資産運用じゃなくて、あえての資産形成。
人生あがりが見えたシニア世代。
仕事があれば働き、あとは年金とコツコツ貯めた蓄えを取り崩しながら面白おかしく(ピンピンコロリで)天寿を全うしたい。
だから、退職金などの虎の子は大事に運用。
そうね、預金か債券、でなければ低リスクの投資信託。
間違っても、アブナイ金融商品には手を出さない。
しかし、日本が一番いい時代に働き盛りを過ごしたこの世代の保有する金融資産は実に全体の6割を超えます。
その半分以上が現預金に滞留。
日経新聞 個人金融資産2000兆円時代 30年で倍増も米の背中遠く: 日本経済新聞 (nikkei.com)より
結果、30年もかけてたったの2倍にしか殖えなかったのです。
その間、アメリカ人の金融資産は6.7倍になりました。
なぜって、預貯金以外に投資したから・・・ 特に株。
日経新聞 家計「2000兆円」見える化 スマホで預金・投信一覧: 日本経済新聞 (nikkei.com)より
いえ、日本で同じことしても日本株や日本の債券ではこうはならなかったですけどね。
この先、今の為替水準が続いて(あるいはさらに円安に振れて)、物価高が恒常的になれば、年金では暮らせなくなるかもしれなません。
暮らせても、思い描いていた生活水準の半分ぐらい。
だからといって、シニアの働き口はそうそう見つからない。
ならばここは、守りの姿勢から脱却し、若い世代を見習って、資産形成に精進するしかありません。
今の20代から40代は、積み立てで外国株に投資してる人が相当数いるそうです。
毎月一定額を外国の株価指数のETFや投信に投資して、コツコツと資産形成。
ビンボー国ニッポンで、自分たちには年金が下りないと早々と悟った賢い人たち。
多いとは言えない給料の中から老人の年金を払うための原資を提供しつつ、我が身の老後を守る準備。
涙なしには語れません
こんなニッポンに誰がした!
はい、(私たち)シニア世代です。
ニッポンをこんなにしておいて、あとは世の中のお荷物になるだけ。
そんなお荷物の私たちにも、ひとつだけできることがあります。
それは、資産形成。
幸か不幸か、思いのほか人生は長く、死ぬまでに20年以上。
60代でも、70代でも遅くはありません。
余資(←あくまで余資)を、外貨、できれば外国株で運用。
自分が働けなくてもおカネに働いてもらえば、投資を実行して20年あれば、資産は5倍ぐらいになるかもしれません(←ならない場合もたくさんあります)。
そのおカネを気持ちよく使い、それでも余ったら子供たちに残し、なお余るお金を税金として国に献上する。
あるいは、国のエージェンシー機能に疑義があれば、自分が信頼できる組織・機関に寄付する。
こうして、沈むニッポンになけなしの貢献をして今生を終えよう。
シニア層がこんな風に思ったら、かなり顕著におカネの流れが変わります。
生きてる間にアメリカ主導の資本主義が終わらないと思うなら、アメリカですね、投資先は。
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上記、個人の偏った考えです。
くれぐれも、投資はご自身の判断で。
荒れ狂う世界情勢下、タイミングにも慎重に。