月9ドラマ「君が心をくれたから」も昨日終わってしまいました。赤い傘の主人公が長崎バスに乗り込んだ所。赤い傘はドラマを通じて常に重要な意味を持っていました。
前回の「ロケ地めぐり①」で4か所を紹介しましたが、今回はあと6所か所をめぐりました。
5)黒い傘を差した案内人が雨の中、階段を降りてくるシーン。
このシーンは国宝の大浦天主堂での撮影でした。ここは明治になる前に建てられ、潜伏キリシタンが信仰を続けていたことを打ち明けた信徒発見の場所です。
6)電話で聞こえた讃美歌を手掛かりに恋人を見つける主人公。
このシーンは二十六聖人殉教地と聖フィリッポ教会の前でのシーンでした。夜の撮影が多くて分かりにくかったですね。
壁には京都から連行され、この西坂の地で処刑された聖人たち一人ひとりのレリーフ像が飾られています。
7)主人公が浮かない表情で坂道を下っているところ。
ここは大浦天主堂の裏通りの祈念坂です。表通りと違い、人も少なく静かで、遠藤周作が「沈黙」などの小説を執筆するために長崎に滞在中、よく訪れた事で有名な坂です。
石畳の坂からは大浦天主堂の尖塔、大浦教会、長崎港、水辺の森公園、旭大橋、浦上川などが見渡せ、多くの映画などの撮影場所となっています。
8)恋の願い事を恋ランタンに書いて吊るそうとする二人。
ここは日本で唯一の本格的な中国様式の霊廟である孔子廟で、ランタンフェスティバルの時は多くのランタンと人々で賑わいます。
ここではランタンフェスティバルに限らず、年中、変面ショーが行われています。同じ人物の顔が一瞬で赤、青、肌色などに変わります。
9)雨の中、主人公の幸せへの道を探す案内人。途中で雨が止んだのでホースの水をかけながら撮影したとの苦労話あり。
ここは長崎の黄檗宗のお寺の1つで、日本文化に様々な影響を与えた隠元禅師が最初に登地された興福寺。私はランフェスの他、紫陽花の撮影でよく訪れます。
ランタンフェスティバルの中でも重要な寺院で、媽祖様が長崎逗留の間、お休みになる所で媽祖行列の到着地です。
10)最後は入院中の母親を見舞いに行って、島々が浮かんでいる湾を眺める3人。
ここは長崎から車で1時間以上離れた佐世保にある西海国立公園の九十九島です。湾には大小208の島々が点在しており、その密度は日本一だそうです。
「世界で最も美しい湾クラブ」の1つに選ばれた美しい所で、遊覧船によるクルージングが人気です。私も昨年秋に白い船体が美しいパールシークイーンで島の間をめぐりました。
死んだ恋人が生前作っていた赤い傘の花火をみつめている終盤のシーンが印象的でした。お互い水辺の森公園での約束を果たしてドラマは終わりました。
ドラマは昨日で終わりましたが、色んな場所に撮影の爪痕を残してくれました。私は3日前に伊王島に行ったのですが、伊王島でのドライブの時やその帰りの出島ワーフで夕食を食べた時に「ここではあのシーンが撮られたんだな」と思い出していました。このブログでは11か所だけを紹介しましたが、これからも、様々な場所を訪れる時にきっと思い出すことでしょう。ドラマの中ではありますが、思い出のシーンを多く残してくれてありがとうございました。