表と裏の筋肉 2020/04/19 | 動きの哲学、日常のヒント

動きの哲学、日常のヒント

ピラティス、ストレッチ、ヨーガ、武道などの学びと想い。ピラティスの還暦男インストラクターが20年考えたこと

背面と表の筋肉関係を知ることは、トレーニングを効率化します。

 

今日はですね 、表側の筋肉と裏側筋肉の関係、言い換えますと、表側つまり前面の筋肉と裏側つまり背面の筋肉の関係をお話ししたいと思います。

 

と申しますのは この表と裏の筋肉の関係を頭の中にちょっと入れておくと、トレーニングが効率化する、またストレッチによるほぐしも非常に効率的に行うことができる、といったメリットがあるからです。

多くのピラティスエクササイズクラスの組み立ても実は この表と裏の筋肉のバランスを自然に考えながら組み立ててられているものが多いです。 

ただほとんど無意識的にバランスを考えて組み立ている場合も多いので、これを 今一度自分の頭の中で理屈で理論で考えてみると、より効率的に運動ができ、より効率的に筋肉は鍛えられて、より効率的に筋肉をストレッチでほぐすことができるようになります。

 

 

 

例えば、 このような V 字ストレッチの動きがあるとします。↓ もも裏伸ばしです。

 

この場合は片足を胴体の方に寄せた「V 字バランス」なんですけれども このもも裏ストレッチは慣れないときつく、特に男性の場合は、しばしば不得意とする方が多いです。というのはこの V 字はですね、やろうとすると結構腰が固いと、あるいはももの裏側があまり柔軟では無い方ですと、腰が丸まって後傾します。

どうしても後傾します。腰だけでなく背中が丸まることがよくあります。

 

そこで、こうした場合は、伸ばす筋肉とは逆側(裏側)の筋肉を強化するといいのです。具体的に言えば、例えば、下のスティックマンのようにこうして ↓

自分の手と膝付近で拮抗(きっこう)するように押し付け合う。要するに意識して太ももを筋収縮をさせる。これを何度か行い、しっかり 大腿四頭筋つまり腿の筋肉が筋収縮するようになりますと、先ほど伸びなかったもも裏が、ほんの少しずつ伸びはじめるのが感じられると思います。

この 裏もも伸ばしV 字ストレッチにおきましては、あまり無理なく、効率的に伸ばすことが、狭い場所でのトレーニングやストレッチの工夫の醍醐味と感じられます。

 

気軽に運動しましょう。

では。

 

 

↓ これは、最近写したチューリップ、見事ですね。

 

 

追記ですが、今からちょうど100年前(1918年)に、戦争(第一次世界大戦)とスペイン風邪のパンデミックに苛まれる欧州で、その際に英国マン島の収容所仲間と一緒に、健康を保ったピラティスさんは伊達じゃない。並みのおじさんではありません。

(詳しくは、こちらの記事「ピラティスさんが教える、工夫が大事ということ」にも書いたことがありますので、ご興味があればご一読ください)

しかし何十分の一でもいいから、そのスーパースピリッツを引き継ぎたい、そういった志をこの歳になっても持ってもいいじゃないか、と自分を元気付ける瞬間も今日においてありました。では❗️

 

おじさんでした。またここで会いましょう。