ウサギ(仮称 高3娘)宛に届いた1通の封書。
どこかの塾からかと思ったが、よく見ると差出人が「防衛省」。
・・・
中身は高校生の進路の選択肢のひとつとして「自衛隊」「防衛大学」「防衛医大」がありますよ、というご案内。
へ~ 防衛省もやるな~。
でも、ちょっと違和感。(これを高3のいる全家庭に送ってるのか)
右翼的、とネットで叩かれるのを覚悟でやってるな、とも感じる。
検索すると案の定、過去に(SNSなどで)物議を醸したらしく、衆議院のウェブサイトに格納された質問書には下記のようなフレーズがある。
「このダイレクトメールは、毎年全国の自衛隊地方協力本部から発送されているものであり、平成二十七年三月卒業予定の高校生を対象とする文書募集の解禁日が七月一日であったため、たまたま閣議決定とタイミングが重なったのであったが、「赤紙が来た」との表現が代表しているように、得も言われぬ不安と不気味さを感じた子どもや保護者も多かったと思われる・・・」
ま、いかにもそういう声が出そうなダイレクトメールではあります。
平和ボケの日本人は「国防」に過度なアレルギー反応を示す国民。
でも、戦争を放棄したはずの日本の国防費は世界で9位。
(東京新聞webより)
積極的な軍事政策をとる英国とほぼ並ぶ規模。
自衛隊には、紛争地域に機動的に軍を派遣する英国のような派手さはないけれど、お金の上ではそれと同等の軍事費を拠出している。
戦争を放棄して、祖国の防衛はアメリカ頼み。
そのためにアメリカの駐留費負担やアメリカからの武器購入という形で経済的な負担をしているという図式。
その額は 駐留費の一部負担(おもいやり予算)が約2000億円、武器購入額が年間4000~7000億円。
1機当たり約150億円の日本向けF-35A(写真:ロッキード・マーチン社)
1機当たり約100億円の日本向けV-22オスプレイ(写真:ベル・ボーイング)
この、おもいやり予算(←ヘンな名前)と武器購入費だけでも、軍事費の総額476億ドル(約5.2兆円)の12~17%。
それに米軍駐留のために沖縄に投じている巨額の資金などをいれると上記の比ではないらしい。
これが安いのか、高いのか、素人にはわからない。
次元の違う話で恐縮ですが、こんなに気前よく武器を買いまくる一方で、大学や教育の現場がやせ細り続けているのは平気なのでしょうか?
一つ言えるのは、この先もアメリカが「世界の警察」でいてくれるか/いられるかは不明ということ。
この頃の米中情勢、香港、台湾、そして北朝鮮の具合なんかを見ると「赤紙が来た」が冗談じゃなくなる日もありそうで怖い。
海上自衛隊の「宇宙戦艦ヤマト」・・・こうして聞くと軍歌ですね