DEBILorANGEL
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★奔放★

直人はかなりスロットが好きだった。
直人はタメだったけど自分で働いてるからお金はある程度あった。


でもスロットで負けるのがリアはすごい嫌だった。


だってリアに使うお金が減るから。

直人のお金はリアのお金。
そんな考えだった。





ある日リアは
《次スロット負けたらリア欲しいカバンあるから買って!》

意味わかんない事を言った。





当然、勝つ日もあれば負ける日もある。


案の定、直人は数日後スロットに負けた。





負けたほぉが嬉しかった。

だってカバンが手に入るんだもん。





次の日、すぐに買い物に直人と出掛けた。


とりあえず欲しかったウ゛ィトンのカバン買ってもらった♪



直人が
《俺も何か服欲しいから買いに行ってイィ?》
って言った。


もちろんオッケーした。





直人は上下コーディネートで服を買った。


それをイィ事にリアは、
《直人も服買ったんならリアも上下欲しい。ズルイぢゃん。》





ちょっと可愛く言えば買ってくれるってわかってた。


案の定買ってもらった。



しかもリアはいっぱい。







女って得だよね。
得に可愛い女の子って。






直人は何の疑いもなくリアにいっぱいお金を使ってくれた。











夜遅くまで直人の地元で遊んで帰る時もリアの家の近くまで送らせた。


片道2時間ぐらいかかる道のり。


意味もなく電車とバスだけで。


一人で帰るのつまらないんだもん。


リアの家まで着けば直人なんて用なしだった。


バスがなくなろうが電車がなくなろうが関係なかった。





そんな日々が続けると直人がリアを送るのに文句を言い始めるようになった。


リアは文句言われるのもわかりきってた。



すかさず
《こんな夜中に一人で帰って何かあったら責任とってくれるの?》



ここまで言われちゃ男は何も言えないよね。










ある日、直人は
《俺、単車の免許とりに行ってくる。そしたらリアの送り迎えできるぢゃん。》



ラッキーだった。

今までは送りだけだったけど今度は迎えも来る。



この頃にはかなりのワガママになってた。


直人の家に行く時、一人で電車に乗って直人の地元の駅に近づくとこんなメールをした。



《もうすぐ駅着くから駅まで迎えに来て。チャリと原付はイヤだから考えて行動して。》










リアが期待した答えは
《タクシー》









もちろん直人も駅まで歩いて来てリアと一緒にタクシーに乗り込む。
こんな事が日常茶飯事だった。

ワンメータの距離を。。










この頃リアは学校にはほぼ遅刻して行ってた。


でも友達が大好きだったからあんまり休む事はなかった。



この頃は体育祭も近づいていて、学校は毎日のように練習だった。

リア達一年生は毎年恒例の変なダンスを踊らなきゃいけなかった。
しかもこのダンスは一年生全員参加。

本当にこのダンスはダサイ。


リアはいつも練習は体調不良って事で見学してた。


みんな必死に踊ってた。



何回か練習に参加したケドやっぱダサイ。
しかも恥ずかしい。


リアは体育祭に出る種目はひとつもなかったしやる気もなかった。





当日、どぉしてもあのダンスは踊りたくなかったからミキとあのダンスが終わってから体育祭に行く事にした。


体育祭に遅刻って形で。




ブラブラ、ミキと駅周辺で時間を潰し体育祭の会場に向かった。



運悪く、体育祭の会場の門のところで担任の先生に二人で来るところがバレてしまった。



とっさに、
《たまたま、駅で会ったからミキと一緒に来た。》


そんな見えすいた嘘が通るわけがなかった。



その場は何とかなったケド後に最悪な事態になるとは思わなかったんだよね。




とりあえず、ミキと体育祭会場に入ってたくさん写真を撮った。


いろんな人のところに遊びに行って体育祭どころではなかった。





そんなのこんなんで無事、体育祭が終わるとクラスの打ち上げに行く事にした。






打ち上げっていってもあんまり人数集まらなくて身内飲みって感じだった。



バカみたいに騒いですごい楽しかった。


最悪な事が待ってるって言うのにね。












★Duty
誰もが探して
欲しがっているもの
「それ」はいつかの
未来にあると
僕も皆も
思い込んでいるよね
なのにねまさか
過去にあるだなんて
一体どれ程の人間
気付けるだろう
予想もつかない

