、ジョージとM村兄弟と。同じ岡山で部屋割りをしてくださったようだ。

源泉掛け流しのお風呂をいただき、夕食。

ここで例の広島組のみなさんと顔を合わせる。

夕食の内容がスゴくて、思わずご飯を3杯もいただいてしまう。

ここで、明日朝の打ち合わせ。民宿の方のご厚意により、荷物預け会場の湯山小学校まで送ってくださることに。2;15以降準備ができた選手からとした。

 

食事を済ませ、部屋で明日に備えて準備。

20:00過ぎには就寝。

 

【3月5日()】

1:30起床。朝食は、昨日購入したおにぎりおにぎり2個(梅・鮭)、スイートポテト、持参したオレンジジュースジュース

 

2:50宿の車に乗り込み送ってもらう。湯山小学校で、手荷物、ドロップバックを預け、体育館へ。ここで、おにぎりおにぎり1個、たくあん1切れ、ちくわの煮物をセットで振る舞ってくれた。お腹は満たされていたものの、せっかくなので、その場でいただく。

 

3:15IBUKI端末の受け取り地点がスタート地点の高城公園で、すぐそばなので徒歩で移動。

このとき、体育館の出口でA部ちゃんに遭遇。お互いの健闘を誓う。

 

スタート地点では、沖縄から参加のS藤くんにも遭遇。

 



3:45スタートセレモニー。

4:00スタートピリピリ

まずは、ロードで最初の山へ。みんなのペースが早い。コースプロフィールの累積標高が9300mなので、このペースへの疑念がわく。

ただ、レースで足を運んだことのない九州、走力のあるランナーが多いのかもしれない。

私はあくまで自重。どうしても引っ張られて、それでも若干早いペース。

スタートで待っている間はまあまあ寒かったので、patagoniaのフーディニ上下を着ていたが、走り始めて10分もすると、暑くなり、脱ぐことになった。

 

丹羽さんを見つけたが、完全にマイペース。調子が悪いのか!?!?と思うほど、ゆっくりなペース。またそこに女王の風格が漂っていた。

 

ロードから林道。またこれがなかなか長い。

やっとシングルトラックに入ったかと思うと、また林道。

しばらく、これを繰り返す。

 

本格的なシングルトラックに入ると、トレイルレース感が増してくる。

ロードや林道で突っ込んでいた先行ランナーの姿はすでに見えず。前後数人で進む。

そんなランナーさんたちと会話をすると、このレースはロードと林道の比率が高いとのこと。

私は累積標高からシングルトラックが多いと勝手に思い込んでいた。そのため、このレースに向けたトレーニングも走れないようなコースでのトレーニングを主としていた。

やっちまったぁ笑い泣き

 

5:43同じ宿だったM村兄弟と同じグループのまま12km地点W1旧古屋敷小学校跡へ。

トイレだけ済ませて、すぐに出発。M村兄弟は序盤突っ込みすぎたせいか、だいぶ疲労している様子。

 

7:00、22km地点A1不二野峠。たけさんまんじゅうだけをいただき、出発。ヘッデンを収納し、銚子笠山頂を目指す。

 


7:56登ったなぁという充実感に満たされつつ、銚子笠山頂(1489m)。

寒い中、スタッフさんがピークに。ここからは稜線上のご機嫌なトレイル。

標高が高いため、残雪もチラホラ。枯れた草がトレイルの踏み跡を不明瞭にしている。



追い抜いていったランナーが迷っているようだ。そこでは私にはルートが見えていたので、迷わず先に進むも、負けじとついてきて、先に行ってしまった。


オフィシャル写真

8:11、28km地点白鳥山登山道。スルー。

稜線上ということで、風も強く、時折寒さを感じたので、シェルを羽織り、体温調節。

 

