オヤジギャグもリスクヘッジです! | 小さい会社にしかできない労務管理のことを話そう

小さい会社にしかできない労務管理のことを話そう

労働エッセイストの松井一恵です。小さい会社には小さい会社にしかできない労務管理の方法があります。
丸17年社会保険労務士として生きてきて、みんなに知ってほしいこと、未来に残したいことを書き残そうと思います。

私たちは退職者が出た際に離職票を作成します。

作成時には、離職理由を確認するために退職届の写しをお預かりします。

ある社長さん、

「最近は退職届も、突然LINEですねん」

と画面プリントを送ってくださいました。

「ほんまに情もへったくれもありませんわ。大事なことは会っていうのが普通と違いますか(  ̄っ ̄)」

とおっしゃるので、

「けど、我々だって採用はLINEバイトだったりしますしね、不採用通知だってメール一本で、一方的じゃないですか」

と応えると、

「そういうもんですかね・・・言いにくいことほど、直接言うのが筋と思います(-""-;)」

 

誠にその通り。ところが、

労働関係でもめてる案件に入ると、何回言ってるかわからないこの言葉。

「それ、相手に言いましたか?」

たいてい返ってくるこの言葉。

「いえ、直接は話してないですけど・・・

直接言ってないのに、話がかみ合わないのって、当たり前ですよね。

そして、次に言います。

「でも、いまさら会っても話し合いにならないです」

誠にその通り。それもう、答えですよ。

「いまさら」ってなる前に、つまり、もめ事が起こる前に、

「会って話しとく」のが重要なんです。

メールがあろうとLINEがあろうと、普段から会って直接話しておくんです。

しょうもないことを話せないのに、もめてから重要なことを面と向かって話し合うなんて、

インターハイすっとばして、オリンピックに出るぐらい無理があります。

会議で顔を見るとき、

朝礼で顔を合わすとき、

朝、挨拶をするとき、

一言声かけしましょうよ。

「先週のあれ、どうなってんの?」

「そろそろ、忘年会だったっけ?」

「雨降ってるな、電車こんでたか?」

何もなかったら、

「そのコピー、A4でえーよんΨ(`∀´)Ψヶヶヶ」

でもかまいません。

日頃から声をかけていれば、大変なときに声をかけるハードルがうんと下がります。

(ま、うざがられても凹まない。戦略を持ったコミュニケーションと思いましょう!)

 

社員と社長は合わせ鏡。

社長が良いコミュニケーションを取りたいと思っている気持ちは伝わります。

オヤジギャグだって、立派な労働争議のリスクヘッジなのであります!