11月から始まる絵本屋の繁忙期、
今年はまた何故か絶望的な忙しさでした。
ああ、消費税問題のせいもあるか・・・。
兎も角もやるしかない!
で、夜なべの日々。 ~♪
気付けば、サンタさんの手下の任務も、
お年始のお買い物のお手伝いも、
なんとか終えて、
来ないかもと思った年の暮れが、
もれなく<わたしにも>やって来ました。
大げさだなあ・・・と笑われそうですが、
最後の2日は、
お札を数えるのにも苦労したんですよ~。
お金が多すぎてってことではありません。(残念)
ボケのせいでもありません。(ちょっとあるかも?)
ラッピングのしすぎで指紋が消失して、
指が滑ってしまうのです。
昨日12月30日で今年の営業を終え、
そういう日々とはひとまずサヨナラ。
今日は大掃除をして、
お店にありがとうを言いました。
振り返ってみると、
今年は特にいろいろありました。
まず、スリップ廃止の動きが始まったこと。
本のページにまたがっていて、
立ち読みするのに邪魔な、
あれのことです。
売上の集計や発注に使って来ましたが、
時代が変わって、
大手はポスレジ管理だし、
売上データは取次のコンピュータに残ります。
なのでスリップはもはや、
無駄な経費だということになった模様です。
でもポスじゃないピコットは、どうすれば?
秋には消費税値上げに伴い、
価格表示や印刷物の書き換えに追われました。
小さい本屋は何かある度、
レジを買い換えたり、
新しいシステムを導入したりはできないので、
何もかも手作業だし、
結局解決策がないまま、
スタートしてしまった問題もあります。
そんな中さらに、この秋になって、
ご近所の書店が相次いで閉店しました。
絵本については、
今年も素晴らしい新刊をたくさん手に出来たし、
若い作家さんが育って来ているのも感じます。
勿論、幼い読者もどんどん増えてますよ!
問題は流通だな・・・。
例えば、本を買う時には、
何軒かの書店を歩いて、
実際に本を手にして<わたしの1冊>を選ぶ。
それが本好きさんのやり方でした。
でも、昨今は、
レビューを見て、明日にもそれを手にしたい・・・
という風潮で、、
通販利用が増えています。
そういう動きの中、
街の本屋に元気がないのです。
出版社→取次→書店の流通全体、
アイデア不足だと感じます。
ちなみに、取次の資料によれば、
購入方法(2018年)は、
書店60%、インターネット13.5%
とのことです。
あら、まだ書店の方が断然多いのね!
と喜ぶ前に、
本を買う人が減った・・・という現実も、
思い出していただかねばなりません。
せっかく優れた作品が生まれても、
出版流通が疲弊したら、
その本が読者に届かなくなるのでは・・・
というのが、わたしの杞憂であればよいのですが。
というのも、本は手にしてこそ分かるものだから。
内容は勿論、装丁や手触りやフォントや、
インクの匂いまでが読者に語りかけて来ます。
どこかの知らない誰かさんの好きではなく、
あなた自身の大好きな1冊に出会うためには、
そこに書店が無くてはならないと思うのです。
弱小の子どもの本屋が、
出版業界全体の心配をするのも、
無理はありますけどね。
それでも、出版流通に働く者として、
わたしも考え続けていきたいと思います。
本好きさんのあなたにも、
ご自身の問題として考えて欲しいです・・・
・・・ と、
あら、最後まで重たい話題でしたね。
来年はもうすこし軽く行きたいなあ。
やる事なす事 上手くいってま~す
みたいな新年になりますよ・う・に!
ゴ~ン~ ゴ~ン~ ゴ~ン~
↑除夜の鐘↑
逃げた人のことではない。
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お正月
桂文我 文 / 国松エリカ 絵
BL出版 本体¥1,300.
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