10:07石楠山東峰山頂(1450m)。

このあたりから、島根のN野くんと行動を共にすることになる。聞けば、自身初の100マイルレース。このペースはフィニッシュタイムが27時間ぐらい(私の設定)と伝える。なんでも、私をサポートしてくださっているYOSHIさんのブログ(アスリートな薬剤師のリトリートブログ)のフォロワーさんだとか。私も時々、(お恥ずかしながら)師匠として登場させていただいているので、知っていただいているようだ。気恥ずかしくも、師匠ですか、光栄ですといっていただき、こちらこそありがとうございますという状況。


一緒に走らせてもらって気づいたが、脚質的には下りを得意とされているようにお見受けした。

下りで離され、登りで追いつくという展開。とはいえ、トータルでは同じぐらいのペース進行。


私が使用しているものと同じポール(ストック)をお安く手に入れることができたという話だったが、使ったことがないので、今回のレースには持参していないらしい。

 

10:50高塚山山頂(1508m)。コースの最高点か!?



11:38、43km地点A2高塚山登山口。鹿肉を使ったジビエバーガー、コンソメスープ、コカ・コーラをいただく。9分の休憩。

 

A2を過ぎてすぐに崩落箇所があり、ロープを使いながら高まく。気持ちだけトレイルからのロード。走ろうと思えば走れるぐらいの勾配のロード区間だが、脚を温存するため、N野くんも同意したので一緒に歩くことに。



しばらくすると、アスファルトが波打ち、めくれあがっている区間に。ロード上には割と大き目の石が点在していたので、ここを雨水が川のように流れたんだろうなぁと推測できるが、コレは酷い。自然の驚異を目の当たりにする。

このあたりは、N野くんと楽しく会話を交わしながら進んだこと以外、記憶が薄い。

 



12:42、52km地点W3空舎線。確か、アクエリアスを2杯いただいたような。

 

林道からロード。登り以外は走ることに。キロ6分までかかっていないペース。とはいえ、序盤での長いロードの登りで若干頑張った疲労は隠せない。どうも、調子が上がらない。すでに脚筋には鈍い痛みも。

いつもなら遅くても30kmまでには身体が動き始めるのだが。

 

ところが、ここを過ぎて、スーッと脚の痛みが抜け、身体が動き出す。

コレ、コレ、この感覚キラキラしんどくても復活するのが100マイルレースの醍醐味。

 

下梶原川沿いの県道161号から川辺川沿いの国道445号を進む。

ここで、流木がパンパンに詰まった橋梁を目にする。

今は穏やかに谷底を流れている川の水位が、あそこまで上がったのかと思うと恐怖すら覚えた叫び



川辺川を渡り、県道253号へ。この橋の高度感はなかなか。

橋の上の歩道上には一部がガラス張りになって、川底をのぞくことができる。さらに高度感を感じることができる。吹きつける風も強く、それをさらに煽る。

チームドラゴンというステッカーを貼ったハイエースから声援をいただく。

 

14:11、66km地点A3高野体育館。ドロップバックポイント。INNERFACT首藤さんがスタッフ。

知ったお顔を拝見するだけで元気をいただけるアップ

ドロップバックから行動食のジェルを補充し、スーパーヴァーム顆粒を摂取。エイドでは、柚子味噌おにぐり、ニラ味噌おにぎり、だご汁をいただく。

食後にトイレに寄ろうと思い、あらかじめシューズとソックスを脱いで、足裏を乾かす。

BUFFと手拭いを交換。コカ・コーラも500mlのうち半分ほどを摂取。最後にトイレに寄り、N野くんに声をかけ、ちょいと先に出発。

 

ここからA4まではIBUKI端末の充電が義務付けられているため、モバイルバッテリ―につなぎ、ザックの上部に収納。23分の休憩。ここで丹羽さんに追いつかれる。

 

まずはロードの平地からの九十九折のロードへ。すぐにN野くんも追いつくも、登りは苦手なようで、各々のペースで行くことに。途中で先行していたランナーを追い抜くも、そのランナーは大分脚にきているようだった。

