雨の夜、もうすぐ4月 | 過去を振り返って現在を知り、未来を思う

過去を振り返って現在を知り、未来を思う

今までの人生、あまり人に興味をもたなかったけど、これからは人と向き合い、楽しんでいこう。
今さらながら人を幸せにしたいと思うようになった平凡なオヤジの日々。
Schaue dankbar zurück und mutig nach vorne.

去年の今日は、確かに桜が咲いていた。

3月は別れの季節、別れの季節には桜が似合う。開花が待ち遠しい夜、酒を飲みながら色々思う。

 

  去年 2023年3月26日 (日) の桜

 

先日観てきた映画「PERFECT DAYS」のこと。主演の役所広司さんと僕は同世代。やはり、まずは自分の人生を重ねて、分かるところ分かり、楽しむところ楽しめた映画だった。

 

 

楽しめるのは歳のせいか、と、ふと両隣の席を見たら、どちらも自分の子供達のように若いカップルだった。彼らは、ポップコーン食べながら、どういう思いでこの映画観たのか、感想聞いてみたかったなぁ。

 

ヴィム・ヴェンダース監督の昔の代表的映画「パリ、テキサス」と「ベルリン・天使の詩」は、どちらも映画館で観た。

 

「パリ、テキサス」 (1984年)

 

「ベルリン・天使の詩」(1987年)

 

生まれて初めて海外経験した西ドイツ留学から帰った頃で、当時はドイツのことなら何でも興味を持ってて、ヴィム・ヴェンダース監督の映画も観たようだ。

 

とか、女房殿に話をすると、なぜか彼女もこれらの映画を観たことがあるという。でも「何が言いたいのか全く分からなかい映画だったから、この映画は一人で行って!」と、一緒に来てくれなかった。

 

ということもあって、「PERFECT DAYS」の役所広司さんの平凡で何もないような毎日でありながら、真剣にトイレ掃除の仕事をした後で酒場で美味しい酒を飲み、時には石川さゆりさんの歌を聴ける飲み屋にも行き、家では寝るまで読書を楽しんで、あとは時々ちょっとした出来事が起こったり、とかいう生活の意味深さに大いに共感しつつ・・・・、

 

やっぱり自分は寂しがり屋で、独り身の生活は耐えられないのだろうな。そして、飲み屋でもどこでも、ベラベラしゃりすぎる男にして、映画の男のような寡黙でシブい晩年も送れないのだろうなぁ。と、深く気づかされたのであった。

 

それにしても、最近ヨーロッパ旅行に行ってきたこともあり、わが国のトイレは世界に誇れる素晴らしいものだということをあらためて強調したい。

 

最初に「酒を飲みながら色々思う」と言ったけど、結局思ったのはこの程度だった。(^_^;)

 

『Hayley Westenra - Haru Yo Koi』