はじめは怒り心頭。
次第に諦観。
そして最後は悲しみに昇華した顧客体験です。
先日、ネットではない某証券のMMFの米ドルをネット証券に移そうと決心。
ただ、この(ネットではない)証券会社に登録しているドルの払い出し口座はメガバンクM。(考えてみると日本のメガバンクは全部Mだな・・・)
本当は、ネット証券との連携が良いいまどきの銀行に直接送金したいけれど、某証券のドルの払い出し口座変更手続きがこれまた 紙 ベースで果てしない時間がかかるので、あきらめて登録済の口座で。
こうしてメガバンクMに送金しました。
さて、今度はメガバンクMからいまどきの銀行へのドル送金手続き開始。
11:15 証券会社のドルが無くなっているのを確認してから、わたくしの口座があるメガバンクM 東京中央支店のコールセンターに一本目の電話を入れました。
結論から言うと、この時から手続きに必要な書類や費用などを調べるのに4時間。
全部で6名の担当をたらいまわしにされました。
それぞれの担当者の弁は、「担当ではないので」
どうやら、「外貨受け入れ」「外貨送金」「為替」など担当が細分化されていて、その上にマネロンチェックなどもあってひとりでは答えられない、ということらしい。ドル というだけでアレルギー反応。
(貿易でしか生きて行けない)日本人なのに、「外為」に弱いとは・・・
まるで、ドル以外の通貨を知らないアメリカ人。
会話の途上で
(長く使っていなかった)睡眠口座に入る外貨は場合によっては円に転換させていただく可能性がございます
と言われ、
はいっ!? ドルの口座はたしかに使ってなかったけど、円の口座はちょくちょく使ってますよ!
銀行さんにそんなことする権利ないですよね!!
はい。私にはわかりかねますので担当の者からあらためてお電話差し上げます。
・・・・・・
こんな調子のうんざりするやりとりで4時間を棒に振った顧客の身にもなってくれ。
しかも、もし強制的に円転するときの為替は? ときくと
公示レートマイナス1円です。ですので本日ですと 154.25ドルです。
あー、だめだこりゃ。為替レートも正しく言えない。
ここで諦観。
すったもんだして、場合によってはクレームだな、と思いましたが、なんとか強制円転は免れました。
とどめは、さんざん手続きのプロトコルを確認した挙句、結局
最寄りの支店では 睡眠口座解除 の手続きしかできない。
なので送金については次に近い支店をご案内します。
と言ったのに、
その支店では外為が2週間予約でいっぱいなのでやっぱり大手町まで来てください。今日はもう間に合わないので来週
と宣った時、怒りは悲しみに昇華しました。
電話をかけたのが2回。かかって来たのは10回。
やりたかったのは、国内の自分の口座からドルを受け取って、そのドルを国内の別の銀行の自分の口座に送金する。これだけ。
相手がAIなら1分で済んだこと。
米銀大手、JPモルガンの昨年の純利益は約9兆円。
日本で一番稼いでいるトヨタの倍以上。
このメガバンクの純利益は数千億円。メガとかいいながらアメリカの中堅地銀クラス。
日本中がこんな具合で回っているとすると、問題は少子化だけではなさそうです