プロレスの受け身論争 | リライフ ピラティス ようすけ

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ピラティストレーナーの庸介(ようすけ)です。いかがお過ごしでしょうか?

 

 

最近、プロレスの受け身に関する論争が巻き起こっています。

元プロレスラーの前田日明さんが、最近あったプロレス中の事故を受けて

発した「今のプロレスラーが受け身を甘く考えている」

旨の苦言に端を発した、業界にかかわるレスラー等の間での論争です。

そんなことはない、との意見も多数あります。

 

私も、本当に、昔に比べて今の訓練が足りないのかどうか…

実情は分かりませんが、その一方で前田さんの思いも理解できます。

 

時代を見たとき、今は、前田さんがデビューした時代よりもプロレスラーになる壁が低くなっています。それが、前田さんからは、プロ精神が不足しているように見える原因の一つかもしれません。

 

受け身が重要であることは共通認識です。

しかし、受け身のトレーニング法とトレーニング量は様々であり、どちらが正しいとは言えません。

 

事故のリスクを限りなくゼロに近づけるには、どうすればいいか?

私自身も、一般の人の体力づくりにおいても、頸椎に圧迫を加えることは非常に怖く、ヘッドアップ(仰向けで頭を持ち上げる動作)さえ慎重に行っています。

 

プロレスの試合での死亡事故や救急搬送は、コンディションが大きく関わっているのは明らかです。

万全の状態でなくても、プロとして興行に穴をあけられない事情も想像に難くありません。双方に落ち度がなくても100%はあり得ないから、だからこそ受け身なのでしょうけれども…。

 

 

 

 

さて、受け身の大切さは、下図のように、仰向けで左右に転がりながら、受け身を取ってみると分かります。頸椎・頭部がいかに守られるかが分かります。

 

一般人はプロレスラーと違うものの、顛倒で頭を打つリスクはあります。

その際に受け身を多少なりともわきまえていると、「安心して不安定になれる」という感覚が、けが予防の効果を発揮します。

 

仰向けから、揃えて曲げた左右の膝を横に倒す ⇒倒した側の腕に衝撃を分散する

 

 

「不安定の中での安定感」で転倒のリスクは下がります。揺れながら、揺れの中で常にバランス回復をしつつ、歩行や立位の動作を行っているからです。

 

「転んでも受け身が取れる」という安心感は、体幹の安定とケガの予防をもたらすのです。

 

では。

 

 

 

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