唐寺の四福寺のうちの残りの三福寺を訪ねました。まずは南京寺とも呼ばれた興福寺で、前回の崇福寺と同じ朱塗りが特徴です。
江戸時代初期に中国福建省から招かれた隠元和尚は寺の様式、正月の風習、書道、茶道、料理法などを持参し、日本社会に多大な影響を及ぼしています。インゲン豆が有名です。
この興福寺は日本最古の黄檗宗の唐寺で大雄宝殿(本堂)は国の重要文化財です。新しい物・文化がこの寺から全国へ広まって行きました。
ここにも立派な媽祖(まそ)堂があり、2月5日から始まるランタンフェスティバルでは航海安全の女神の媽祖行列が来ることになっています。
次に唐寺の中で最も大きな寺院だった福済寺。長崎港を見下ろす大伽藍は荘厳で、アメリカ大統領が訪問するなど国際親善の場でもありました。
しかしながら国宝だった建物は原爆ですべて焼失し、現在は建て替えられた大雄宝殿と巨大な観音像が建っています。
最後は聖福寺ですが、前の三福寺とは建立の経緯も様式も異なっていますが黄檗宗の唐寺です。山門は唐風よりも和風を基調とした建築で朱塗りではありません。
ここは坂本龍馬の船と紀州藩の船が衝突した「いろは丸事件」の談判が行われた場所でもあり、国の重文です。しかし老朽化が目立ち、修復の準備中です。
中には鎖国政策により、15歳でジャカルタに追放された混血児の「じゃがたらお春」を哀れんだ歌碑があります。他にも歴史的価値のあるものが多く残っていますし、映画「解夏」の舞台にもなりました。
齋藤茂吉が詠んだ「長崎の昼しずかなる唐寺や思いいづれば・・・」のように、長崎に唐寺は無くてはならないものです。2月5日から始まるランタンフェスティバルも唐寺と大いに関係があります。
これは、昨年の写真で、町中のものですが今年は唐寺にも行って見ようかと考えています。もうすぐです。









