刈谷市美術館で開催されている
NEWBORN 荒井良二
いつもしらないところへたびするきぶんだった
に行ってきました。
なんて自由な色使いなんだろう。
原画で見るとますますそう感じますね。
いろんな色を躊躇せずどんどん塗って
重ねて、引っかいて、貼って!
そんな画風のなかに
塗り込められた何かが立ち上がってくると
優しいも 安心も 寂しいも
時には鋭く厳しいも
難なく受け入れられる気がします。
荒井さんの絵本の登録は150点を超え、
とても全点を在庫するのは不可能ですが、
当店の一番人気は
あさになったのでまどをあけますよ
(偕成社 )
で、
画展でも初めの辺りに掛かっていました。
個人的には、
長田弘の詩に絵を付けた3部作もおすすめです。
森の絵本 空の絵本 水の絵本
(講談社 )
でも、この日観ていて
しっくり~ だったのは、
あさにになったのでとペアの作品である
こちらの作品でした。
きょうは そらにまるいつき
荒井良二/偕成社 /¥1400.
人々の一日の終わりが月に照らされて
はぁ~っと安どの気持ちが湧く感じです。
ところで、今回の作品展では、
絵本の他に立体作品も多かったです。
インスタレーション
・・・空間全体を「体験」するアート
だそうです。
廃材を利用して作成された
旅する名前のない家たち
今、世界に、安心して暮らせない子どもたちが
たくさんいるということが
心に掛かっていて
この様な取り組みが行われたということ。
どのお家にも子どもが住んでいます。
けど、そういう背景を意識せず見ていたら、
自由気ままに作った楽しい工作
という感じ。
工作大好きな子どもたちが見たら
きっと喜ぶだろうな。
また、この展示室の廊下には、
車輪の付いた家にまつわる物語の
原稿用紙が貼られていました。
荒井さん製作の家々↑に
名前を付け物語を書く・・・という
ワークショップがあり、
原稿用紙はその時書かれた物語でした。
参加者の紡いだというその物語が、
どれも、本当に良かったです。
ここで読んで忘れてしまったら勿体ない
という気がしました。
荒井さんにはこのような
ワークショップの活動が多いようですが
最初の展示室には、
山のヨーナのお店もありました。
山のヨーナのお店
こちらは、山形ビエンナーレでの
ワークショップでのもの。
参加者が今手に持っているいらないものと
ヨーナのお店のお守りを
実際に交換したものらしいです。
交換された小さなものたちが、
読んだ後のおみくじみたいに
スタンドにいっぱい掛かっていました。
ついでですが、
お店の上でひらひらしている長い紙は、
お姉さんたち。
ざっと300以上はありました。
笑
もう一つ、こちらもおまけ。
特に説明は添えられておらず、
どういう経緯で作られたのか分かりませんが、
埴輪みたいな立体物。
彫刻かな?
展示物、どれか一つ上げるよ~
と言われたら、
(言われない、言われない)
わたしはこれがいいです
とてもかわいかった。
実は、この展示を見に行ったのは2回目でした。
1回目、
撮影自由ということだったので、
時間もあまりない中、
ついカメラを向けてしまい、
観るより写すが先行してよくなかったのです。
それで反省して、
(悔しいし・・・)
今度はちゃんと観てこようと
再度出向いたのでした。
同じ展示ですが、
2回目って、
心に響くとこが違うんですよね。
NEWBORN 荒井良二
刈谷市美術館 ・・・→
~ 2024.6.15
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