お店でのこと。
もしもし~ と出たところ
あのォ
実習でしっぽとりをするんですけど・・・
イキナリだなあ。
しっぽとりの事で電話のかかる本屋って
そうは無いんじゃないでしょうか。
(お尻に付けた紙のシッポを取り合うゲームです)
でもそんな事で驚かないのが子どもの本屋。
このくらいだとテーマは見えています。
受話器を取った時たまにあるのが、
・・・・・・・・・・・
と、無言が続く電話ですが、
そんな時は、
もしもし~ もしもし~
と、出来得る限り優しい声で
呼び掛けるようにしています。
小さいお客様からの注文の電話かもしれないし、
障害のあるお客さまで
すぐに言葉が出ない方もありますから。
先ほどのしっぽとりはお近くのお客さまで、
保育実習でしっぽとりゲームをするので、
始める前に
しっぽがテーマの絵本を読みたい
という事でした。
しっぽとりというと、3歳クラスくらいかな?
3歳さん~ しっぽ~ 3歳さん~ しっぽ~ と
店内を見回して、
シッポの出て来る絵本をさがした次第です。
それにしても、電話と言えば
最近は携帯電話でのやりとりですから、
誰から誰へということが一目でわかります。
誰が出るかわからない相手先へ電話する
あのちょっと緊張する体験を、
子どもたちは、いつするのでしょう。
それを言えば、
お買い物の支払いだって、カードにセルフレジ。
アイス1個買った。
消費税と合わせて108円だよ。
と言われて、
自分の財布から、
100円玉と5円玉と1円玉3個・・・
あ!
1円が無いから10円出してお釣りをもらおう。
という経験を子どもたちがする機会は
減ったのではないでしょうか。
ピコットでも最近クレジット端末が変わって
タッチ決済が可能になりましたが、
お客さんがはいっ!とクレカを差し出されると、
思わず受け取ってしまう、わたし。
ちがうちがう。
こんな不適応を起こすわたしの年代も
問題は多いのですが、
子どもたちの側からみたお支払いは、
ピッとやったら
商品が自分のものになるシステム。
物々交換の実感がありませんよね。
世の中の仕組みが変わって、
電話を掛けるのもお買い物をするのも、
子どもたちが段階的に経験して身に付けるのが
難しくなったのだなぁと思います。
あかたろうがお母さんをさがして電話を掛けたり
みぃちゃんが百円玉握ってお使いに行ったりする、
こういうお話↓↓↓に共感できる子が
減っていくのではないかと心配です。
あかたろうの 1.2.3の3.4.5
きたやま ようこ/偕成社/本体900.
「もしもし、ぼく あかたろう」と、
あかたろうは電話で八百屋さんに、
お母さんが行っていないか尋ねます。
はじめてのおつかい
筒井頼子・ 林明子/福音館/本体1,200.
みいちゃんは百円玉二つ持って牛乳買いに。
いろいろあったけど無事お買い物できて、
ああよかった。
おっと、お釣りをもらわなくちゃね。
ちなみに、ピコットのレジでは、
お子さんの支払いはよくありますよ。
何しろ当店は
子どもの本専門店ですから。
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