とある日の
カンボジア
プノンペン国際空港での不思議な出来事
往路、
シンガポールから満席のお客さんを運び
無事に到着
珍しく滑走路０５への着陸
そして
そそくさと帰りの準備
往路のお客さんの数は１５６名とのことだったので
すぐにボーディングを開始してもらう
出発時刻も近づき、
そろそろ全員乗ったかなと思った矢先、
グランドスタッフが突然操縦室へやってきてこう聞いてきた
「搭乗口に来ないお客さんが３２名います。
オフロード（乗せずに出発）しますか？」
Saki 「は？」
ここでいう
その３２名のお客さんとは、
チェックインは済ませているのに、
実際の搭乗口に来ないお客さんのこと
まあこれ、
チェックインは済ませたけど、
空港の中で迷ったり、
買い物や食事に熱中して搭乗時刻に間に合わないお客さんが出るのは
大きな空港ではよくあること
それでも普通は出ても１、２名で、
多くても５、６名がいいところ。
さすがに３２名は多過ぎる
Saki 「その３２人、自宅でウェブチェックインしたけど、空港に来てないだけだよね？」
と聞くと、
「違います。
全員空港に来てチェックインして、荷物も預けてます。
放送でも呼び出しているけど来る気配がありません。」
いや待て待て
プノンペン国際空港は確かに首都の空港だけど、
そんなに大きい空港じゃない。
ターミナルは１つしかないし、
迷子になりようがない
その３２名はチェックインして荷物も預けたあと
どこへ行ったというのだろう
すでに出発時刻が迫っている
相方Pロットと相談した後
Saki 「仕方ない。その３２名はオフロードしよう。預け荷物も降ろして。全部で何個あるの？」
「４５個です」
・・・・・・
Saki 「全て降ろしてください・・・」
それから４５個全ての預け荷物を機体の貨物室から探し出して降ろし、
定刻の３０分遅れで出発
結局その間も、
３２名はついに現れず
ウチの会社の場合、
チェックインした後、搭乗口に来ず降ろされた場合は
（お客さんの都合ということで）１円も返金されないし、
他便への振り替えもされない
丸損ですよ
３２名は一体どこへ消えたというのだろう
謎....
余談ですが
カンボジアの北部に広がる農業地帯でみかけるこの景色
この写真の地域以外にも沢山あるクレーターのような池
自然にできたようには見えないし
農業用のため池とも思えない
内戦してた頃の空爆の跡？
なんて勝手に思っていますがどうなんでしょう
誰か知ってたら教えてください
謎多きカンボジアでした
