お話の始まり↓
しあ楽1.
途中に
読みきりシリーズとして
★なな潤や
★さと輪のお話が入ったりします
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この回のまた違うOくんサイドです
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370 しあ楽 k
ケントと凄く時間はとても穏やかだった
五人で一緒だった時間とは、また違う安心感とオレの邪魔をしない
ひとり部屋で集中すれば
知らぬまに手の届くところにサンドイッチとコーヒーがあり
油の匂いに紛れ寝てしまえば毛布がかけてあった
「 おはよう 」
「 もう昼過ぎだよ体内時計大丈夫? 」
「 うっせぇ、、でも、あんま時間の感覚なくて 」
冷蔵庫からレモンの入ったガラスポットを出し、キッチンへとグラスを取りに行く
背中から温かな感触
それが抱きしめられていると気付くまでに
数秒がかかった
それほどまでに自然で心地良かったからだ
「 智は夢中になると違う世界に行っちゃうからね 」
ポットを持ったままで床へと雫が落ちるのを見ていた
「 寂しいよな、やっぱ 」
「 ううん、そんな事ないよ。君がここに居てくれればそれで良いから 」
ケントの部屋は心地良く
オレの願いを全て叶えてくれる
だれも何も言わない
グラスに水が入り、そのまま一気に流し込んだ
「 今日は気晴らしにスーパーでも行かない?少し離れた場所に大型の店が出来たんだ 」
「 そうだな行くか、ホームセンターのような物もあるかな 」
ケントは少し考えてから
オレの方を見て
「 home improvement centerかな?何を探すの? 」
ペンキや刷毛が欲しいと言えば、じゃあそこだと言ってくれた
日本からは数枚のみしか持って来ていない服を着まわしていたら、汚して全部着れなくしてしまった
「 あの・・ 」
「 ん? 」
人になにかを頼むのに慣れていなくて
少し気まずくケントを見上げる
「 もう服が無くて、その床を拭いたりもしたから 」
落とした絵の具をすぐに拭き取りたくて
自分のシャツを脱いで拭いてしまい、三枚あるうちの二枚がボロきれになった
「 知ってるよ、今日それも買えば良いからオレのを着て行けば? 」
「 良いのか? 」
他人の物をアッサリと借りてしまうなんて
どうも慣れない
「 聞くけど、反対にどうしてダメなの? 」
「 どうしてって・・、だって 」
夢中になり過ぎると何かを忘れるんだ
だから、目の前のケントのことも忘れて
オレは
「 智はさ、オレにもっと甘えなよ。知らないでしょ?オレの気持ち 」
「 知ってるけど 」
「 いや知ってないよ 」
どうした?
いつもはそんなに言い返して来ないのに
オレの言い方が悪かったんだろうか
「 ごめん 」
「 何がごめんなの? 」
「 いやだって 」
「 君は遠慮しすぎ、オレのことを忘れて夢中になっても良いよ。オレは君の作品が好きだ、でもそれ以上に君自身が好きなんだよ 」
改めて告白されたようで顔が熱くなる
こんなケントは初めてで
オレの方が勝手に頼って申し訳ないって気持ちでいたから
改めて言われると、なんだかその
「 オレ・・オレだって好きだよ 」
「 嘘、絶対にオレの方が好きだよ。だってシャツ貸して欲しいって言わないでしょ 」
え・・、
いつものケントは優しくて見守るようで
「 あのケント、どうしたんだ? 」
「 大体君は才能あるからって、いやそういう意味じゃないんだけど。なに言ってるんだろオレ 」
その時まで気付かなかった
ケントの愛情は見守るようなそんな物だと思っていた
まさかこんな風に求められるなんて
想像もしていなかった
だからその時になり初めて自分からケントへと近づいた
「 お前、バカなのか 」
「 ええっ?なに?どうしてオレがバカ? 」
笑えてくる
ケントに対してまさかこんな気持ちになるなんて
それはあの四人で一緒に居るような気持ちで、オレの中で何かが変った気がした
「 じゃあケントのシャツ着て、買い物でも行くか? 」
「 バカの意味は? 」
「 さぁ、自分で考えれば良いじゃん? 」
オレはそのまま寝室にあるクローゼットへと向かうと、ケントが一番気に入っているらしいシャツを取り出し
焦る様子を前に