確かにひとつの時代が
終わるのを
僕はこの目で見たよ
だけど次が
自分の番だって事は
知りたくなかったんだ

☆笑っていたい☆

16歳になったリアは何ひとつ変わらなかった。


同じような事の繰り返し。



ただ笑っていたかった。










直人から連絡あった。











《プレゼント渡したい》
って。




あ-本当に買ったんだ。


内心楽しかった。



自分の思い通りに動く。



バカだなぁって思いながら。




とりあえず直人の地元まで取りに行った。




やっぱりウ゛ィトンの財布だった。



ラッキーなんて思いながら、とりあえず飲み行く事にした。



麻美と翔太もいて誕生日を祝ってくれた。


楽しかった。

別に楽しければ何でもよかった。みんな笑ってればよかった。


その日は終電もなくなったし4人で朝まで遊んだ。






これをきっかけにまた直人達の地元によく遊びに行くよぉになった。


和宏とはまだ気まずいけど、だんだんと話すようにもなっていった。



週末はほとんど直人達の地元に行ってた。


みんなでカラオケ行ったり飲み行ったり…
色んな事をした。
みんなといたから楽しかった。











ある日、案の定直人から告られた。


まぁいっかと思いながらオッケーした。
別に直人の事好きでも嫌いでもなかったから。


麻美ともかなり仲良くなったし、みんなで遊べればよかった。



その日も4人で遊んで終電もなくなったし、みんなで翔太の家に行った。


とりあえず眠くなってきた事だしゴロゴロ横になってた。
電気消してみんな寝てると横から直人が胸触ってきた。


ウザイなぁって思いながらかわした。





童貞のくせに。

なんて思いながら拒否っといた。

直人とはやる気になれなかった。多分まだ好きじゃないから。






直人と付き合っても何ひとつ変わった事はなかった。


前みたいにみんなで遊んでた。




直人は何でもリアの言う事を聞いてくれた。


どんどん、ワガママになっていった。



ワガママを聞く=愛されてる。

そんな勝手な方程式が出来上がってきた。

自分の思い通りになれば何でもよかった。













★Pride 「君のその自由が眩しすぎる」
と言う少女に
「存在する意味すら見つけられなくても?」
と答えた

人間がもしないものばかりを
ねだる生き物だとしたら
あぁ僕達が本当に欲しい物は
一体何だろう

それからの少女はただひたすらにもがいたあげく
込み上げる虚しさに気付いた時
新たな発見を

僕達はいつも夢を見る
事で明日への扉開く
あぁこの世界に確かな物など
ない事を知ってても

きっとあるまだ見ぬ場所には
僕達を待つ花が
飽きる事に慣れて
加速してしまうその前に

あぁそこがもしこの世の果てでも他人が無駄だと笑っても
共に行こう諦めるよりも
恐い事などないのだから

★不安定★

楽しい夏休みも終わりまた学校になった。


一生、夏休みだったらイィのに。


遊んでばっかだったなぁ。



彼氏なんかいなくたって友達がいるだけで楽しかった。


彼氏は欲しかったけどね。




怖かった。



また愛してる人がいなくなるのが。


もう悲しみたくない。



だけど誰かに愛されたい。



誰かに必要とされたい。









変わらない学校生活が始まった。


学校はあんまり行かなくなっていった。


遅刻、欠席当たり前だった。









ついにママが切れた。



リアの誕生日1日前に。









いつものように家でママと喧嘩になった。


ママはいつも以上にキレてた。

正直怖かった。


今日のキレかたは尋常じゃなかった。



リアも反抗した。


喧嘩はエスカレートしてった。

お酒が入ってたママはおかしな目をしてた。



《あんたを殺してママも死ぬ》


何回も殴られた。


必死で抵抗して泣きながらリアは部屋に逃げた。



ママは追いかけてきた。



突然、包丁を持ってきた。