 

ロードの登りは歩きだったので、タイムチャートとの乖離が気になった。

16:15、77km地点W4仰烏帽子(のけえぼし)登山口。ここでは若干巻いているようだ。ここでも、アクエリアスを2杯いただく。

 

林道からトレイル。部分的に水分を含んだトレイルがスリッピーなところもある。

ピークまでの間にはフクジュソウ黄色い花の群生地があり、ロープで保護されていた。にもかかわらず、トレイルのど真ん中に何輪か咲いていた。

風さえなければ、陽もあたりサイコーの山日和だ晴れ



17:09仰烏帽子山山頂(1302m)。あまりの眺望のよさに足を止め、動画を撮る。

と、ここで丹羽さん、矢野さん、女子の首位攻防戦を目の当たりに。

せっかくなので、後ろについていかせてもらう。丹羽さんの後を矢野さんが追っている展開だが、矢野さんの呼吸は大分辛そうだった。

 


シングルトラックから林道へ。丹羽さんが一瞬バランスを崩して、コケた瞬間に矢野さんが前に出る。

丹羽さんは焦ることもなく、ゆっくり立ち上がり、体制を整え、走り始める。

この頃、N野くんも追いつき、再び一緒に。地元のランナーさんとも一緒になり、迂回して長くなったコースについてお話しする。この部分を試走済みとか。

 

17:25、85km地点W5宇那川林道。リポビタンDのゼリー、バナナをいただく。

明るいうちに次のエイドまで行って、ヘッデンを準備したかったが、無理なので、林道の途中でヘッデンを装着。2日目の夜星空、いや夜は1日目か。スタートが4時だったので、2日目夜と勘違いする。

 

19:46、100km地点A4屋形多目的集会施設。コカ・コーラ、リポビタンDゼリーをいただく。

IBUKI端末の充電を終え、スマートフォンスマホを充電。5分の休憩。

 

22:26、113km地点W6白岩山。アクエリアス2杯摂取。

 

【3月6日()】

0:55、123km地点A5坂本山江線境界。うどんをいただく。7分の休憩。

 

夜間は歩行と決めていたので、ひたすら歩く。夜間の場合、私のペースなら、走っても歩いても一緒なので、ロードも歩く。

 

2:41、130km地点W7三坂林道。アクエリアス2杯摂取。

ロードの途中で、ヘッデンのバッテリーが切れかけているサインの点滅が。

ザックに収納している同じ型式の予備のヘッデンを装着。

追い抜かれて遠ざかっていくランナーの後ろ姿を見るのは堪えるが、今は我慢だ。

 

4:46、140km地点A6田上社会教育センター。

GPSウォッチはバッテリー切れえーん

コースの不明瞭なところはスマートフォンのジオグラフィカで確認。

A5でチームドラゴンの方に、このA6のスタッフはチームドラゴンで固めていて、カレーはシェフの方が作ってくださっているという情報をいただいた。迷わず、カレーをいただく。

先行していたランナーも休んでした。そのうちのひとりがポトフをいただいていた。ちょっと前に私を追い抜いて行ったランナーだ。話しかけても、あまり反応がなく。。。

私はトイレに立つ。トイレから戻ると、N野くんも追いついた。どうも夜間の寒さのせいで胃腸がやられたようで、食べられないようだ。

夜明けまでは全歩行でいくから、追いついてきて、追い越してねと告げ、先に出発。私よりも先に3人のランナーがこのエイドを出発していた。

エイドでスタッフの方が、これからのコースについて詳しく説明してくださったが、さすがに24時間以上も起きっぱなしなので、内容が頭に入ってこない。18分の休憩。

 

