ふしぎな生き物たちのお話 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

本屋を始める前からですが、
わたしは、日本には二つの種族の小人がいると
ずっと信じていて、
もう大分大人になりましたが キメてる
(なり過ぎましたが・・・ドクロ
それは今も変わりません。

一番最初に出会った日本の小人は
コロボックルで、
シリーズを読破すると、いわゆるロスになり、
自分の生活圏の中に

彼らの痕跡をさがしたものでした。

その後、

倉本聰さんのニングルに出会いましたが、

人間の文明に翻弄される小人たちの話で、
衝撃的でした。

本の帯に作家の

「フィクションではありません」

という言葉が書かれていたのを、

覚えています。

 

 


 

コロボックルシリーズ

佐藤さとる(講談社)

 

ニングル

倉本聰(理論社)

 

※ 写真はいずれも私物です

 

 

コロボックルは身長数㎝らしいのですが
ニングルは15㎝くらいと少し大きい種族で
どちらも北海道にいたらしく、
ひょっとしたらアイヌのお話の中にも
隠れているのでは・・・と密かに想像しつつ、
そこまで調べることは出来ていません。

 

他に小人が主人公のファンタジーで、 
いぬいとみこさんと、わたりむつこさんの
作品にも夢中になりましたが、

いぬいとみこ

・・☆ 木かげの家の小人たち
・・☆ くらやみの谷の小人たち(品切れ)

わたりむつこ
・・☆ はなはなみんみ物語全3巻(品切れ)

このふたつのシリーズには
コロボックルやニングルのような野性味よりも
小人だけど人間臭いものを感じました。

 

日本の小人のお話し限定ですけれど、

こうして長々と書いたのは、
今回は、それ以降に出会った

不思議な生き物たちのお話を
ご紹介したいと思ったからなんです。

行きますよ。笑


まず、絵本では、

ピコットの小さい読者に人気なのが、
じっちょりんたちのお話です。

 

 

 

じっちょりんのあるくみち

じっちょりんとおつきさま
じっちょりんのなつのいちにち
じっちょりんのふゆのみち
じっちょりんのたんじょういわい

 

かとうあじゅ/文溪堂

じっちょりんのあるくみち

 


花や葉を食べ、タネを蒔いて歩く人たち。
いえ、人たちと呼んでよいかどうか

わかりません。
何しろあまりに小さいので、

にっこり 虫じゃないの?とか
ほんわか 妖精だろうと思うとか
様々意見があるのですが、
その生態は、

5冊の絵本で徐々に解明されてきています。
このシリーズを読んだ園児さんたちは、
お散歩に行くと、

草むらで彼らの痕跡をさがすそうですよ。

かじられた跡を葉っぱに見つけて、

じっちょりんたちが食べたんだよと

ウワサするのですって。

そして・・・そして、
ヤービ
カヤネズミくらいで、
ふわふわの毛に包まれた不思議な生き物。

作者は 小さな人 と呼んでいます。
ヤービはまだ子どもなのですが、

なかなかの冒険家です

 

 

 

岸辺のヤービ

ヤービの深い秋

ヤービと氷獣(近刊)

 

梨木香歩 小沢さかえ画 福音館   

 


第一巻岸辺のヤービ
生徒たちと寄宿舎に暮らすウタドリさんと
自然の中で生きるちいさなヤービが出会って
物語が動き始めます。

第二巻ヤービの深い秋では、

子どもたちの成長を見守る学校関係者と、

寄宿生たちの成長、
ヤービたちの暮らしや文化が明らかにされて
読み手を引き付けます。
詳細な植物の描写に惹かれ、思わず
物語の途中で立ち止まってしうことも。

そして、今回出版の第三巻では、
寄宿舎の人々と、

湖沼地帯に暮らすヤービの一族の
二つの世界が、

重なり合ったりすれ違ったりしながら
物語が、それはそれはダイナミックに

展開するんですよ~。

 

 

 



実はわたし、

一足先にゲラ刷りで読ませて頂きました。
1巻2巻から進んで一挙に緊張度が高まり、
読んでいる間寝不足になってました。アセアセ
何が起こるかお伝えしたくてウズウズしますが、
ここはぐっと我慢します。

2月末の刊行をお待ちください。

・・・と、新刊紹介を含めて、
ふしぎな生き物たちのお話を
ご紹介させて頂きました。

え?ホントにいるの?
という声も聞こえてきますが、
生き物図鑑に載っていないから
いるはずがない、と

決めてしまう事でもありませんよね。
ふしぎな生き物たちの存在を感じられるのは
幸せなことだと思うんです。ハートのバルーン
いかがでしょうか・・・。

 

 

応援よろしく!

 


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