《リア明日、誕生日なのに死ぬんだ。16歳になれないんだ》




ふと思った。



殺される直前にいるのに思った。

悲しかった。



ママはリアの事本当に嫌いなのかも。

娘の誕生日の前日に殺すなんて…


リアの誕生日忘れちゃったんだ。



殺される悲しみよりそっちのほぉが悲しかった。




抵抗してると、弟が騒ぎを聞き付けて止めにきた。



本当に間一髪だった。



この時どれほど弟に感謝したか。感謝してもしきれなかった。




ママは冷静さを取り戻しリアの部屋を後にした。



一人取り残されたリアは泣いた。

自分の親に殺されかけた。


しかも誕生日の前日に。



よくわかんなくなってきた。

リアは何がしたいのか。



こんなにママを追い詰めてたんだってわかった。





この時初めてママの気持ちを知った。



パパが家にお金を入れてない事。
ママが全然リアの学費から何から払ってくれてた事。

生活の全てはママが払ってる事










それでもリアは正直ママが嫌いになった。


嫌いっていうか何ていうか…



まだリアは子どもだった。


愛されたかった。



でも反発してた。



自分でも矛盾してるのはわかってた。




でも感情の起伏が激しかった。















リアの誕生日当日。





ぶっちゃけ予定なし。


彼氏もいないし。



昼ぐらいにかれんから連絡があった。


《誕生日だしカラオケでも行こう》



とりあえず二人でカラオケに行った。


無難に歌った。

くだらない話しをした。

笑ってた。


昨日の事が嘘かのように。



まるで昨日の事は夢だったんじゃないかって思った。




あんなに悲しかったのに今はすごく楽しい。


あんまり深く考えたくなかった。


今が楽しければ何よりよかった。






盛り上がってきた事だし飲みに行く事にした。


居酒屋で飲んだ。

お酒があんまり強くないリアはカクテルをずっと飲んだ。


お酒の味なんてぶっちゃけわかんなかった。


ただ飲んでる場が好きだった。



賑やかな場所が好き。


誰かがそばにいる気がするから。

みんな笑ってるから。


この頃はカシスオレンジが大好きだった。

キレイな色で飲んだら甘くて、混ぜるとマーブルがキレイだった。

赤紫になったカシスオレンジをちょびっとずつ飲む。



酔ってきたかも。


何もかもよかった。


わけわからない。












突然、リアの携帯が鳴った。










“直人”




微妙だなぁ-なんて思いながら電話に出た。




とりあえず
《今日リアの誕生日なんだぁ》って言うと


《ぢゃぁ何か買ってあげるよ》って言われた(^O^)v




冗談半分で









《ウ゛ィトンの財布が欲しい》
って言った。



本当に買ってくれると思わなかったから。




横でかれんが爆笑してた。


またリアの男遊びが始まったよ。みたいな顔して。




それからかれんと朝まで飲んだ。




ほとんど最後のほぉは記憶がない。

ただ楽しかった。



記憶なんていらない。


楽しい記憶だけでいい。

















★SEASONS
今年もひとつ
季節が巡って
思い出はまた
遠くなった

曖昧だった
夢と現実の
境界線は
濃くなった

それでもいつか
君に話した
夢に嘘は
ひとつもなかった

今日がとても
楽しいと
明日もきっと
楽しくて
そんな日々が
続いてく
そう思っていた
あの頃

繰り返してく
毎日に少し
物足りなさを
感じながら

不自然な時代の
せいだよと
先回りして
諦めていた

今日がとても
悲しくて
明日もしも
泣いていても
そんな日々も
あったよと
笑える日が
来るだろう

幾度巡り
巡りゆく
限りある
時の中に
僕らは今
生きていて
そして何を
見つけるだろう
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