再びロードを進む。傾斜のあるロードを登り、トレイルに入るのかと思いきや、ロードで下る。

再び平地から、天文台の方に登るようだ。と、そのうちトレイルへ。

若干荒れた路面を九十九折に登る。徐々に夜も白み始める。

林道からは海が望める波



八竜山自然公園付近のトレイルから下る。

ロープも設置され、なかなかの斜度。

この辺りから右膝に違和感が出る。かつてレースで関節の痛みに苦しんだことがないので、焦る💦

幸いにもポールがあるため、なるべく負担がかからないように下る。

 

下りきると一瞬ロードに。

あれっ!?見たことがあるようなランナーが、コースではない方からやってきて、コースに復帰した。

追いついたら、指摘してあげないと。

再びすぐトレイルに入り、登る。ひたすら登る。ペースは上がらない。3段の棚状になっている。ロープも設置されている。スタッフにあと1kmぐらいと教えてもらう。

知ったようなランナーには追いつけず、ついには見失う(幻覚だったのか)。

7:38高岳山頂(361.4m)、スタッフさんがいわれていたようにパンチの効いた山だった。



ピークにるスタッフから、あとは下りといわれたような気がするが。

この辺りで、100kmのスイーパーと最後尾のランナーに遭遇。

正面には小高いピークが見える。

そこからは下ってロードのはず。

 

ロードに出ると、前方に100kmのランナーが。声をかけて追い抜く。

と、カメラマンが目前に。颯爽とポーズを決めるキラキラ

カメラを降ろした顔を見れば、ワカこと若岡拓也さん。

高速沿いの側道をしばらく走る。

 

先行する100kmのランナーを拾いつつ、球磨川沿いの道へ。

アスファルトをちょいと走って、堤防下の足にやさしい土の路面に。車両が通った跡が踏みしめられていて走りやすい。あれだけへたっていた身体が不思議と動く。

 

8:09、157km地点A7球磨川河川敷スポーツ公園。最後のエイド。

そこで、先行していた10位と思われるランナーがゆっくり休憩していたので、「オレは摂取す」ゼリーだけいただき、即座に出発。

前のエイドでは9位ぐらいで入ったが、先に3名が出発していたので、その時点でもう10位以内の順位はないなぁと半ばあきらめ、夕方までにはフィニッシュしたいなぁと考えていた。

しかし、先に出た1名はマーシャルだったと気づき、前のエイドでの休憩を少なめにしておけば・・・と若干後悔。

それでも、もしもがあるかもしれないから走ることにする。ペースはほどほどのキロ6分前後。

この辺でジュンコさんが、車から降りてきて、フィニッシュ地点で待っているからと。

ジュンコさん撮影


100kmのランナーを次々に声をかけながら、追い抜いていく。

防潮堤からロードに。河口付近、球磨川の終点、フィナーレ。

 


見知ったランナーらしき姿があったので、横に並び、H井兄さんと確認し、声をかける。

初めての100kmのトレイルレースの洗礼を受けている様子。表情は明るかったので、イケそう。

「行くよ!!」とちと煽って、先に。

 

徐々に歩きたい衝動にかられつつ、こらえる。100kmのランナーは結構歩いていたので、その中、ひとり走り続けるのは正直しんどい。海沿いのロードが工事中のため、迂回して、砂利道を進む。

 

KRTの幟も見えてきた。あと5kmという表示でもあるのかな!?いや、ないガーン

砂利道を越え、再びアスファルトのロードへ。

さらにランナーさんが増えてきた。声をかけながら、追い抜く。

100マイルを走ってきたことに気づき、称賛の声援を送ってもらう。素直に喜ぶ

 

交通整理の警備員さんが「あと1kmちょっとです」と教えてくれる。

よしよし。目にしたようなフィニッシュ地点の風景が眼前に広がり、フィニッシュダッシュ

 

河川敷での予告通り、ジュンコさんと友人が迎えてくれ、写真も撮ってくれた。

大会に携わってくださったみなさんに感謝の念でいっぱいだ。

ありがとう。

ジュンコさん撮影


【結果】

29:39:51 総合10位(男子8位)